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通勤電車の遅延拡大防止策は?
首都圏の某私鉄で通勤しておりますが、ある駅である事情からA列車が2分遅れで出発すると後続のB、C、・・・・列車の2分遅れが次々と雪だるま式に膨れ上がり、ひどいときには30分遅れにまで拡大することもあります。たった2分の遅れを取り戻したことなど聞いたことがありません。 最初に遅れたA列車くらいは先がつかえていないのだから、2分くらい挽回できそうなものですが、2分の遅れで次の駅では乗客が膨らみA列車も遅れが拡大して行くのでしょうか? 某私鉄では車掌が必死で分散乗車を叫んでおりますが、もう少し科学的(数学的)に解決する方法はないのでしょうか? JR中央線も東京が行き止まりですが、このようなことがあるのでしょうか?山手線では終わりがないので雪だるま式遅延も終わりがなく延々と続くのでしょうか?
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この問題は、古くは昭和初期の路面電車でも同じ現象が起きています。この現象については、寺田寅彦先生が科学的に分析をした随筆を書いているくらいです。 さて、詳しい分析は、その随筆を図書館等で探して読んでいただくのがよろしいかと思われますが、わずか2分遅れの電車が30分まで拡大する理由は、質問者様の予想通り、乗客が膨らんでしまうせいです。 単純化して考えて見ます。 通勤時、乗客はほぼコンスタントに駅に到着して電車を待っています。例えば、毎分80人ずつ駅に到着しているとすると、通常3分おきに運転している電車には各駅で240人ずつ乗客が増えることになります。(首都圏の4ドア10両編成で考えると、各乗車位置6人になります。これくらいは通常どこの駅でも見かけるくらいの混雑です。) ところが、何らかの理由である電車が2分遅れた場合、その電車には各駅で400人の乗客が乗り込もうとします。1駅2駅なら吸収できても、混雑率はあっという間に上昇し、数駅後には混んだ電車に無理やり乗ろうとする乗客で、電車の遅れはどんどんまして行きます。後は質問者様ご指摘の通りです。 科学的な解決法は2つあります。 一つは、前を走っている電車を軒並み2分遅らせて、乗車率を平均化することです。 要は、混雑している電車に無理やり乗る人がいるから遅れが増すわけで、間隔を等間隔にしてやれば、混雑が集中しません。結果的に遅れも少なくなります。これは、最近東急田園都市線で、「準急」を新設して乗客の分散を図り、その結果、全体の遅れが少なくなったことからも実証できます。 これはあくまでも単純化した話ですから、実際にはそんな簡単にはいきませんが、後続の電車が遅れているので時間調整します、と言う放送は時々お聞きになると思います。 また、もう一つの方法は、#4様の書かれている通り、乗客が利口になることです。 遅れて混んでいる電車に無理やり乗ろうとして、結果的に遅れの増大に協力している乗客の如何に多いことか・・・。1,2本待てば、かなり空いた電車が後から後から追いかけて来るにもかかわらず、無理やり乗ろうとするんですからねぇ。この辺りの社会的なコンセンサスができればよいのですが、これは無理でしょうね。 後、できることと言えば、ラッシュ時の集中率を減らすことくらいでしょうか。 個人的には、朝7時から9時までは入場も出場もできない、時差定期券(当然その分運賃は割引にする)の導入をしてみてはどうかな、と考えていますが、これは社会的にコンセンサスを得るのが困難でしょう。フレックスタイムでさえ普及はまだまだですから・・・。 なかなか名案がありませんね。
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- itikojin
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今晩は。 列車の遅れが膨れる理由、例えば3分間隔で走っている区間で、3分遅れてしまうと単純計算で利用客数は2倍になります。2列車で運ぶべき旅客を1列車で運ぶので、乗降時間は増えてしまい、遅れは増大してしまいます。後続の列車は車の渋滞と同じで、雪だるま式に遅延が増えていきます。この状態は旅客が少なくなり、車庫に入る電車も増える10時すぎまで続きます。 数学的に解決する方法・・。難しいですよね!もともと乗車定員の倍以上載せて、ギリギリの列車本数を設定し、無理に走らせているので。そのため、ちょっとした事(駆け込み乗車・雨)が引き金でぼろぼろになります。今は分かりませんが、S鉄道では大学教授に依頼して、優等列車の停車駅を千鳥式にして、旅客を均等化させて遅れを防止させようとしましたが、やっぱり遅れましたね。最近、急行を準急にしたT電鉄では、遅れの時間が減ったようですが、遅れは続いているようです。 20年前の混雑率は現在より高く、遅れの時間も現在より多かったです。電車の窓ガラスが割れることもありました。しかし、現在ほどクレームを言う人は少なかったと思います。遅れに対して寛容でしたね。 究極の遅れ防止策、全部の列車を全車指定として、輸送力以上人を乗せない!!ちょっと無理ですかね。 少子高齢化及び団塊の世代が電車に乗らなくなり、通勤ラッシュも緩和されていくことが予想されます。また、オフピーク通勤を政府が率先して進めることにより、ラッシュの緩和及び省エネにつながることが考えられます。鉄道会社も車両の増備をしなくてすむので、運賃の抑制にもつながります。役所の始業時刻を遅くするだけでも、通勤ラッシュは緩和されると思います。
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幕引前にありがとうございました。 どうも列車を運行する側での手当は、数学的な解決はもとより、車掌やホームの駅員の怒声というか悲鳴のような「分散乗車にご協力ください」だけでは限界がありそうですね。そうすると、itikojinさんのまとめのように「社会的コンセンサス」という乗客側の問題に帰着してしまうか・・・時差定期券、粗品進呈、そして勤務先の遅刻なぞはどうでもよいと言う寛容、そんなところかなあ。 ありがとうございました。
- dod1972
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いっそのこと、ダイヤを無くしちゃうとかww ”この時間帯 3分間隔で運転”とか・・・・ 誰も遅延について突っ込みようがなくなります。
お礼
ありがとうございます。が、だんだん科学的解決から離れてゆきますね。2分遅れとか30分遅れがなにに対する遅れなのかと言うことですよね。なるほど電車のダイヤがなくなれば、dod1972さん言われるように、誰も遅れていませんが、勤務先のダイヤ(就業開始時間)がなくならない限り、遅刻というお叱りを受けて、小生の上司に余り説得力がありません。
- travelKENKEN
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科学的に解決する方法としては、ホームの入場制限をかけ、遅れている電車には、その電車の定時の時間までにホームに着いた人だけを乗せるようにして、乗車を急かせれば、おっしゃるとおりたかが2分程度の遅れですから、遅れを取り戻すことは簡単です。 電車が遅れた故にたまたま間に合ったお客はすぐに乗るのを我慢して、次の少し遅れた電車を待つような社会的コンセンサスが得られればすぐ解決ですよ。 3分間隔で走っている路線で、遅れが3分になったら、遅れている電車は運休した事にして、その時点で後続の電車に振り返れば、遅れはリセットされます。
お礼
うーん、遅れたゆえに間に合った客は、定刻に乗った客に遅延拡大という迷惑をかけることになるからという理由で2分遅れを平等に負担するわけですね。社会的コンセンサスねえ。このコンセンサスを醸成するためには、先ほどの粗品進呈案が意外と浮上してくるのではないでしょうか?
- DIooggooID
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山手線や京浜東北線では、遅延解消するために、行き先変更(途中運休)で対応しています。 山手線では、基本ダイヤは周回する予定のものを、大崎行きや池袋行きにして、それ以降の編成の遅れを拡大しないようにしたり。 また、京浜東北線では、鶴見行きや磯子行きだったものを蒲田行きに変更して、そこで折り返し運転するなどして、遅れを解消しています。 要は、遅延の大きくなった編成と途中運休にして、後続の遅れ拡大を防ぐ工夫をしています。 (※山手線や京浜東北線だからできる、手段かもしれません。)
お礼
DIooggooIDさんのような考えを抱いたことがあります。 途中運休とか各駅停車を急行にしたらどうかなどなど。B列車を途中どまりにしたら、降ろされた乗客はCとかD列車に乗らざるを得ず、CやDは今以上に遅延が拡大するのではないか、各停が突然急行になったら止まらない駅で降りる予定の客はどこへ連れてゆかれるのか・・・・ 家人に一笑に付されました。 劇的な反論はないでしょうか?
- pulsar-gti
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首都圏のことは知らないんですけど、関西周辺でも近いことがありますね(そんなにひどくないけど)。やはり、乗客は階段付近の出入り口に殺到し、意外と前後の車両はすいているということもあります。この一点集中も原因かもしれません。 あと、過密ダイヤというのもあるんでしょうね。それと、もともと過密なダイヤなら、たった2分の遅れの挽回も厳しいでしょうね。と言うより、ほぼ不可能かも。やはり、2分という短い時間でも、走ってそれを元通りに戻すには、運転士のそれなり(相当かも)の技術がいるでしょうね。仮に無理しすぎたらいつしかの尼崎付近で発生した福知山線の転覆脱線事故ということもあるかも知れませんし。 それと、車のレースなどでもそうですが、遅れた分を取り戻そうとした場合、最高速で走る時間を増やし、または規定されている最高速以上で走り、さらにブレーキをかけるタイミングを遅らせる。運転士が未熟ならオーバーランの危険が出てきてしまいます。最近ではそういう無理なこともさせないようになっているとは思いますが… あと、混雑を回避したいなら、車両数(1編成あたりの車両数)を増やすとか…でも、延着の回避になってないし… まとまりのない文章ですが、とりあえず書いてみました。
お礼
ありがとうございました。貴重なご指摘で、2分の挽回と書きましたので、尼崎のようなリスクを生むのですね。 でも、後続のB、C・・・・電車も終点まで2分遅れをキープしてくれるだけでも、小生は理解できるのですが、雪だるまがなんとかならないか・・・・なんです。
- rinring
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駆け込み乗車を無くすのが一番だと思いますが。物理的に考えるというと、新幹線や一部のモノレールのように、電車の扉とは別にホーム自体に、扉や策を設ける事はどうでしょうか? 落下防止にもなります。 電車の扉が閉まる前に先にもう一つ扉を締めてしまえば無理やり飛び込んでくる人は減ると思うのですが。
お礼
早速ありがとうございました。 うーん、いいアイディアと思いますが、某私鉄では1路線に50以上の駅があり、コストと時間を考えると某私鉄経営者は、首を縦に振らないでしょうなあ。 乗り込む乗客を絶対的に減らすというヒントからすれば、3台あとのC電車まで待つ人には例えば100円の粗品、5台あとのE電車まで待つ人には200円の粗品進呈というのは少しせこいですか? それにしてもコストはかかりますな。
お礼
ついにきましたね、科学的解決。寺田先生の随筆は是非チャレンジしたいと思いますが、文系出身の小生としては、密かに順列とかなにか数学的な解決というか理論構成があるのではないかとあこがれているのですが・・・ <その1>A列車の前を走っている順調な-A列車、その前のーB列車を後続が遅れている理由で2分遅らせるわけですよね。 つまり、s_tailさんの設定例で言えば、2分遅れで生じた160人の乗客増を後続のBとかCの列車で収容するのではなく、順調に走ってきた-Aとか-B列車で吸収しようと言うことですが、これは遅れの前でラッキーとは言わせない、2分遅れをみんなで分かち合うというヒューマンな解決方法ですね。 けれど-AやーBが何分待機すればよいか難しいですね。 <その2>時差定期券、感動しますが、なにやら、先の粗品進呈案とコンセプトは近いのではないでしょうか?でも、時差定期券の方が品がいいというかスマートですね。脱帽。 おっしゃるとおり、なかなか名案がないと言うことで幕を引きましょう。某私鉄への提案は少し様子を見たいと思います。 みなさんありがとうございました。