支払わない親の言い分は、
「給食を出すように頼んでいない」
「義務教育なのだから支払う必要は無い」
給食を出すように頼んでいない・・・
この理屈を言い換えれば、他の子供たちが全員給食を食べていても、我が子には給食を出す必要はない、という意味です。
このように言う親は、もし給食が出なかったら、給食よりもおいしくて身体にいい弁当を毎日我が子に持たせることができる、とでも言うのでしょうか。
このような親に限って、普段は食品添加物や油分の多いコンビニの弁当や店屋物を子供に食べさせている例が多いのではないかと思います。
昔の親たちは、栄養バランスの摂れた昼食を安価な費用で供給してくれる学校給食制度に感謝をしていたものです。
義務教育なのだから払う必要は無い・・・
このように言う親は、義務教育とは親が自分の子に教育を受けさせる義務である、ということを理解しているのでしょうか。
義務教育とは、国家が子供たちに無償で教育を受けさせる義務なのではありません。
義務教育なのだからという親たちは、もし義務でなければ、我が子に小学校教育も受けさせないつもりなのでしょうか。
義務教育制度とは、子供が一人前の社会人に育つための最低限の教育を、親に代わって行政が施してくれているものです。
ですから、むしろ行政がそのような教育を無償で施してくれることに対して、親たちは感謝の気持ちを持ってもいいはずです。
義務教育だから…、という理屈をこねている親たちはきっと、我が子が簡単な漢字の読み書きもできない、掛け算九九もできない大人になったとしても別に構わないと考えているのでしょう。
また義務教育の年齢というのは、子供の人間形成にとって大切な時期でもあります。
他の子供が給食費をきちんと支払っているのに、自分だけがそれを支払っていないという惨めな状況に我が子が置かれていることについて、親はどう考えているのでしょうか。
子供の昼食代を支払わずに、浮いたお金で濃い化粧をしてブランドバッグを持ち歩いたり、パチンコへ通ったりしている親を見て、子供はどう思うでしょうか。
このような子が親に感謝をし、立派な大人に成長していくことができるのでしょうか。
すなわち、給食費を払わない親たちは、結局、自分の子を愛していないのでしょう。
給食費不払い問題は、自己中心的で物質的な欲望が最優先されて、愛とか倫理といった心の問題が消失してしまった、淋しい現代社会の一面であるように思います。
お礼
回答ありがとうございます!