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もしよければ参考にしてみて下さい。
■現代文のルール
1.現代文の問題の基本は「言い換え」
「~とはどういうことか」という問題が現代文では多く出てきます。これは傍線部の「言い換え」を訊いているわけす。
そして、その「言い換え」は、自分の言葉で言い換える必要などありません。傍線の在る段落とその前後の段落に「言い換え」るべき部分が記されていますから(※理由は後述)、それに置き換えればよいのです。
「~はなぜか」という理由を訊く問題も同様です。傍線の前後に必ず理由部分がありますから、そこを読み、そして「そこを言い換え」ればよいのです。(さすがにその部分が答えであることは少ないですね。)
ちなみに、「~の根本にある考えは何か」等、さらに捻れば、傍線の段落の前後から離した部分を言い換えさせる出題も可能ですが、基本問題に慣れればすぐにできるようになりますので、難問(悪問?)に惑わされる必要はありません。
2.キーワードを言い換える
さて、「言い換え」とは言っても、選択肢を見ると迷ってしまうということも多いでしょう。それは、選択肢を見る前にやるべきことをやっていないからです。
まず、傍線部内のキーワード・キーセンテンスを抽出する必要があります。つまり、傍線部内を切り分ける(分節する)のです。
たとえば、傍線が「AがBする」となっていて、それはどいうことかと問われたら、「Aの言い換え」が「Bの言い換えする」ってことだなと、傍線内を分けて考えるわけです。
この作業をやったうえで、傍線部段落とその前後の段落を探せば、はっきりと言い換えるべき言葉が見えてくるのです。
3.自分の頭で考えない
他の科目はまあまあなのに現代文で高得点できない多くの人が、自分の頭で考えようとしています(※これについても後述)。
これは「理解できなければ解けない」病や「心情推測」病という、日本の国語教育に蔓延している病気に絡んでいます。
しかし、大学入試に出てくる現代文の文章は非常に高級ですから、自分の頭で考えてわかるわけがないのです。というのも、一流大学の学生が、「よくわからない」と感じるような本がそのまま出たりするわけですから(もちろん、その学生は合格しているわけです)。
「わかる」とは何かという哲学的問題はさておき、「前から読んでわからなきゃいけないんだ」という考えは、入試現代文では百害あって一利なしなのです。
たったこれだけのルールを知っているだけで、現代文対策の勉強法は変わりませんか?
もちろん、語彙力はあった方が得ですし、「対比関係」や「具体と抽象」など、現代文参考書に決まって出てくる知識も無いより有る方がマシです。でも、そんなこと知らなくたって、このルールを知ったうえで問題演習するだけで、ルールを知らなかった人には劇的な効果が訪れるのです。私の教え子たちがそれを証明してくれています。
このルールを知ったうえで、さらに「庄司の方法論」を加えることで、現代文の得点力は大幅に上がるのですが、ルールを知らなかった人にとっては、このことを知ってもらうだけでも必ず役に立つと思います。
センター直前!頑張ってください!