スキマーの効能と外部フィルターの生物濾過の違いを理解されていますか?
外部フィルターの生物濾過は、タンパク質→アンモニア→亜硝酸→硝酸塩と分解され、蓄積される硝酸塩はサンゴ類や飼育難度の高い海水魚には強いストレスを与えます。これは水換えによって水槽外へ排出しなければなりません。
スキマーは、たんぱく質をアンモニアに分解される前に表面張力を利用して除去する目的の器具で、これによって硝酸塩は発生せずサンゴ類には適した器具として利用されているわけです。このことは理論上のことで実際にたんぱく質がどの程度除去できているかは製品の構造によって大分違うようです。
小型の海水魚水槽では、生物濾過が効率良く働けば働くほど硝酸塩は蓄積され、水換えを怠ると、濃度は30以下が理想ですが、200~400 mg/リットル位の数値になることを何度も経験しています。この水はサンゴ類、イソギンチャク、魚の導入時にはいくら水合わせをしても、ショックを受け長期の飼育に耐えません。このことが小型水槽の海水魚飼育を難しくしている訳です。
そこで濾過器を取り外し硝酸塩の発生を抑える為に、協力なスキマーを設置してたんぱく質を除去してしまえば、硝酸塩の弊害を受けないわけで、水槽内に水流を起こすことでライブロックや底砂の表面には好気性のバクテリアが繁殖して生物濾過を行います。
これをベルリンシステムと呼んでいますが、バランスを取ることが難しいので、魚や餌を多く入れすぎるとアンモニアや亜硝酸の発生によって酷い弊害を受けます。
>外部フィルターはなくてもいいのでしょうか
上記の理由から外部フィルターはそのまま使用した方が安全です。そしてスキマーを取りつけたことの効果は、硝酸塩濃度を計測することでハッキリ認識できます。
スキマーの欠点はたんぱく質の除去と同時に海水に含まれる必要な微量元素も取り除かれてしまうので補充が必要なことと、小型水槽で使用すると、水の蒸発により水位が下がり、うまく除去できなくなりますので調整が必要となります。
お礼
ありがとうございます。 フィルターそのままでプロスキつけようと思います。