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キノの旅 11巻の解説
キノの旅11巻の「つながっている国」の内容について質問です。 あの機械は6年前にできているのに、男がやり取りを出来るようになったのは4年前と書いてあります。 実際男が書き込むと、返事がいくつも返ってきていますが、あれは一体誰が書き込んでいたのでしょう? 最後にキノが書き込んで、それに男も返事をしていたので、あの機械を持っている人(国内にいる人に限り)があれを使い会話をしているのですよね? この話に関してはどう読み取ったらいいのか分からないので、皆さんの意見を聞かせてください。 また、キノの旅の話について解説などを行っているサイトなどあれば教えてください。よろしくお願いします。
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- benelli
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私たちなりの解釈ですので作者の意思に反しているかも知れませんが。。。 物語のタイトルは「つながっている国」ですが、サブタイトルはStand Aloneなので、すなわち”孤立”です。スタンドアロンとはIT用語ではネットワークにつながっていないPCのこと。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=stand+alone&kind=ej&mode=0&base=1&row=0 原子力や高度な電子技術など、ほとんどすべてが全自動で行われている国。携帯でのチャット自体も六年前には可能。 それと文の最初に「四年前に放棄された」とあり、同時に「旅人達が嘘を言うようになった」のと「隔離された人が強調されている”やりとり”が可能になった」のも四年前。 技術的な面の携帯チャットでのやりとり(””なしの「やりとり」)と、チャットで人同士と会話の”やりとり”(””ありのやりとり)が可能になったのは内容が別問題ですね。 「四年前に放棄された」「四年前から”やりとり”ができるようになった」ということから、町の人は全自動の町を放棄すると同時に、自動で会話に応答してくれるシステムを隔離された人のために作ったということにならないでしょうか? だからこそ隔離された人は会話ができるようになったと思い込み、旅人も嘘を言っていると思い込むのではと。 結論として、あのチャットは技術的な面ではなく人間同士の面としてスタンドアロンそのものだったというわけではないでしょうか。 物語の最後でキノは幸せならほっとこう的な考えで嘘をつきますが、隔離された人は、直接口頭で言われた真実を否定してどこの誰が書いたか分からないチャットでの嘘を鵜呑みにしてところがオチなんだと思います。 現実問題といてネットやマスコミの情報を鵜呑みにする人って多いですからね…… 解釈は人によってまちまちであり、結論なんてものを作者は用意していない(読者にお任せ)なのかも知れません。考察を続けること自体を楽しむのも一興なのでしょうね。
お礼
長くご説明ありがとうございます。 あのやり取りは全自動の機械によるものだったわけですね。 そう考えると、キノの言葉よりも機械の文字を信じた部分がオチだということも分かります。 貴重な意見に感謝します。