ANo.1でお答えした「とに」です。追加のご質問のお答えです。
パッケージツアーに用いられる団体券は2種類あります。
ひとつ目は、1団体に対して1枚のチケットが交付される場合です。この場合は、1枚しか券がないので、個々に改札を出入りすることができません。募集型のツアーの場合は、集合場所・集合時刻を決めて、いったん全員集まってもらって、参加人員に過不足がないか、企画をした旅行会社の係員(以下、添乗員と言います。)が確認します。そして、列車出発の10分ぐらい前に全員まとまって、添乗員が切符を提示して、改札に入り、鉄道会社から人員の確認を受けます。旅行会社から指定された席に着き、降車駅で降ります。改札を出るにも券は1枚なので、まとまって出る必要があります。いったんホームで添乗員が集合をかけて、人員の確認をします。間違いなく全員降りたことを確認して、まとまって改札に向かい、添乗員が切符を提示して、改札をまとまって出ます。このときも鉄道会社から人員の確認を受けます。団体の券1枚(通称、団券と言います。)の場合の行動の仕方は以上です。
もうひとつの場合は、団体で申し込みをしているけど、個々に券を渡している場合があります(通称、丸契(まるけい)個札と言います。「契」が○で囲んである記号が印字されています。)。この場合は、それぞれが券を持っているので、集合してまとまって改札を出入りする必要がありません。旅行会社としてのメリットは、添乗員などの係員を用意する必要がなく、手間と人件費が省けます。客側のメリットとしては、団体旅行であるにもかかわらず、団体構成員である他のグループのことを気にかける必要がなく、あたかも個人旅行のように行動ができることにあります。列車に間に合う時刻に各自で改札を通り、旅行会社に指定された(券に印字されている)席に着きます。改札を出るときも、通常の切符と同じように、券を渡して出ればいいだけです。
このように、個々に券が渡された場合は丸契切符である可能性がほとんどですし、丸契でなくてもあつまって団体行動をしなくてはならないということはありません。個々に券が渡されず、集合場所と集合時刻を旅行会社に告げられた場合は団券ですので、団体行動をとることになります。
いずれにしても、団体で申し込んだものなので、そのうちの一部が別行動をとることはできません。個々に券が渡された場合でも、周りのどこかにいる人が、あなたと同じ団体の構成員なのです。
お礼
ご返信ありがとうございます。 大変大変よく分かりました。 本当にありがとうございましたm(__)m