#2のかたの解答で概ね正しいのですが、イスラエルーパレスチナ問題は第一次大戦までは存在しません。
第一次大戦の際にイギリスが三枚舌を使い、ユダヤからは金を、イスラム圏からはトルコへの攻撃を、フランスとロシアからは戦争終結後の妥協をそれぞれ取り付けようとしました。
こうした背景の元で、戦争前から盛り上がりを見せていた「シオニズム運動」が加速され、戦後多くのユダヤ人が移住することになります。しかしながら、イギリスは言を左右して建国させませんでした。
第二次大戦中にはヨーロッパ諸国からの移住者も多数あり、パレスチナ人口の3割を超える人口が移民として住み、国家建設を目指してテロ活動を展開していきます。この結果、ユダヤ人と共存しようとしていたアラブ人勢力は支持を失い、対立は激化していき、以後双方がテロ合戦を繰り広げることになります。
これの鎮圧に手を焼いたイギリスは国連に付託し、47年にほぼ半々に国を割ってイスラエルとパレスチナにします。このときにイスラエル領とされた地域のアラブ人の大量虐殺が行われています。
48年にカイロ宣言がおこなわれ、アラブ諸国がイスラエルへの攻撃を開始します。これが第一次中東戦争です。イスラエルはこの戦争に勝利し、パレスチナの約8割を占領します。のこりはヨルダンが占領し、パレスチナは消滅します。以後、パレスチナは国家ではなく、64年以降は「PLO(パレスチナ解放戦線)」として活動することになります。また、イスラエル占領下のアラブ人は追放されました。パレスチナ難民の始まりです。
以後、
第二次中東戦争(スエズ戦争) スエズ運河国営化に反対するイギリス、イスラエルなどがエジプトへ侵攻
第三次中東戦争(6日間戦争) エジプトなどがイスラエルへ侵攻するが返り討ちにあう
第四次中東戦争 エジプトなどがイスラエル侵攻。その際、イスラエル問題でアラブ諸国が原油減産をおこす(オイルショック)
と四度の戦争の後、和平の道を探りつつ現在の形に至る、というのが現状です。
お礼
対立しているんですか。 >関係の本がたくさんありますから読んでみてください。 そんなことを言うと、このサイトの回答は全部『本を読んでください』になります。 本を読んだり研究に長時間をかけるか否かはこういうサイトで回答をもらった後に判断するものです。興味のあることをいちいち調べていては何も知ることができません。 こんな回答をされるなら参考になる本の名前くらい出してくれたらどうでしょうか。 あなたのような回答があると、後から回答してくださる方がバカにされてるようで回答してくださらなくなるかもわかりません。 あなたとは違い、『無理を承知で一言で伝えようとして下さる方』がおられることをお忘れなく。