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容器の規格化とリユースはなぜ進まないのか?

環境問題でレジ袋などが取りざたされていますが、袋はごみ袋代わりにもなり、結局ごみ袋に入れて捨てているので、なんだか私は懐疑的です。それよりもペットボトルや弁当の容器などをもう少し耐久性が高いものにしてリユースする仕組みにするほうが、スーパーに搬入した車の空いたスペースに乗せればよいので、効率的にできるような気がします。(ドイツでは実際ボトルについては行われていますし。) そこで、ここで欠かせないのが容器の規格化とリユースの仕組みづくりですが、これが一定の回収率を満たせばペイすると仮定した場合に、障害となるものをお教え頂ければ幸いです。 具体的には容器販売数が低下することで値段を上げざるを得ないとか、容器会社同士で規格が違いそれぞれで経済圏が違うといった類のものです。

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  • popesyu
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回答No.2

レジ袋の有料化問題については仰るとおりの議論が巻き起こりました。レジ袋は家庭でのゴミ袋代わりに使われているわけで、それがないなら代わりに普通の袋が使われるようになるだけと。実際にそれで有料化が見送られた地区もでてきました。 またスーパーのレジ袋はペットボトルなどから回収されたHDPEを基に作られています。これこそがリサイクルなんですが、世の中の人はレジ袋の消費を減らしたらエネルギー削減に繋がると考えている人が多いようです。実際には日本ではペットボトルは回収率は高いわりに使い道がないため、そのまま焼却されたり埋められたりしているわけで。現状のサイクルの中では、レジ袋はばんばん消費すべき製品です。 で本題のビン、ボトルの再利用については、かつては洗浄しての再利用はかなり節約に繋がる話でしたが、現代ではこれは却ってエネルギーの無駄遣いになっています。根本の理由は、消費者の超がつくほどの清潔志向のおかげです。ちょっとの傷や汚れも許されないため、洗浄コストがどんどん高くなりますので、新品を作った方がエネルギー効率的にはよくなっています。つまり洗って再利用するよりは新品を作る方が環境にやさしいわけで。 消費者が商品を選定する際に、ちょっと高い上に不潔感を感じとれるものを果たして手にとってくれるかどうかというのが結局のところ最終的なラインになります。リサイクル品の方が圧倒的に安くなればこれは有り得るかもしれませんが。そこまでするには少々コストを節約したところでは達成できるものではありません。 ということで日本においては現代人の清潔志向が根本から変わらない限りは幾ら政府やお役人が音頭をとったところで、何も変わらないかと思います。仕組みや回収率を幾らあげようが、消費者の志向を変えないかぎりは採算ラインにはのらないでしょう。

latifolius
質問者

お礼

>消費者の超がつくほどの清潔志向 ここにやはりキーがあるのですね。 衛生上問題がない程度の洗浄のみの実施であれば、一定の回収率などの条件が満たされれば、現状の採算に乗っていない自治体もあるマテリアルリサイクルよりコスト・環境負荷とも低いと考えてよいのでしょうか。 ただ、消費者が選ぶのにどこまで自分で決めているのかは個人的には疑問です。マスコミでキャンペーンを実施するなどすれば、(さらに同じ値段で選択肢が十分あれば)だいぶ現状分析されているよりは変わるような気もします。このあたり何かいい事例があるとよいですね。

その他の回答 (3)

回答No.4

>ドイツでは子供が小遣い稼ぎによろこんでペットボトルをもっていっているのがほほえましかったです。 日本でも、昔はそうだったそうです。 日本では「ペットボトルや古紙を再生して使用するほうが余計エネルギーを消費するので返って環境を悪化させる」と、大学教授がしたり顔で発言しています。 そのくせ、ビンや缶等のリユースが簡単なものの活用には背を向けるのです。 ちょっとこの件とは離れますが、日本経団連会長の御手洗さんが会長を務めるキャノンや日本を代表する松下、シャープ等の大企業で、「業務委託」の名の下に、低賃金で、再契約を繰り返し、昇給もない、そんな契約社員を、違法行為と認識しているから「業務委託」と名を変えて雇用しているそうです。 先日も摘発されたとのニュースを見ましたが。 「自分達さえ儲かればいい」こういう人達が企業減税を主張しています。 >一定の回収率を満たせばペイすると仮定した場合に、障害となるものをお教え頂ければ幸いです。 一番の障害は、このような企業風土と、それを認める官僚たちでしょう。

latifolius
質問者

お礼

ぎりぎりその昔を知っている世代です.ラムネのビンとか. 技術屋は政策にまではあまり口を挟みませんからね.最近のLCAなんかで現状のリサイクル率でどっちがいいかなんていうのは良くわかるようになってきて,マスコミも新しい話の部分を切り取って喜んで報道していますが,環境政策面から(一定のリサイクル率や効率が将来向上しても)再生しないほうがよいという結論になっているものってあるんでしょうか? いままで消費者の清潔志向のご意見が多かったですが企業と官僚ですか.その点も大変重要だと思います.なにか具体的な例はないでしょうか?容器製造会社が寡占市場だとか.過当競争だとか.(前者ならトップに理解があれば政策的に変更するのは容易そうですが) 予断ですが,キヤノンの件は民主党の枝野議員がすごい突っ込んでいて,久しぶりに面白い国会をみせていただきました.国際競争という厳しさもあるのでしょうが,飽和した市場で企業が(そして消費者も)利潤追求の単一軸ですべてを評価するようになると,色々大変そうですね.

noname#30321
noname#30321
回答No.3

食品に関しての日本人を期限切れ食材、ペットボトル飲料にちょっと金属片が混ざり、健康状態にまったく影響を及ぼさないような量が農薬騒ぎ、世界から見れば病的といえる潔癖症から不可能でしょう。 また再生紙は余慶に環境負荷が大きいとして縮小傾向です。 1Lを下回る小型ボトルの製造販売規制が現実的です。

latifolius
質問者

お礼

小型ボトル規制は当初そうとう議論されましたが,その利便性を知った今となっては困難な気がします(私もたいていそれを洗ってつかっている).そういえば日本の小型ボトルは分厚いものが多いですね. けっこうボトル代がかかっていそうです.年間ボトル代に○○円つかっているみたいな視点からアピールできないですかね.

回答No.1

日本の場合、「こうすれば簡単にリサイクルできるのに」とか、「こうすれば良いのに」と思っても、「お役所仕事」が邪魔をします。 先日、朝霞市の依頼したベットボトルリサイクル業者が、処理費を浮かすため、埋め立てに回していたというニュースがありました。 しかし、インタビューを受けていた担当者は、証拠を見せられても、言葉を左右にして誤魔化していました。 日本では、「消費者が嫌がる」「コストが掛かる」として、リユースには消極的です。 今はあまり見ませんが、ちょっと前まで、醤油も一升瓶、油も便や缶が主流でした。 清涼飲料水もビンで売っていました。 やたら規制を緩和するのではなく、こういうところは規制を強化すれば良いと思いますが、「ちょっとした不便をあえて選ぶ」という教育をする、協力を求めるという発想がない官僚がのさばる限り無理ですね。

latifolius
質問者

お礼

ありがとうございます。 リユースは一定量以上が流通しないと、「コストが掛かる」のは確かにそうですが、ペットボトルをリサイクルする法律とそれを採算に合わずとも処理することができるのであれば、一定のリユースや回収の義務化やそのためのコストもかけられたと思うのですが、リサイクルよりもそのハードルが高いのでしょうか。 「消費者が嫌がる」はそうかもしれませんが、環境に対する意識などは高まっていますし、実施する前にどういうデータからわかるもんですかね。 ドイツでは子供が小遣い稼ぎによろこんでペットボトルをもっていっているのがほほえましかったです。こういうインセンティブがあればできそうなもんですが、コンビニがこれだけあって店と消費者とのチャンネルはドイツよりよっぽど太いのですが。

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