薬学部教員です。
「問題集がない!」とは大学生がよく言う不満ですが、それでも、文系に比べて理系はけっこうありますよ。有機化学ならマクマリー、物理化学ならアトキンスというふうに代表的な教科書の解説付き問題解答集が出ていますよ。昔からあるのは、東京化学同人の「問題の解き方」シリーズなど。いつの時代も需要があるから、かつてはクラム(大学での指定はこれでした)、モリソン・ボイド(私はこっちのほうが好きでした)、ムーア、バーローというふうに、代表的な教科書に対してちゃんと「問題の解き方」が存在していました。
教科書を英文で読むのは大変でも、問題集の解説だけなら、それほどでもありませんから。
授業で使っている教科書は、これら代表的なものではないのでしょうか? それとも教科書を使っていないのでしょうか? 教科書を使っていないのなら、なおのこと代表的なそして自分の好きな(ここが大事!)教科書を早く入手してください。
先の回答者さんたちは、ノートの重要性を力説されています。しかし、私は、薬学部生時代落ちこぼれで、ノートが取れませんでした。板書の共鳴構造式を書いたり消したりに追いつくだけで必死。ノートに写している間に先の板書が消されて、もう構造式が変わっている・・・。めまぐるして、おたおたしていました。でも、あるとき、有機の成績のいい人たちが、ゆったりとノートをとりながら、「へえ、次、どうなるんだろう?」「ははーん、こうなるのか」とじーっと眺めているのに気づき、彼らのマネをするようになりました。
こうできるようになるためにも、教科書のない科目ほど自分のとっつきやすい教科書を買ってください。
こうやって、専門科目のほうが、勉強しやすくなっていくと思いますが。 専門外の科目のほうが雲をつかむような感じ(もっとも、それが楽しくもあります)に比べて、専門のほうは、やったらやっただけ確実に伸びますよ。