どうしても格闘技でどれが実戦的かとか、どちらが強いかなんて話になると、やれ実戦はルールが無いからどうだとか、ケンカは度胸だとか、やれ後の刑罰などを考えない狂人が最強だとかの話まで広がって収拾がつかなくなる傾向があります。
そこでそういう細かいことは別として、質問の設定での、あくまで一般論としてお答えします。
まずどうしても前提として区別しなければならないのは、その格闘技の種類というのが、実際に試合で殴るなり、蹴るなり、投げるなりをする競技であるか、それとも実際に当てないとか演舞する競技なのかで大きく前提が異なります。
単に演舞する競技である多くの合気道流派や、多くの古武道、また道場の練習でさえ実際には一切当てない一部の伝統空手は正直言って、全然強くない「達人」がたくさん存在します。
おそらく、ちょっと大きい高校ラグビー選手にも勝てない「達人」は結構存在します。
しかし、流派・競技・試合ルールの別はあっても、実際に試合で身体をぶつけ合う競技であれば、それがルールに守られた試合であろうが、顔を殴らなかろうが、トップ選手の強さはまさに「別人種」です。
正直体重50キロの軽量級選手だと、相手が100キロクラスのスポーツ選手には勝つのは難しいと思います。
もちろん相手が格闘素人であれば、ボクシングのフライ級チャンピオンでも、100キロのラグビー選手のふところに入り込んでフックを連打し一気にKOしてしまうことも「ありえる」と思います。
しかし反面、いくらチャンピオンでも、ラグビー選手がその体格を利用し圧倒してしまうと、そのまま押し込まれてしまうというのも、逆にまた十分「ありえます」。
しかし180センチ80キロクラスとなるとこれは別です。
80キロクラスのトップ選手となれば、正直言って相手が素人であれば、2メートルあろうが、120キロあろうが全然問題ないでしょう。
もちろん不意打ちを食らうケースなら、120キロのパワーをまともに食らったら負けることもありえますが、まともにやりあったら素人が素手で勝つ可能性は限りなくゼロに近いです。
これは相手がスポーツ選手であっても、ほとんど状況は変わらないと思います。
これは推測に過ぎませんが、極端な話、これがハンマー投げの室伏選手であっても、格闘技経験ゼロの状態では十両以上の力士や、重量級柔道選手、K-1ファイター、重量級総合系格闘技のトップ選手には勝てないと思います。
(ただし室伏選手が半年格闘技をやったら、かなりのクラスの選手と五分に戦えると推測しますが)
ましてや、ろくな運動経験も無い街のチンピラが素手なら3人5人でも、一瞬でKOするでしょう。
複数を相手に勝つのはマンガの世界と信じ込んでいる人も多いですが、ガッツ石松は東洋チャンピオン時代7人だかのヤクザ者を全員KOしてます。
また私は、ある顔面打撃・投げ・絞め関節ありの総合格闘技の指導員経験あるのですが、私の後輩は茶帯時代5人と経験して勝ってますし、極真の某有名軽量級トップ選手が、町で3人相手にたった5発でKOしたことも知ってます。
テレビで聞いたのですが、正道会館の角田師範代があるトラブルで、警察に厄介になった時には、角田氏一人の逮捕に警察は30人体制で臨んだそうです(これはもちろん警察官30人より強いという意味ではなく、「無事」逮捕するための体制ということでしょう)。
最初に申し上げたとおり、実戦には武器使用もあれば、不意打ちも、また精神的な強弱も多いに作用しますので、以上はあくまでも抽象論であり、一般論です
お礼
詳しくありがとうございます。知りたかった軽量級の選手対高校ラグビー選手のことにも触れていただいて感謝です。 そもそも筋肉で80キロの人間自体一般的では無かったですね。170cm65キロぐらいにしておけば良かったとちょっと後悔しています。