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日本政府がSolarisを採用した理由は?
政府が電子政府の実現のため、サンマイクロシステムズのSolarisを採用するとのことです。 しかし、以前オープンソースのセミナーに参加した際に、同社から発表されているプログラミング言語について、下記の言及がありました。 「サンマイクロシステムズの『Java』は、仕様が公開されていないからどんなコードが組み込まれているか不安だ」 ここでは、オープンソースのOS・Linuxと、プログラミング言語はPHPを推奨されました。 今後、Solarisがソース非公開のOSになってしまうことはないのでしょうか? また、政府は何故、Linuxでなく、Sorarisを選択したのでしょうか? これは、アメリカ企業との兼ね合いなどがあるのでしょうか? この件についてお詳しい方、お教え頂けると嬉しいです。 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070801AT1D3101431072007.html
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一人のIT技術者として回答しますと、Solarisの採用は無難な選択だと思います。 ITシステムの基幹OSに何を採用するかを検討する際、安定して動作すること、主流のOSであり今後も廃れる恐れがないことなどの項目が、検討事項として挙げられます。 SolarisはUNIXの中でも、国内を含めて最も普及しており、今後もほぼ同じ状態が続くことが見込まれます。 安定性も高く、既存事例も多くあります。 私が担当SEだったとしても、これだけ大規模のシステムになれば、発展途上のLinuxよりも、やはり安心して使えるSolarisを選ぶでしょう。 おそらく、言語にはJavaを採用すると思われますので、Linixでも安定稼動させるためにテストを増やせば、たぶん同規模のシステムは構築できます。 ただ、ハードウェアのことを考えると、Sun互換機+Solarisの方が、PCサーバー+Linuxよりも性能が高く、やはり大規模向けです。 もっと利用人数の少ない小さいシステムなら、Linux+PCサーバーの組み合わせでコストを抑えた開発が可能になったでしょう。 それからPHPについては、遅いのでこれだけ大きなシステムでは、採用には躊躇します。 たしかにJavaはブラックボックスがあり、悪意をもってみれば、Javaにスパイ機能を隠してもたせることで情報が第三者に筒抜けになる可能性もなくはないですが、今のところその可能性は非常に低いです。 現在の開発の主流はJavaであり、もしJavaにWindowsほどの問題が山積みになっているのであれば、もっと市場から叩かれるはずですが、今のところそこまでひどい代物ではないと判断しています。 Sun互換機は、富士通や東芝など多くの日本のITメーカーがハードウェアを製造しており、米国向けの配慮というよりは国内の大手ベンダーを優遇した措置でしょう。 もし、Linux+PCサーバーの組み合わせを採用するとなったら、価格でDellの圧勝になってしまいます。 Sun互換機なら、サポートやメンテナンスで国内メーカーが優位にたてるので、ほぼ間違いなく国内のベンダーが受注可能です。
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- lvmhyamzn
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Sorarisはサンマイクロ社ですね。 Windowsはいわずと知れたマイクロソフト社ですね。 Linuxはどこの会社か?という話ですね。 http://www.thinkit.co.jp/free/compare/4/1/ に エンタープライズ向けのOSのシェアが載っかっていますけど、 最終的にサポートの責任を持つ会社がないので、 こういう大規模なシステムには採用されません。 政府の判断は当然でしたし、おそらく出入りの業者もLinuxでやろうとするのがなかったのでしょう。 上のurlの資料からは、逆にLinuxの方が採用する理由が見あたらないことを示していますね。
お礼
ご回答有難うございました。 確かに、政府が扱うようなしっかりしたシステムに、著名企業のサポートのないOSは不安なのかもしれません…。 ただ、逆に言って、サポートがないと安心してシステム構築できない技術者しか日本にいない現状はもっと不安です。 政府がオープンソースを望む理由が中途半端に思えてしまいました。
お礼
とても明確な回答を有難うございました。 日本の大手とSunの関係が深いことにびっくりです。 日本のIT業界や政府は色んな意味でアメリカから離れられないのだな…と深く感じました。