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交通事故の逸失利益に当たらなければ慰謝料は一定なのでしょうか?

交通事故の「慰謝料」についてお聞きしたいです。 慰謝料は入通院もしくは完治までの日数によって一律に査定されるとお聞きしましたが、 当人の逸失利益に当たらない限りどんな人間も同じ金額になるのでしょうか? ある人間が交通事故で10本の指が一ヶ月動かせないとします。 全く同条件で、趣味が「ゲーム」と「テレビ観賞」だった場合、 前者は指が動かせない為に大好きなゲームが一ヶ月もできないという精神的苦痛は 指が動かせなくてもテレビを見る事は出来る後者に比べて遥かに大きいと思います。 慰謝料とはそもそも「精神的苦痛」や「肉体的苦痛」によって判断されるものであり、 前者と後者の慰謝料が同一というのは不思議です。 「ゲームをする事」は利益ではなく、出来なくても逸失利益とは言えないので、 この前者と後者の最終的に手にする金額は同額となるのでしょうか? 前者の方が後者に比べ精神的苦痛が大きいですが、 慰謝料を多く貰うことは可能なのでしょうか?

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noname#34093
noname#34093
回答No.3

まず、逸失利益については、不法行為上の損害として認められるためには、単に指が動かせないという不都合があるだけでは足りず、指が動かせないことによって金銭的収入が減ること(又は特別の努力をして、収入が減らないようにしていること)が損害とされています。 つまり、金銭的マイナスがないと、不法行為上の損害とはならないのです。 これは、その人個人の事情を考えて損害額が決定されるのが通常ですが、交通事故については、ある程度等級が決まっているので、ほとんど損害が類型化されています。 これに対して、慰謝料というのは、もともと財産的損害の補充のために定められたという傾向が強いです。 法律の世界でも慰謝料をどのように決定するかについては、非常に困難な問題です。 とくに、交通事故の場合には、件数が多いなどの理由で、やはり財産的損害と同じように、等級が決まっています。 身体の損害にたとえると、「身体のどの部分に、どの程度傷害が及んだか」「生活についてどの程度支障が出たか」によって、慰謝料の額は決まっています。 つまり、納得料としてその人が通常の人に比べて、非常に感受性が強く、精神に大きな苦痛が加わったとしても、ほぼ一定の金額になります。 これは、人の精神的損害については、客観的に正当な額を決定することが非常に困難で、裁判の度に一人一人決定していたら、裁判のやり方によって加害者の責任が重くなったり、軽くなったりして、不公平であるという価値観があって、裁判所内部での暗黙の了解となって運営されています。 保険会社の慰謝料の算定も、同じような配慮によって等級化されているのが多いです。 もっとも、例外的に、交通事故によって被害者の思いでが非常に強くかかっている財産が壊された場合(形見など)については、特別の損害として慰謝料が増額されることもあります。 ということで、これを前提と考えると、ゲームをする利益というのは、娯楽の範囲に入りますので、慰謝料を増額するほどの理由になりません。 交通事故については、あまりに件数が多くて、類型化された損害賠償制度というものができあがっているので、賠償額についてはいろいろ議論があります。

jony798
質問者

お礼

確かに件数が多いせいで類型化されている事実は否めないですよね。 そうなるとkasutori様の仰る様に保険金を超えて 包んでくるようでないと本当の慰謝料と言えないのかも知れませんね。 ご回答有難うございました。

その他の回答 (2)

noname#45918
noname#45918
回答No.2

質問の例なら、同額です。 たぶん、裁判しても負けます。 というか、鼻で笑われます。 精神的苦痛を数値化して公平化することは不可能です。 あなたの例で言えば、テレビ好きはもの凄く小心者で、ゲーム好きよりも事故のショックが大きいかもしれません。 女性の方が男性より精神的ショックが大きいかもしれません。 かと思ったら女性は医者で怪我のこともよく判っていてショックは少なく、男性のほうは筋骨隆々だけどじつはチキンハートで肉体はそれを誤魔化すために鍛えたのかもしれません。 そんなことを、いちいち説明して納得させて納得できない場合は裁判高裁最高裁なんてやっていたら、世の中がパンクしてしまいます。 なので、一律で決めたのです。 これは後遺症でもそうです。 給料が安いけどやりがいのある仕事をしていた、事故でできなくなった、なので平均給与で逸失利益請求しても認められません。 安い給料で将来の逸失利益も計算します。 そういう判例が出ちゃっているのです。 日本は判例主義なので、過去の最高裁判決を元に判断されます。 一ヶ月ゲームができなかったために精神が破綻して精神病にでもなれば、怪我+病気としてカウントされます。 ゲームができなくておかしくなったという話は聞きませんが、PTSDなどはたまにあるようです。 そうなれば、事故のショックが大きかったと判断されます。

jony798
質問者

お礼

全て一律で決めるなら女性が顔に傷つけられた場合も 男性が顔に傷つけられた場合も一律にすべきですよね。 男性と女性で差があるのは女性の方が顔に傷つけられた時の 精神的ショックが大きいからと判断されるわけですよね。 だったら指に関してもそれをどれだけ大事に 思ってるかによって差はつけるべきですよね。 指を大事に思ってる人間の主張を鼻で笑う人間なら 女性が女性という理由で顔に傷がついた事を 男性より重く見るという主張は同じく鼻で笑うんでしょうね。 ご回答有難うございました。

  • kasutori
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回答No.1

一律に査定するのは保険会社でしょう。免許停止の点数じゃないんだから、それぞれの事例に、それぞれの当てはめがあります。 事故を起こした場合、保険金=慰謝料だとトンでもない事を思っている人がいるんですが、保険料ってのは慰謝料の足しです。ホントに悪いと思っているならば、保険料を超えて支払うべきです。 事故の被害者に過失が無ければ過失相殺はないです。少なからずの過失があると、減ります。ただ、治療費は相殺できません。精神的苦痛は数量化できません。だから、私はこれだけ苦痛を負ってますというのを理解させるためには、慰謝料を高く設定するのも手ですね。

jony798
質問者

お礼

確かに金は保険屋任せで本人は頭下げるだけで本当に悪いと思ってるのかは謎ですね。 いくらか包んでくるぐらいの気概は見せて欲しいですな。 頭下げることもしない奴が多い昨今ではまだましといえるかもしれませんが。 ご回答有難うございました。