TOBは「株式公開買付け」と言い、
「いついつまでに、これだけの株を、これだけの価格で買うよ」
と宣言(公開)し、株を売ってくれる人を募集する制度です。
何でわざわざ公開するか、というとルールで決まってるから。
株価を大量に持てば、その会社の経営に参加でき、
その量が多ければ影響力も強くなり、「モノ言う」ことができるようになります。
さらに持ってる株式が全株式の一定以上の割合になると、
経営権を握る、つまりその会社を自分のものにできるわけです。
なので、経営統合やM&Aに使われるわけです。
企業が行うTOBは、一般に公開すると同時に、
「あんたの会社と提携したいからTOBさせて」と、相手に了解を取ろうとします。
それで相手が「いいよ」と言えば友好的TOBになります。
相手が「やだ」と言えば、TOBをやめるか、
無理やりTOBを続行します。これが「敵対的TOB」になります。
どちらにしても、TOBが成立すれば大量の株式を保有できるので、
その会社への経営的な影響力は増えます。
前者の場合、「業務提携」と言われ、後者の場合「乗っ取り」と言われるのです。
TOBされる企業も、ワケの分からない会社に乗っ取られるとたまったもんじゃないので、
防衛策を取ったり、社長が会見で牽制したり、別の会社にTOBしてもらったりと、
いろいろ駆け引きをするのです。
以上、相当に御幣がありそうな回答です。