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既存建物(土壁)の増築
築70年の土壁の平屋既存建物(38坪)に8坪横に増築(平屋のまま)したいと考えています。建物は数奇屋造りになっていて、柱や梁は民家風のような太さではありません。基礎は切石で全周敷いてあり、布基礎のようになっています。また切石の間のべた底面部はコンクリート(たぶん薄い)で覆われ、見た目はベタ基礎のようになっています。もちろん鉄筋は入っていないと思います。建物は老朽化してなく、状態は非常に良いです。屋根は瓦葺となっています。 質問は 基礎を変えずに、8坪の増築をした場合、建築基準法等の法令に適用できるのか? 土壁が、耐力壁になりうると聞いていますので、土壁の量が適切ならできるというような 条件付なのか? それとも、既存建物を持ち上げ、基礎を鉄筋入りのものに変更しないといけないのか? など、もし条件がありましたら、お教え下さい。どうかよろしくお願い致します。 なお 使い勝手の関係から、8坪の増築部は別構造体にはしたくありません。 現在相見積もりの段階で、複数の工務店と話をし始めたのですが、基礎をやり直さなければならないのと、基礎はそのまま使用という 別の意見があります。費用がかさむ部分なので 苦慮しています。
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- hanaworld
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木造にもエキスパンジョイントって、臍が茶を沸かしますよね。 建築基準法を作ってるやつはアホとしか言いようがないです。 とはいえ、一応は法律なんで我々は従わなければならないというのが悲しいですけど・・・。 さて、エキスパンジョイントなんてバカなものを使わずに、無駄なお金をできるだけ掛けず、意匠的にも構造的にも既存部分と同様にして、基礎のやり替えもせず、美しい数寄屋造のままに、なおかつ合法的に、普通に増築できたら一番いいですよね。 そのためには、既存部分を現行の構造耐力基準に照らし合わせてチェックすることがまず第一だと思います。なぜなら、増築に関するさまざまな制約は、既存部分の構造耐力が現行基準に不適格であった場合にのみ適用されるだけだからです。 ちなみに、石場立てでも、土壁でも、接合金物なしでも、現行の構造耐力基準に適合していることは十分にありえます。これは構造計算をせずに仕様規定のみでチェック可能です。平屋建木造を「石場立て、土壁、接合金物なし、構造計算なし」で確認を通したことのある建築士なら、この作業はできるでしょう。 既存部分が現行の仕様規定に適合していれば、エキスパンジョイントも構造計算も不要です。増築部分を既存部分同様に石場立てにしても、平屋建てですから限界耐力計算は不要です。 -----ここから先は参考までに。-------- 既存部分が構造耐力の仕様規定に不適格であった場合ですが、 この場合はどうしても構造計算を要求されます。 構造計算する場合の法解釈を一応書いときます。 今回は増築部分が既存建物の1/2以下ですので、 既存と増築を足した全体を、許容応力度等計算で安全性を確かめることで、エキスパンジョイントなんてバカなものを使わなくても済みます。 なお、ここで用いる構造計算は、限界耐力計算でなくても許容応力度等計算で事足ります。許容応力度等計算を使っても既存部分への仕様規定の遡及はありません。ちなみに許容応力度等計算だと限界耐力計算では必要な適判が不要ですので、その分の費用が安くなります。 ですが、平屋建木造に関しては、仕様規定OUT判定になったものが 構造計算でOKになるケースはあまりないと思います。 だから、構造計算に走るのではなくて、既存部分を簡単な補強工事するなどして、仕様規定的に構造基準を満足させてから、その後に増築をするのが賢明だと思われます。 構造計算してOUTになったなら、どちらにしろ補強工事しなければならないわけですから。 以上です。 70年前の古き良き数寄屋造が これからも輝いてくれるような増築になるよう 陰ながら応援しています。
平成17年6月の改正により既存が不適格の構造でもエキスパンジョイントで接続すれば、(構造は別になります。構造が違うのでゆれ方が違いますからその余裕を吸収できるジョイントが必要です)既存部分は現行法に合わなくても使用できます。(昭和56年6月1日以前の建物だからOKです)改正前は耐震診断を必ず受けるというものでした。ただし、多少条件があるので耐震診断が必要な場合もあります。 この場合は、既存はいいのですが、新しい部分は現行法に合わせなければいけません。 ですから、ご希望の構造を変えずに同じ構造でという方法は難しいのです。最終チャンスで構造計算によって安全が確かめられればというのがありますが、柱も太くなく石に柱がのっているような形だと非常に厳しいですね。(限界耐力計算で安全を確かめることが必要です) 計算もしないで断言はよろしくないのですが少なくとも基礎の変更はしなければならなくなるでしょうし、それ以外にも補強が必要になる可能性もおおいにあります。でも、耐震を考えればイイ方法です。 一番今のものを残し、費用を抑えるにはエキスパンジョイントにて新しい部分は現行法に合わせるという方法になるでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 基礎はそのままという意見の工務店へは、まず限界耐力計算の結果はどうなのか聞いてみることにします。 先日の能登地震もありますので、耐震の重要性を切に感じました。 費用も重要ですが、耐震も重要。家作りは悩みどころいっぱいです。