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毛髪の吸収力
以前、ある宗教団体の方が人間の毛髪は薬品や薬物の吸収力が高く、たとえば ヘアダイなどはたちまち吸収して内臓に強い打撃を与えるので、ぜったいに 使ってはいけないと怖い話をされていました。 もし、毛髪にそんな強い吸収力があるのならばヘアダイにかぎらず 用いる生活周辺の薬品や有機化合物には注意が必要だと思わずには いられません。そのようなことがあるのならば、留意点を教えて ください。
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健康な髪の毛である限り,そのような心配をする必要はありません。 髪の毛には,肌の免疫機能である角質と同じ働きもしているキューティクルというもので覆われていますからね。 で,たぶん,このように言いますと,ヘアダイ(白髪染め)をすると髪の毛が染まるではないかと反論してくるかもしれませんが,これは,白髪染め剤に含まれているブリーチ成分によって,キューティクルを無理矢理開かせているため,髪の毛内部に白髪染め剤の色素(ちなみに,猛毒です)が浸透するようになっています。 ただし,その色素も,元々の色素が入っていた穴の中で大きく成長していきますから,まず,毛根側に向かっていくことはないと言えますし,実際,髪の毛が伸びてきますと,染まっていない部分が見えてきますから,髪の毛内部から体内に浸透するようなことはあり得ません。 と言いますと,もしかしたら,ヘアダイが原因で内臓疾患になったという辞令を出してくるかもしれませんが,もし,それが医学的に因果関係を証明出来る場合は,白髪染め剤の成分が,髪の毛から体内に浸透したのではなく,白髪染め剤を頭皮に付着させてしまったために体内に浸透しやすくなったのだと考えなければ,辻褄が合いません。 まぁ,たいていは,因果関係はないと証明されてしまうはずですが・・・。 とりあえず,その宗教団体関係者が言っていることについては,矛盾だらけと言っていいと思います。 しかし,私たちが使っているものの中には,体内に浸透することで大変危険なものが多く存在していることも確かです。 その多くは,角質などの免疫機能によって防御されているのですが,その免疫機能を破壊するものも少なからず存在していて,しかも,それが必要なものであるため,なくしてしまうことが出来ませんから,一番大切になってくるのは,説明書などに従って正しく使用することだと思います。