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WRカーはどうしてハッチバックが良いのか?
現在のWRCでは、ほとんどの車がハッチバックタイプですが、 これにはどのような利点があるのでしょうか? スバルもセダンタイプから今年の中盤には ハッチバックタイプに変更するみたいですし・・・ どなたか詳しい方がいたらぜひ教えていただきたいです。
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kumosuke32です。 ハッチバックが空力的に有利だとは思いません。レーシングカーの空力処理を見てもわかると思いますが、リアウイング(リアスポイラー)を用いた場合に屋根からウィングまでに凹みがあったほうが効果的と言われています。その凹みからオーバーハングまでの形状が大事だそうで、日本のスーパーGTでも屋根からへこみ部分、そしてオーバーハングまでの形状的に不利な車としてゼットが上がっていたので(GT500)、そういった面を見比べても空力的効果というものを考えると、ハッチバックが有利とは思えません。 ハッチバックが主に使われる理由は、ボディサイズがラリーに向いているのと、欧州がマーケティングとして主な地域になるのですが、欧州ではハッチバックが主な足となっていることによると思います。 以前、トヨタがカローラ(欧州使用のハッチバック)をWRCに出したときや、プジョーが206を出したときも、全長やホイールベース的にコース上での取り回しが楽になったものの、運動性に問題を抱えたり(カローラで足回りのセッティングが出なかったため、だったと思います。トヨタ撤退後のサテライトチームか何かでセッティング方向を変えたらよい運動性を示すようになったというような話がありました。)、フロントのスペース(エンジンハウス?)が小さい中にエンジンや補記類を無理に押し込んでいるために、それ以上の改良ができない、変更ができない等の多くの問題を抱えていました。それでもそういった車種を選んだのはマーケティング上の理由であるとはっきりと各マニュファクチャラーが言ってました。いわゆる上の方針でもあるわけです。 インプレッサや今はワークスではない物のランサーが4ドアセダンタイプを走らせているのは(スバルは2ドアクーペタイプですが、今度のWRC2007では4ドアになると聞いています)、やはり日本市場も視野に入っているからでしょう。この車種は日本でも良く売れますから。WRC効果は大きいわけです。三菱の技術者がエボリューションモデルの提案で上と掛け合った際にやはり、”これは売れますよ”という勝算を持っていたと聞いてます。日本市場をにらむとハッチバックは欧州ほどの支持は得ないでしょうから(日本だとハッチバックではなく軽に行くようですから。)、普通車ではなく高性能カーで売っていることもあり、4ドア路線は変えないでしょう。 全長やホイールベース的な用件は満たしているので、後はレギュレーション上の改造範囲で何とかなればいいわけです。空力的にもレースかーほどの追求をする必要もなく、また、車両の大きさから言っても、ラリーの用途から言っても、する余地はレースカーより少ないとも言えると思います。屋根の高いだけでも空力的には不利ですし、でも、ラリーの視認性や要求を考えていくと屋根も高くしなければいけないという部分が一番わかりやすい部分だと思います。そう言ってもかなり空力的なことはするようにはなっていますが。 僕はラリーとレースは違うと思っていますし、今の詳しいレギュレーションは知らないので(と言うかマシンの運動性やドライバーとかタイアとかしかあんまり興味が行かないので)今はどうなっているかは知らないのですが、以前はレグごとの目標タイムとか決まっていて、それより早くチェックポイントを超えてもいけないというのがあったはずで、それより早く着いた人は時間調整でチェックポイントの前で車を止めて待ったりしたことがあったと記憶しています。レースでは空力重視ですが、ラリーではデフとかサスペンションとかメカニカルグリップの方が重視されるように思いますし。 僕もまだまだ未熟なので、これ、とは言えませんが、だいたいこんな感じだと思います。参考にして、検証してみてください。
その他の回答 (2)
http://personal.okwave.jp/qa2593926.html こちらを読んでみてください。以前に出ている質問です。たぶんだいたいこれでわかると思います。
お礼
そちらの質問も見させていただいたのですが疑問がちょっとあったもので・・・ まず、レースなので1秒でも速く走らせたいはずなのに、 売れるからという理由で車体形状を変更するのかな?と思い、 また、WRカーにはたいてい大きなリアスポイラーがついているので、 ハッチバックにすることで空力的になにか利点があるのかな~?ということで 質問させていただきました。 つまり上記の理由だとスバルはハッチバックの新型インプレッサを市場に売りだすので、 その宣伝としてWRカーもハッチバックに変更すると考えてよろしいでしょうか? 何度も質問してしまい申し訳ございません。
一説ですが・・・ WRCの人気の高いヨーロッパでは、 ハッチバックが人気だそうです。 ですので、営業的な意味もあるようです。 車両のイメージアップですね。
お礼
回答ありがとうございます。 やっぱり売れる車を投入するってのは企業として当然のことですよね。 わざわざありがとうございました。
お礼
たしかにインプレッサにしてもWRXシリーズよりもスポーツワゴンの方が販売台数が多いわけですから、 WRCでスバルがセダンタイプからハッチバックタイプに変えることは、 WRCで勝つためにというよりも宣伝目的なのかもしれません。 それにスズキがSX4で今年の夏からWRCに参戦しますが、 あれも企業イメージのアップとSX4の宣伝のためと考えた方が良さそうですね。 回答ありがとうございました。