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矢による傷
よく映画や漫画などで、矢が例えば肩や太ももなどに刺さった場合エイヤッと抜いておりますが(出血がひどくなると思うんですけど)、現代よりも不衛生な環境でとりあえず縫合だけした場合、傷口はどのような経過を辿りますか? 自然治癒するとして、完治するにはどれくらいかかるのでしょうか。
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矢が肩に刺さった場合。 肩には結構太い動脈と静脈、そして腕神経がありますので、あたり所によっては大出血を引き起こし、鎖骨下静脈を経由して心臓に空気が入ってしまう場合もありますし、腕神経を傷つければ腕が麻痺し動かなくなってしまいます。 太ももにも、大腿動静脈や、坐骨神経、大腿神経があり、これも結構太いので大腿動脈を切れば大出血、神経を切ればその下の足は動かなくなります。 衛生的にも破傷風菌をはじめとして各種細菌に汚染されるので、抗生物質のない当時であれば傷からの感染症で死んだ人がものすごく多かったと思います。 実際ペニシリンが開発されたことは、新しい兵器が開発されたこと以上の効果があったようですからね。 ですから、普通は感染症により遅かれ早かれ死ぬ、または運が良ければ、感染症を発症した上でなんとか回復し、一命を取り留める、でしょうね。 映画のようにはなかなかいかないと思います。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 矢の威力は結構なものだったといいますし、その時は一命を取り留めても傷口からの発熱で苦しんだりしたんでしょうね・・・。