アマチュアですが、PAマンをやってます。
ご質問の趣旨には添わないので、参考意見です。
ハウリング音は、経験的にはグライコを調整する周波数帯が一緒でも、使用する機材によって、また現場の状況によって、ちょっとばかりPA席からの聞こえ具合が違う場合が多く、私も結構長年やってますが、今でも複合的なハウリング襲われると、とっさに判断できずパニクる時があります(お恥ずかしい)。
長年やってますので、プロの方とも若干なりとも交流があり教えを請うこともあるのですが、プロの方に言わせると
「絶対にハウリングを起こさないように、仕込みの段階できっちり調整する事が大事で、それができてりゃ『この音の時どうする』なんてことは考えなくて良い」
…はぁ…そりゃそうでしょうね…でもなんかないっすか?と突っ込むと
「今のは理想論としても、『少なくとも、ハウるとしたらまずはこの周波数』までは、仕込みの時に詰めときなさい。で『来た!』と思ったら条件反射でそこのグライコフェーダーに指が伸びるようにしておく。予定のフェーダーですぐに止まらなかったら、迷わずすぐにメインフェーダーを下げろ」
…とのことでした。まぁ…ごもっともかと。
で、「聞き分け能力」ですが、私自身は自宅で実際にミキサーにマイク、グライコ、小型のアンプ付きスピーカを繋いで、いろいろな周波数でハウリングさせて勉強しました。それでも、現場セット組上げると、家でやったのと少し聞こえ方が違うので、決して実験は無駄ではなかったものの(まあ、思ったところを含め前後5ポイントくらいは勘が働くようにはなった)、『来た!』でピンポイントで下げられるのは、ほんのごく一部の周波数帯だけです(これは、家の実験ではなく現場で身体で覚えた結果ですね)。
とりあえず、まず感覚を掴むということでは、上の「ハウリング実験」はある程度は有効だと思いますが、特にリバーブでハウリングが起きた時など、聞こえている音とかなり違うポイントを下げないといけないことがあります(例えば、聞こえている音は、元音→リバーブ→スピーカ→さらに部屋の反響→元音マイクへ…とハウっているが、原因の周波数帯は、こっちの耳に聞こえている部屋の反響音と周波数帯が違う)ので、結局は現場の仕込みの時に、発生しそうなハウリングと原因の周波数ポイントの関係を、いちいち確認するしかない場合が多いです。
で、私の場合は何せアマチュアなものですから、今では「ハウリングポイントが自動表示されるグライコ」とか、「ハウリングサプレッサー」(特にモニター系は、PA席では原因がすぐわからないので)を導入して、できるだけ手を抜いています(^^ゞ
でも、それでも時間が許す限り、現場での調整は必死でやりますけどね。
以上、ご質問の本質とは外れていますが、ご参考までに。