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車両の間のケーブルは?
鉄道には全く詳しくないものです。 山手線の車両を見ていて教えて欲しいことがあります。 車両と車両の間に片側に5本くらいのチューブというか ケーブルが渡してあります。(垂れ下がっている奴です) あの中には何が入っているのですか? 車内放送やドア開閉スイッチの回線、 ブレーキやモーター作動の回線などは想像付くのですが その手のものの割には本数が多く、 1本1本が太すぎる気がするのです。 お暇なときに知識をお授けください。
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こんばんは。 鉄道会社の電車運転士をしております。 >山手線の車両を見ていて教えて欲しいことがあります。 車両と車両の間に片側に5本くらいのチューブというか ケーブルが渡してあります。(垂れ下がっている奴です) あのケーブルの中には、 ○高圧直流1500V(低圧電気を作るSIVを動かす為) ※車両によっては、電動圧縮機をDC1500Vで動かすので、その場合は上記のDC1500Vを使います。 ○車内サービス用の交流低圧回路(空調や車内照明に使用します) ○制御回路を動かすDC100V ○放送 ○空調指令の直流回路 ・・・・大体このくらいでしょうか。 電車を動かすのには、 ○電車のモーターを動かす高圧の電気 ○車内照明や空調が大抵は交流を使うので、架線の高圧の電気⇒交流のAC200Vなどに変換する為の電動発電機(MG) ※最近の車両では半導体を使ったSIVになります。 ○その交流を整流し直流の低圧電気(DC100V)に変換し、制御する為の電気(モーターなどの回路の切り替えを直接人間が手で扱うと危険な為、低圧の電気を使って遠隔的に操作してます。) ○圧縮空気(ドアは勿論の事、制御器にも使います。高圧電気の断流器を動かすのに、高圧の圧縮空気を使っているので) ・・・・が必要です。 昭和20年代ごろの電車は、1両に全てを積んでいたのですが、流石に1両の床下スペースには限りがあり、重量もかさんでしまいます。 その為、昭和30年代中ごろから2両で1つの電車の走れるシステムを作ろうという考え方が起こり、2両にこの機器達を分散して搭載し、軽量化とメンテナンスのし易さを考慮するようになりました。 会社によっては、3両で1ユニットだったり、4両で1ユニットだったりしますが、山手線を初め、多くの路線の車両は2両で1ユニットという構造を持ち続けています。 2両で電車として走れるシステムを持つため、その2両間ではその分回路や電線のやり取りが必要になります。 その為、床下にこのような電線を渡しているのです。 このケーブルも、中には何本か束になった電線が入っており、単純に、 表に出ている本数=車両間の電線の数 ・・・・というわけではありません。
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- hitoshi999
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電車というのは 一両だけで走れるものではありません モーター車はたいていユニットを組んで走っています。 パンタグラフのある モーター車とないモーター車 ユニットを組むことで動力の分散をはかっていたりします。 そのため 大きな電流が流れることになりますのでケーブルが太かったりします。 本数といってもおおきく4本程度だとおもいますが・・・
お礼
早速の回答ありがとうございました。 勉強になりました。
お礼
さすが専門家です。 しかも素人にもわかりやすい解説で助かりました。 このサイトの鉄道関係の方は 非常に丁寧かつ精緻な内容の回答をいただくことが多く 感動すら覚えております。 本当にありがとうございました。