> 衆院優越でダメなのになんで指名するんでしょうか?
それを言ってしまうと、参院不要論になってしまうので、参議院がきちんと機能している限り、衆議院とは別の結論を出すことがあっても不思議ではありません。
あまり知られていないことですが、二院制の国でも、日本の参議院ほど、強力な権限を持った第2院は、異例です。予算や総理大臣の選出では衆議院の優位が認められており、参議院は衆議院とちがって内閣不信任案をだす権限が無く、法案審議で衆参の意見が割れた場合は衆議院の3分の2の票で可決できるという規定がありますが、それ以外の点では、参議院は衆議院と、ほとんど同格の権限を持っているのです。
たとえば、日銀総裁人事をはじめとする公的諸組織の人事等では、衆参両院の権限は全く同格です。日銀総裁については、すでに、自民党が自分たちの押す候補を通すことを諦め、民主党との調整協議に臨むしかないという状況になっています。また、国政調査権といって、社会保険庁が出し渋っている裏情報を公開する命令を出せる権限も、同じく参議院は持っています。民主党は、これから年金問題を追及するにあたって、非常に強力な武器を手に入れたということです。
一般論から言えば、野党が一致して小沢氏を参院で支持するということは、共産党を含めた今後の野党連携の第一歩としての慣らし運転の意味もあり、十分にやる価値のあることです。また、民主党は、参議院には労働組合系や小沢チルドレンがたくさんいてガッチリしていますが、衆議院には自民党もびっくりの右翼が何名かいて、時々、民主党を飛び出して自民に合流するのではという噂が流れます。それに対して、小沢が党内での求心力を首班指名という形でがっちり示しておけば、人数の少ない衆院民主党ネオコンの連中も、簡単には党を飛び出すことができなくなり、しかも、民主党参議院議員を引き抜く力は無いという現実を直視しなくてはならなくなります。
お礼
回答ありがとうございます。 参院不要論は僕も聞いたことがあったんですが、日本の参院がそれほど力があったとは驚きです。小沢氏のカリスマ性もカギですね。