FRB(米国連邦準備銀行)の利上げが原因というのが一般的な見解ではないでしょうか。
発端はおそらく今年3月にサブプライムローン大手の会社(ニューセンチュリー何とかという名前です)がNYSEで上場廃止になったことです。その翌日にサブプライムローン延滞率(10月から12月期)が発表され、かなりの上昇率であったと聞きます。
サブプライムは初め、金利は年5%程度の低いものなのですが、数年後に10%超の高金利となるのが一般的です。米国ではこれまで、住宅価格が上昇していたため、サブプライムローンで住宅を購入しても、いずれ住宅の担保価値が高まり、サブプライムより金利の低い一般の住宅ローンに借り換えすることが可能でした。しかし、FRBによる利上げが続いたことで、住宅価格の上昇が鈍化し、サブプライムから一般の住宅ローンに借り換えできない層が増え始めました。その結果、サブプライムの利用者の返済が滞り、サブプライムの延滞率が上昇したといわれています。
また3月延滞率上昇発表を機にベア・スターンズ傘下の2つのヘッジファンドが大打撃を受けたという噂が広がったことも市場の不安を煽ったのだと思います。ベア・スターンズはMBS(Mortgage-backed security. 信用度の低い個人向けの不動産融資を担保とする証券)で全米2位の取引額で、MBSの価格が3月以降下落したことが、傘下のヘッジファンドの損失の噂の根拠なのですが、サブプライム向け融資が拡大していった時期は、ちょうどFRBが金利を低く押さえていた2004年ごろから急激に増加して、その後の金利上昇で、変動金利になっている多くの融資の債務不履行率が上昇、それにより融資の返済をもって利払いに当てるMBSの価格が急激に下がっていると言われているんです。その事実も市場の非難がFRBに向けられている原因だと思います。
あくまで参考です。
お礼
早めに利下げなど対応してもらいたいですね。 大損中です。