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博士論文(理科系の場合)とは著者が一人なのですか
理科系で博士号をとろうとする人は博士論文を書くと思いますけど、 その博士論文とは、著者がその人だけなのですか。 実験などが一人では困難で、他の人に手伝ってもらったり、他の人に分担して実験の一部をやってもらったりした場合は、その実験の協力者も著者に加えて共著の論文にしますか。 そういう他の人と共著の論文でも、その人の博士論文になるのですか。 よく存じないので教えていただけると幸いです。
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博士論文は、著者が博士の学位を与えられるのに相応しい能力を示すという特別の目的があります。 そういう事情があるので、一般の論文とはルールが異なると思います。 博士を受ける本人が単独名で書いたものでなければならないと思います。 それでは協力者がいる場合はどうするか? その場合は協力者がいた旨を記載して、尚且つ自分はどのような寄与をしたのかを書くべきです。(ただし、皆がこのルールをちゃんと守っているかは疑問です。)
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- akkey-2006
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専門の学会誌や国際会議に論文を投稿するときには、共同研究をした人と一緒に連名で論文を書きます(単なる実験助手の方は謝辞に載せるくらいですが)。 そういう学会誌等に掲載された論文の成果をとりまとめて、博士論文にしあげます。 博士論文を大学に提出するときには、業績としてそれまでに出した学会誌等の論文と共著者を明記します。基本的には博士論文を書くような、既に修士を持っている学生は教授の指導の下で研究の中心になり、学会誌等の論文では筆頭著者になっているのが普通で、それらをとりまとめて大学に業績(ひとりで研究できる能力がある)を認めてもらうために博士論文の形にしているだけです。 もちろん、中には全てひとりでやってしまう猛者も皆無ではないですが。
- sunasearch
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博士に限らず、修士も学士も、それぞれの学位は、個人の資格となるものです。ある個人がその学位を申請するための申請書類の一つが学位論文となるので、単著となるのは必然です。 したがって、博士論文の内容も、個人がどのように研究を行ってきたかをまとめた内容になります。研究には、実際の作業だけではなく、研究テーマの立案や実験結果の解釈などの頭脳面も含まれます(むしろこちらが大事)から、自分が主導的に計画を立てて、それに協力してもらった場合には、自分の研究だと主張することができます。 博士課程の学生の場合、アイデアを指導教官が出した場合などでも、学術論文の筆頭著者は学生として、指導教官はアイデアのヒントを与え、それを具体化して研究を遂行したのは学生、という立場を取ることになります。 博士の学位は、単なる資格ではなく、自ら研究を立案、遂行できる能力を示すものです。その点が学士、修士と大きく異なります。
- a-saitoh
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博士号がもらえるかどうか審査される論文ですから、必ず単著です。他人の力を借りた人は博士号はもらえません。 共同で研究をしている場合は、研究成果のうちの自分が貢献した部分に関する論文を書く、という形式になります。 博士号をとる予定の人は「手伝ってもらった/下っ端に労働を任せた、があくまで研究の主役は自分」というこスタイルで研究を行わないといけません。 手伝ってくれた人等は謝辞に書くというのはすでに回答されているとおりです。
- tatsumi01
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博士論文(学位論文)の著者は一人です。共同研究者などの貢献を書きたければ謝辞に入れます。 ただし、学位論文を提出するにはその内容を学会論文誌などに論文を投稿して採録されることがほとんど必須です。学会論文執筆の場合は実際の貢献者が貢献度に応じて連名になるのが原則です(あくまで原則で破られることも多いのですが)。その学会論文を博士論文の条件にしようと思ったら、学位論文申請者を筆頭著者にするのが普通です(たとえ貢献度が低くても申請者を筆頭にしないと、学位審査で通らない危険があります)。 学会論文を学位申請の根拠として使う場合、原則として一人にしか使えません。連名者がいる場合は念書を取って、他の連名者は申請者の学位申請に対して異議がないことを表明しないといけません。他の連名者が既に学位を持っている場合は慣例として念書を快く書いてくれます。 したがって、連名者が全員同じ論文で学位を取ることは不可能です。ただし、同一大学の同一研究科同一専攻に提出する場合は厳密にチェックされますが、複数の申請者が別の大学に提出した場合は、厳密にチェックすることはほとんど不可能です。