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悪質業者に名簿を流したセミナーの責任は?
- 悪質業者に流出した名簿から名前を削除する手続きをするので¥46万払ってくださいという内容でした。
- セミナーの責任問題があり、流出した名簿の完全な回収と制裁を求めています。
- 増えている悪質業者問題において、セミナー主催者の責任が取り上げられずにいることへの疑問があります。
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質問者が選んだベストアンサー
難しい問題ですね。実効性のある制裁をセミナーに加えることは法律上難しいですから...。 今回のケースでは2つのアプローチの仕方があると思われます。 (1)まずはセミナーに参加した時の契約書を見てみましょう。 そこにあなたの個人情報を外部に漏らさない旨(機密保持義務)が謳ってあれば、セミナー側に法的責任が発生と思われます。。 いわゆる「債務不履行(個人情報を漏洩しないという約束を果たさなかった)」です。 (2)セミナーが個人情報を故意に漏らして、その結果あなたに具体的な損害が発生したのであれば、契約書の文言にかかわらず、セミナー側に的責任が発生します。 いわゆる「不法行為(セミナーが悪さをしたことによりあなたに具体的被害を蒙らせた)」です。 さて、法的責任が発生した場合に採りうる対応ですが、(1)・(2)の場合共に損害賠償請求しかできないと思われます。 「セミナーは情報回収もするべきだ」と主張するお気持ちはよくわかりますが、「情報」というものは物ではありませんので、一度外部に漏れてしまったものを完全に回収するということは不可能であると裁判所は判断するでしょう。 最近あったTBCの個人情報漏洩事件でお分かりいただけるかと思いますが。 さらに、上記の損害賠償についても非常に難しい問題を孕んでいます。 確かに先方に対して損害賠償を請求することはできます。(債務不履行の場合は、約束を破ったことによってあなたに生じた損害を賠償する義務、不法行為の場合は、悪さをしたことによってあなたに生じた損害を賠償する義務) しかし、あなたに生じた損害とはとどのつまり一体何か? 精神的苦痛? それとも変な電話がかかってきたことによる時間の浪費? そしてその額は? 「代金を支払ってくれない」とか「物を壊された」というような場合の損害賠償と違って、明確に表現しずらいですよね。 裁判で「損害とは何か、そしれそれはどの程度の額なのか」をちゃんと主張できないと、裁判所はその主張を認めてくれません。 セミナーや悪徳業者を擁護するつもりはこれっぽっちもありませんが、今の法律を適用すると、上記のような結果になってしまうのではないかと思われます。 蛇足ですが、最近国会で話題の「個人情報保護法」とは、上記ような理不尽な結果を避けるための法律、といわれています。 実際のところ、そんな風には全然見えない内容だけどね(w
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2ちゃんねるにでも告発したらどうでしょうか? 草の根運動です。
お礼
2ちゃんねる?? 逆にこっちが訴えられたりしませんか? でも、ちょっと覗いてみます。 ご回答、ありがとうございました。
お礼
とてもわかりやすいご回答ありがとうございます。 こっちがどんなに感情的になっていても、法律っていうのはクールで冷静なんですよね。 契約書は残念ながらありませんでした・・・。 受講規則などはありましたが。 「泣き寝入り」と言うほど、私は被害を受けている訳ではありませんが、セミナー側には名簿の流出を指摘してあげたんだし、もう少し真剣に、誠意をもった対応をしてもらいたかったです。 これが悔やまれます。 割と大きな規模だったのできっと他にも同じような電話で迷惑している人がいると思われますし、これからも増えてしまうんでしょうね。 そして、日本の法律は時代に遅れを取り過ぎみたいですね~