- ベストアンサー
A.スカルラッティ オペラ <十人委員会の凋落>の内容を教えてください。
独唱を趣味で習っております。スカルラッティの「貴方が私の死の栄光を」を次の発表会で歌うことになりました。オペラの「十人委員会の凋落」(1697年)からの一曲と、解説にありました。「十人委員会の凋落」の内容が分かりません。オペラの内容、または、この「貴方が私の死の栄光を」どんな場面で歌われているのかご存知ならば、ぜひお教えください。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
http://links.jstor.org/sici?sici=0027-4224%28198201%2F04%2963%3A1%2F2%3C156%3ATOVLCD%3E2.0.CO%3B2-P&size=LARGE&origin=JSTOR-enlargePage ↑英語ですが、このページだけは無料でみられるようです。 半ばより若干下のthe plotから始まる文章に超簡単な要約があります。 ヴィルギニウスさんが、アピウス(悪い権力者?)の手から守るため、娘のヴィルギニアを殺害。アピウスはその後逮捕されて自殺・・・というオハナシのようです。 http://perso.orange.fr/jean-claude.brenac/SCARLATTI_CADUTA.htm こちらは仏語。ローマ時代、十人委員会は立法の仕事が終わったのにアピウスに扇動されて権力を手放さない。ヴィルギニアを口説き落とせなかったアピウスは、彼女を奴隷の身分に。父の護民官ヴィルギニウスは娘を自由にできなかったため、アピウスを呪いながら娘を刺殺。民衆の暴動が起こって委員会は解散。(アピウスは上記の運命)・・・とあります。 どういう状況の歌なのか、もっと詳しい情報がみつかると良いですね!
その他の回答 (3)
ちゃんと読んでから書けばよいのに、上滑りな読解、いや単なる誤読で間違えていました。何回も来すぎてストーカー状態ですね(トホホ)。 英語のページ、出典はこれこれこういう話だが、オペラは脚本家が殺人と自殺を和らげている、っていう記述だったんですね。 ルチオはヴィルギニアを傷つけるだけ。アピオは後悔して、許しを得るだけでなく、それまでずっと無視し続けてきた、信心深いヴァレリアの手をとる。 ・・・というわけで、仏語ページを読み返すと、「フォーラムにおいて、肉切り包丁で刺した」としか書いていないので「刺殺」と読んだ私がはやとちりでした。でも、「刑が下ったアピウスは自殺した」とははっきり書いてあるんですよ。やっぱり死ぬのか! ・・・で、結局ヴァレリアさん(誰?? でも、ブログに書かれているように「この主人公の事を好きな女」だとお思いになりませんか?)に向かって歌った歌なんでしょうか・・・・。ともあれ、ひどいヤツですが心の優しい御婦人に愛されて良かったですね。 良い発表会を!!
お礼
実は、今日独唱のレッスンがあり、セッツ デラ ミア モルテを歌ってきました。その時先生から、解説のコピーを貰ったので紹介いたします。 「もし貴方が私の死の栄光を」は「十人委員会の崩壊 La caduta de'Decemviri」(1697年、ナポリ初演)の第3幕で歌われるアッピオ・クラウディオのダ・カーポ・アリア。十人委員会とは、古代ローマの最初の成文法である「十二表法」制定に携わった委員会(紀元前451-449)のことで、その指導者がアッピオであった。アッピオは、ローマの将校の娘ヴィルジニアに恋をするが、ヴィルジニアはローマの一市民を愛している。一方、ローマの貴婦人ヴァレーリアはアッピオを愛している。オペラの題材として好んで取り上げられる恋のもつれである。アッピオはヴィルジニアの父に殺されかけるが難を逃れ、ヴァレーリアに向かってこのアリアを歌う。台本は、ローマの雄弁家であり哲学者だったキケロ(紀元前106-43)の原作に、シルヴィオ・スタンピーリャ(1664-1725)が手を加えたもの。 もしかすると、アッピオは自殺しなかったかもしれません。 解釈のたびに、曲がまったく違うものに感じられ、その不思議さにびっくりし、また、大変勉強になりました。 本当にお世話になりました。ありがとうございます。
しつこくまた来ました。 No.2で妄想を書いたので気にかかって再度調べたらGoogleの見出しに Of course the ultimate criterion must be Scarlatti's music. ... 0 Dio' in Act I and Appio's penitent 'Se tu della mia morte', his last aria in the opera. ... とあるのを発見しました。ちなみに、最初に貼った英語と同じページで、いくら探しても同文は見つからないので、続きの有料ページのものと思われます。 アピオの歌だったんですね!! penitentは「後悔している」の意味ですから、アピオは後悔して、死んだヴィルギニアに向けて愛を歌い、(his last ariaというくらいですから)その後で自殺する・・・だと、かなり整理されるような気がします。 ブログの「父に殺されそうになる」の説明も、これですんなり理解できるような気がするのですが(殺したくなるほど憎む動機が)。 主人公が悪者であるはずはない、と思い込んだ私は水戸黄門級に単純でした。 耳にしたことはあっても、歌詞にはほとんど興味を示さず、ましてやオペラの内容にまで想いをはせたことがなかった曲でしたが、ご質問のおかげでちょっと楽しい経験ができました。古い時代のオペラの筋書きというのも、探ってはみるものですね。 また、いつも迅速にご丁寧なお礼を頂戴して恐縮しておりますが、こちらこそ楽しませていただきました。 お詳しい方の回答が更に加わるようでしたら、私も興味深く拝読したく存じます。
お礼をありがとうございます。 なんとなく気になって検索したら 「主人公が好きな女性の父に殺されかけて難を逃れ、この主人公の事を好きな女に向かって歌われた歌」 という記述を、某ブログで見つけました(リンクを貼ってよいものかどうか不明だったのでコピーしました。上記の文章で検索をかけられるかもしれません)。 およよ・・・・・あらすじからは想像できない状況! もっと複雑な話だったんですね。 でも、先の英語のページ(下のほう。最後の段落です。続きが読みたい!)に、ちょっと複雑な恋愛関係として「アピオ(アピウス)の妹クラウディアがルチオ(ルキウス・ヴィルギニウス)を愛しているが、ルチオが平民であるために、その恋を隠している・・・」というような叙述があったので、そのあたりのオハナシでしょうか???(主人公はルチオですよね・・・・? いくらなんでもアピオじゃないでしょう? 違うかでしょうか???)
お礼
申し訳ありません、またもやお礼が遅くなってしまいました。 信じがたい複雑なお昼のメロドラマも真っ青な愛憎劇、というこのあまりの想定外さに、スッカリ頭が混乱して、理解できませんでした。 主人公は、娘を身分の高い邪な男から守るために刺殺、且つ、自分自身も身分違いである、それも、自分の娘に横恋慕する男の妹を愛し、そのために、父親から殺されかける!!! その、主人公が歌いあげるのが「貴方が死の栄光を」ならば、愛のための例えなどという生易しいものではなく、死と愛と生々しい血の匂いのする歌と感じます。 凄い、凄すぎ、と、思わず怯えてしました・・・ 本当にありがとうございました。
お礼
お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。 英文を辞書を引き引き読んでいたので、すっかり時間がかかっていました。検索?能力が非常に低いので、まず見るべきとところが後回しになり、余計な時間がかかってしまいます。先にきちんと回答欄を見るべきでした。本当に情けないです。 ローマ時代が舞台だろう、ぐらいしか分からなかったので、大変参考になりました。「貴方が私の死の栄光を」を歌っているのが、誰なのか分かれば、いいのですが、色々と想像を膨らませてみます。 本当にありがとうございました。