経験がありますので,お答えします。
もちろん支店では行われていません。本店の商品部門(ディーリングルームなど)でも,ほとんど行われていません(テクニカルアナリシスと呼ばれる統計的根拠のないものが中心です)。本店のデリバティブを扱う企画的な部署や,研究所などで一部興味のある人が行います(組織としてではなくやや属人的に)。あと,証券会社では,海外の資産運用会社などと提携しているのですが,そこに出向している人なども一部行っています。そうした人は理系がほとんどです。しかしながら,対象は主にARCH,GARCHなどですが,それらはデータ数が必要だし,データ数を充足するほど期間を長くすれば,証券制度自体もその期間で変わってきているので,学生が考えているほど,株価が単純に当てはめられるものではないとあらかじめ認識しておいてください(厳しいことを言うようですが)。時系列は,あまりダイナミックに儲からないので,ここ10数年ほどほそぼそと続いている,という感じです。1カ月かけて数百万しか儲からないようなことは証券会社の本社ではやらないのです。MSCBをライブドアに売りつければ数十億とかすぐ儲かる世界ですから。証券は特に結果がすべてです。理工系学生なら,あと,ポートフォリオ理論やオプション理論も最低マスターしてきてください(どうせ入ってから,証券アナリスト試験も待ってますから)。
お礼
ご回答ありがとうございます。貴重なお話で非常に参考になりました。 データ数と証券制度の問題は確かにそうだな、と思いました。 最近市場の変化は目まぐるしいので、何年も前のデータは 予測に使えないかもしれないですね。 証券業界は結果が全て、つまり、厳しい世界なんですか・・・・・・。 肝に銘じておきます。 ポートフォリオやオプション理論も現在勉強しているので、 こちらも重点的に勉強していこうと思います。 ありがとうございました。