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モーツァルト交響曲40番の奥深さ?
昨年のモーツァルトイヤーでファビオ・ルイージ氏が「この年齢になって、やっと交響曲40番を振ってみようという気持ちになった。」と語り演奏されましたが、この曲はどのようなところが奥深いのでしょうか?
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こんにちは。 あてずっぽうですが。 奥深い音楽を作るのが難しいのが,この曲の奥深さなのかもしれません。 つまり,通俗的な曲と受け取られがち,というのがこの曲の難しさではないかと思います。 一聴してあまりに分かりやすいが故に,聴き手は「愁い」「哀しみ」といった紋切り型の印象を受け取って,そこで満足してしまいがちです。(そころだけでも十分すぎるほどに魅力的な名曲だと思いますが) また,アンチの人は,これを受け「いかにもお涙頂戴で底が浅い」などと主張したりします。(注:私自身はこの考え方に賛成している訳ではありません) モーツアルト全般に言える事かもしれませんが,あまりに完成度が高いが故に作られてしまった皮肉な壁を超え,音楽の奥深い所を表現し,聴き手に届けることは,この曲では非常に難しい事なのではないかと思います。 (私自身も,まだまだこの曲を理解できているとは言いがたいです) ルイージ氏がウィーン交響楽団の指揮者に就任したのは,比較的最近の事だと思います。ルイージ氏はイタリア人でありながらも,もともとドイツ・オーストリアものも得意にしていましたが,ウィーンでの活動の中で,モーツアルトに取り組むという事に対し,なにか感じるものがあったのかもしれませんね。
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- ADEMU
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それは、本人じゃなければわかりません。 私はモーツアルトにしては珍しい、短調の交響曲(もう1曲は第25番でアマデウスで有名になりました)だからではないかと思います。 第25番の方は編成的にも交響曲というには寂しいものですので、大編成(といってもモーツアルトクラスだとまだ小さい方ですが)の第40番の方をそういっているのでしょう。また、晩年の最も円熟した曲でもありますし。 モーツアルトの曲は殆どが明るい曲です。暗い曲こそ真価が問われるのではないでしょうか。
お礼
なるほど。わかりやすが故に演奏家の表現力や理解力が問われるのでしょうね。