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中国国内のGDPの乖離を指導者はどうするつりなのでしょうか?
005年度のGDPは日本が45億ドル、中国が22億ドルでした。一人あたりのGDPは日本が3万5千ドルを超えているのに、中国はわずか1700ドルに過ぎません。約21倍も違っています。 中国の成長率を考えると国全体のGDPが日本を追い越すのも時間の問題でしょう。このような状況で個人と国全体のGDPの乖離を中国の指導者はどうしようとしているのでしょうか? 今後日本は米追従を脱却し、中国とともにアジアを導いて行かなくてはならないと思っています。アジアが全体として繁栄していくことを望む者です。このとき中国のGDPの極端にバランスを欠いた状態は大変気になります。以上宜しくお願いします。
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- holonomicq
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既に適切な回答がなされていますので、1つだけ詳しく説明させていただきます。 ローマ倶楽部 成長の限界 というレポートをご存知でしょうか? 70年代、世界に衝撃を与えたレポートです。 システムダイナミクスというシミュレーションの手法を使い、将来の世界がどうなるかを研究したレポートです。 http://www.posy.co.jp/limit.htm 他、たくさん解説がありますので参照して下さい。 70年代、世界に衝撃を与えたレポートで、中国の台頭により、予測された世界が現実のものとなりつつあります。 アメリカ始め、先進国が何故中国を敵視するか解りますか? 勘違いされている方がほとんどですが、中国の覇権主義を警戒しているとかそういう理由ではありません。 中国を支えるだけの力がこの地球には無いからです。 13億の人間が文化的な生活を営めるだけの力が、この地球にはありません。 この極めて単純かつ本質的な事実が、中国問題の本質なのです。 中国がこれ以上経済的に台頭すれば、13億対世界(主に先進国)対立の構図が露になってきます。 13億の中国‘のみ‘が豊かに暮らし、他の国はかつての中国か、日本の江戸時代の様な生活をする。 あるいは、中国が現状かそれ以下の状態に甘んじる。 結局、この二択しかないのです。 この視点から眺めると、中国の行動、それに対する世界の行動(現時点では主にアメリカ、日本ですが)の理由が見えて来ます。 中国が血眼になってエネルギーを確保する理由。 アフリカに援助し、強引に資源の確保を行う理由。 アメリカが、中国を敵視する理由。 インドが中国を敵視しつつ、‘先進国だけが豊かな生活をおくれるのはおかしい‘といった発言を行う理由。 中国が国内で多大な反発を受けつつも、強引に一人っ子政策を進める理由。 中国が高らかに経済発展を謡わず、緩やかな景気のダウン、ソフトランディングを謡う理由(単にアメリカを刺激しないためではありません)。 他、多数。 中国経済がこれ以上伸びれば、アジアの覇権云々といった問題ではなく、確実に先進国全てとの戦争になります。 それが解っているから、中国も覇権主義、異常な軍備増強に走らざるを得ないのです。 良く言われる様に、中華思想がどうこうではなく、もっと切実な問題が背景にあることを理解して下さい。 私も、アジア全体といわず、世界から貧困がなくなり、世界が繁栄することは望ましいと思います。 しかし、中国、インドが先進国になることで、自分の生活レベルが落ちることは望みません。 エゴイスティックですが、全ての先進国は同じ考えでしょう。 13億の巨大市場を餌に、世界から金を集めて経済発展を遂げた中国。 しかし、その13億が本質的な‘成長の限界‘になってしまっているのです。
- gungnir7
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中国全体が豊かになるのは様々な点から無理があります。 まず、環境問題が挙げられます。 今、中国で先進国並みな中流階級が2-3億ぐらいでしょうか。 これにインドの1億ぐらいの層が加わった結果、 資源は高騰し地球温暖化には拍車がかかりました。 これに中国の未開拓地域の層が加わればとても支えることはできません。 次に中国は他民族国家です。各地が経済力で力をつけてくると 独立を企てるところも出てくるでしょう。 旧ソ連の二の舞、すなわち中華の権威の低下です。 中国共産党としても最も避けたいシナリオのはずです。 中国国内で貧民層が発生し続けることは中国政府にとって都合が良いのです。 その上上記の環境問題もありますから、世界からも都合がいいのです。 したがって当分の間は変化なしなのでしょう。 といっても経済の方がそれを許すかどうかですが。 歴史上、政治が経済を支配したということはありません。 結局、中国は同じ社会主義のロシアと結びつきを強めることになります。 中国もロシアも1国だけでは孤立しますが、 超大国が2つペアを組めば世界のどの国も簡単に文句は言えません。 このような中露に近づくことは日本として非常に危険です。 最近ニュースになっているので分かるかと思いますが、 今後は食料市場の方も深刻になってきます。 世界の食糧事情は実は危ういことに気付いた人は多いと思います。 こんな状況でふらふらとアメリカの元を離れて中国に近づけば 今度はアメリカから息の根を止められます。 日本は資源が豊かで同じ価値観を有する日米豪と組んで 東南アジアをうまく導いていく方が国益にかなっているのです。
お礼
回答有り難うございました。 >中国全体が豊かになるのは様々な点から無理があります なんですか。日本の様には単純にいかないのですね。 >次に中国は他民族国家です。各地が経済力で力をつけてくると 独立を企てるところも出てくるでしょう そうでしたね。日本のように単一民族では無かったですね。経済力に比例して、かつての東欧のように独立運動が盛んになりそうですね。 >中国国内で貧民層が発生し続けることは中国政府にとって都合が良いのです 国民全体を豊にしようと指導者達は思っているわけでは無いのかもしれませんね。 >歴史上、政治が経済を支配したということはありません ですね。政治がどこまで国民を押さえつけておくことができるか… ということかもしれませんね。 >結局、中国は同じ社会主義のロシアと結びつきを強めることになります…このような中露に近づくことは日本として非常に危険です アジア全体の為に日本が中国と手を組むというのは、難しい問題が多数有りそうですね。 有り難うございました。
お礼
丁寧な解説どうも有り難うございました。 各国のGDPを見ていて大変不思議に感じていました。各先進主要国は国全体のGDPに応じて、個人GDPが確保されていました。一人中国のみ、他の主要国と全く異なるDataの傾向を示していました。 国全体のGDPは英国に匹敵するのに、個人のGDPは他の主要国と比較して、一桁少なかったのです。大変奇異に感じました。私は重要なことを忘れていました。中国の人口は日本のそれと比べて10倍以上だったんですね。だから個人のGDPが日本に比べて一桁違うのは別に不思議なことでは無いのですね。 >中国を支えるだけの力がこの地球には無いからです 13億の人々が、日本人と同じ生活レベルを達成する力は今の地球も今の人類も持ち合わせていないようですね。 >中国経済がこれ以上伸びれば、アジアの覇権云々といった問題ではなく、確実に先進国全てとの戦争になります。それが解っているから、中国も覇権主義、異常な軍備増強に走らざるを得ないのです 今の中国の軍備増強路線は、そのような背景もあるのですか。 >私も、アジア全体といわず、世界から貧困がなくなり、世界が繁栄することは望ましいと思います。 是非そうなってほしいと思います。しかしそうなるためにはいくつもの技術革新が必要そうですね。 有り難うござい巻いた。