- ベストアンサー
直流モーターの終焉(大手私鉄)
西鉄宮地岳線の部分廃止により大手私鉄で定期運用されている釣り掛け車も名鉄瀬戸線のみ(ナローも入れれば近鉄はしばらく残りそうですがアレは例外という事で)となりその瀬戸線も数年内に消滅するようです。 電車の技術において私的に革命的な変化と思っているのは 1.釣り掛け駆動→カルダン駆動 2.直流モーター駆動→VVVFによる交流モーター駆動 なんですが前述の通り1.に関してはやっと移行が終了しそうです(悲しいかな)。ここ迄に約60年かかりましたが、2.についてはいつ頃大手私鉄の営業車両より直流モーター車が消滅すると予測しますか? 車体設計の考え方等の要素も絡んでくるので単純に電装系だけで語れる問題ではありませんが皆様の予想を教えてください、どちらかと言えば鉄道マニアの主義主張よりも工学的見地からの分析による回答を期待しております。 大手私鉄の定義は一般的に言われているJRを除いた東武、西武、東急、京成、京王、東京メトロ、京急、小田急、名鉄、阪急、阪神、京阪、近鉄、南海、西鉄辺りを想定してお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんばんは。鉄道会社で乗務員をしております。 >2.についてはいつ頃大手私鉄の営業車両より直流モーター車が消滅すると予測しますか? 正直、予測は難しいと思います。 現業で難しく思う事柄、他所の方からしたらもっと予測のつかない事柄と思います。 直流モーターの際、仕組みの考え方は簡単。 しかし、スイッチや接点など機構が複雑で、交換部品や調整も多いという面があります。 交流モーターの際、直流モーターと比べると難しいものの、交流の仕組みや、三相交流の考え方を知っている方にとっては明快。 また、ブラシが無く、構造は逆に簡単でありシンプル→それだけ故障のリスクも少ない。 直流モーターと比べると、起動時のトルクが弱い。 ・・・・そんな面があります。 どの会社も構造が簡単であり、保守が容易な交流誘導電動機を採用したいトコロであり、今後直流モーターの新造車両は出てこないものと思われます。 従って、現有直流モーター車両の寿命=消滅時期 時期にして、あと25年くらい先。 ・・・と考えるところです。 ただ、鉄道会社も利益を元に経営している企業。 廃車車両のウチ、使える部品を再利用して、新造車体を載せるカタチの車両が出てくる事が予想されます。 多少、伸びる事も予想されますし、京王7000系や、京急1500形、小田急8000系など、車体はまだまだ使えるが、今後も交流モーター車両と部品を共有する事でコストを抑える、性能統一を図る考え方もあるので、今後の車両計画次第によって変わってしまう事を付け加えさせていただきます。
その他の回答 (2)
- FEX2053
- ベストアンサー率37% (7991/21371)
結局、省エネやコストなどの要求がどの程度強いかによると思います。 鉄道車両は209系以前のものは軽く3~40年持つように車体が設計されて いますので、車体ベースで見れば、直流モーター搭載時期の車両はまだ 持つのです。しかし、直流モーターの車両は電動機のメンテナンスが 大変なうえ電力消費も多いので、保守・維持コストが高くなります。 一方、新車を作る場合、通勤電車でも通常1両1億円強かかりますので、 保守コストが高くても容易に新車代替は出来ないのです。 結局、廃車まで保守・維持コストを払い続けるか、東急のように電装系 だけを入れ替えるか(7700系がそうですよね)という経営判断になります。 JR東日本はその点きっちり「保守・維持コストを払うなら新車に代替 する」と割り切っていて、同じ形式の電車なら格安で(車両メーカーへ の発注より数割安いとのこと)作れるように、社内に車両工場を作って しまいましたが、他社はさすがにそこまで踏み切れないようです。 特に、各社独自の設計にこだわるのに、資金が決して潤沢ではない 在阪民鉄各社のVVVF代替は、経営者が「電装系の交換」を決断しない 限り、かなり遅くなる(3~40年?)のではないかと推測します。
- shinkun0114
- ベストアンサー率44% (1553/3474)
まず、基本的に現在新製されている車両はVVVF車が基本になっています。 とすれば、技術的導入に対する問題点ではなく、現有する直流電動機車がいつ消滅するか、 という話に切り替わります。 したがって、工学的見地というよりは、各社の運用に対する考え方や 新車置き換えの長期ビジョンがそのテーマとなるでしょう。 簡単に予測は付きませんが、「工学的見知」に引っかかりましたので。
補足
>>「工学的見知」に引っかかりましたので。 「工学的」というにはちょっと広義過ぎかなとは思いますが末期の直流モーター車を更新とかを含めて鉄道会社が見切りを付ける技術的な限界年数を予測できないものかと、某JRの「重量半分、コスト半分、寿命半分」のコンセプトも工学的な裏付けによる予想だと思いましたので工学的に予想可能かなと思ったのですが・・・。 名鉄も特急政策の転換でパノラマスーパーの一部を一般車両に更新するようですし(これについては公式発表がまだ無いので直流モーターのまま出るという保証は無いですが)車体更新の技術如何では1982年にVVVF車が国内にお目見えしてから60年後の2042年程度では車体はまだバリバリの現役かも知れませんがチョッパ用の半導体のライフサイクルがどうなっているかというのも確かに経営政策的な面もありますが工学的な観点から政策的駆け引き抜きに終わりを予想してほしいなと思った次第です。 まとまった文章でなくて申し訳ないですが