北海道恵庭町(当時。現在恵庭市に)の島松演習場に隣接する酪農家が、自衛隊の砲撃演習の爆音で乳牛の乳が出なくなったとして砲撃訓練に抗議していたのですが、自衛隊は何の対策もしなかったためにこの酪農家達が演習場に入り込んで、演習をできなくするために通信回線を切断しました。これが自衛隊法第122条違反に問われた刑事訴訟です。被告となった酪農家は自衛隊法そのものが違憲であるとして争ったのですが、裁判所は自衛隊法第122条に定める施設に該当しない、として無罪判決を下しました。有罪判決ではなかったため被告人が控訴する利益が無く、検察も控訴しなかったため、裁判所が憲法判断を回避したまま確定しました。
米兵レイプ事件の後、沖縄から米軍の実弾演習場が北海道矢臼別に移されました。ここでも演習の爆音のために牛の乳が出なくなって廃業した酪農家があるそうです。同じことが相変わらず続けられているのですね。
お礼
なぜ通信回線を切ったのかが分からなかったのですが、そういう理由だったのですね。ありがとうございました。やっと気分がスッキリしました。