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ズバリ!CDvsアナログ!
ここ最近立て続けにアナログに関して質問を投げかけ、いろんな方にご意見を頂いていまして大変感謝しています。度々の質問ですが結局のところ、CDとアナログ(レコード)どちらが音が良いの?でしょう。音が良いという解釈が適切でないのは当方も理解はしています。音の良さでいえばCDで、臨場感等様々な要素ではアナログといった事なのでしょうが当方が悩んでいるのは、最近レコードプレーヤーを購入し、(DENONのDP-51F)CDと比べてみますとCDの方が全てにおいて勝っていました。原因は針もMMで(オーディオテクニカの5000円ほどのモノ)イコライザーも同メーカーの7000円ほどの安いモノで無理もないのでしょうが、単純に針をMCに、イコライザーを少し良いものにすれば良くなるのでしょうか?ご意見お待ちしています。(ちなみに当方のCDプレーヤーはマランツCD-17、マランツのDLT-1をつないで真空管プリに真空管300Bシングルです。CDで極力アナログ的にといった感じにしています。)
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入れ物(フォーマット)の比較ほど難しいものはなくて、例えば総額200万円を越すアナログシステムは、39800円の低価格CDプレイヤーが何をどうあがいても太刀打ちできないような音を出してきます。物理特性はともかくとしても聴感では圧倒的な違いがあります。 そんなのはアンフェアだろう、等額で、ということであれば、その価格帯が安ければ安いほど、CDが有利になってきます。逆に言えば、CD-DAというのは安価だろうが高額だろうが、あまり差を出しにくいフォーマットとは言えるので、そういう意味では良い時代になったと言えるのかも知れません。 一方、物理特性に視点を移してみても、CD-DAは完全無欠のフォーマットではありませんでした、というより今でも欠陥だらけのフォーマットです。一番大きな所では、44.1kHzという大変低いサンプル周波数のため、アンチエイリアシングノイズを除去するために録音環境で7次以上、再生環境で最低でも5次以上と大変高次のLPFを、それもアナログレベルで用意せねばならない所が最大の欠陥でした。これでは高域端で精度の高いフィルタを使ったとしても精度不足で音はおかしくなり、また位相/群遅延特性がきわめて悪化するため、非常に不自然な音になります。このため、CD黎明期には熱心なオーディオファイルからは音質面で総スカンを喰らった、というのは記憶に新しいところです。 CDの音質がまあなんとか良好な音質で聴けるようになったのは90年代を過ぎてからで、これは記録フォーマットが優れているからではなく、録音環境の改変と、詳述は避けますが、再生装置側の回路の血のにじむような努力によるものです。 他にも、ディジタルのオーバークリップはハードクリップで絶対に避けねばならないことだが、アナログはソフトクリップだから人間の聴感にはさほど問題がない。ノイズフロアについてもディジタルは完全なる雑音==それ以下は再生不能だが、アナログのそれはノイズ以下のレベルも聴取可能、など、実効的なダイナミックレンジという点でもCDは疑問の残るものでした。また、ハードクリップを避けるために録音レベルを落とすか、あるいはピークを意図的にクリップし丸めるしかなく、それもあってアナログ時代よりもより不自然な録音を多数生むトリガーにもなりました。 以上の欠陥はアナログディスクには無いものです。しかしアナログには低域ランブル、機械的歪みの多さ、クロストークの多さ等のディジタルにはない欠陥があり、実情としては「一長一短」という状況が生まれました。 海外のオーディオファイル界においては、アナログディスクがCDに音質で負けているという認識はなく、むしろいかにしてアナログディスク的に自然な音質をCDにおいて実現するかということが永らくテーマでした。だから海外ではハイエンドアナログが未だに高額で生き残っていますし、根強いフォロアーがいるわけです。勝負にならないならば、これらはとっくに絶滅しています。 CDの生来持っているそのような物理特性的な欠陥を払拭すべく、また今度こそ本当にアナログディスクに勝つべく、次世代フォーマットであるSACDやDVD-Aが産まれたと言えます。
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- mata3414
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オーディオに興味を持って25年ほどになる者です。 私自身はもうCDしか聴かなくなりましたが、昔の私の経験が参考になればと思い回答させていただきます。 まず、質問者様の環境ではCDの方が音は良いと思います。 やはり、カートリッジ(針)のグレードアップは必要かと思います。 私も昔は、カートリッジに万単位の金額をかけていました。 私の過去の経験では、カートリッジはスピーカーの次またはスピーカーと同等に音質に影響するパーツだと思っています。 カートリッジ選びはかなり重視した方が良いです。 実際カートリッジは、スピーカと同様に磁石またはコイルが物理的に可動するパーツですので、スピーカーと同様にこのパーツ一つで音質が変わるというのは理解していただけると思います。 CDが普及するまでは、様々なカートリッジがショップでも売られていたのですが、現在は極僅かしかないようですのでなかなか選ぶのも難しいかもしれません。 ただ、現在はネットで色々な人のレビューや感想が簡単に検索・閲覧できるので、それらを参考にがんばってみてください。
お礼
ご丁寧な回答ありがとう御座いました。
- arvin
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予算に制限が無く最終的にに現状でどちらが音が良いのかと聞かれれば、間違いなくアナログです。音の情報量、サウンドステージ、演奏者の感情すべての面でアナログが勝っていると思います。 しかし、これは、あくまでハイエンドの世界です。また、本当にいい音が出るようにするには、プレーヤー、アーム、カートリッジのセッティングなどかなり技術が必要です。(音が結構変わるので、それも楽しみではありますが) 手ごろに楽しむ(価格面も含めて)なら、音質面で言えばCDのほうが有利だと思います。 ただ、アナログは、ジャケット、音が出るまでのプロセスも含めて楽しめるかな。 また、ほかの方が言われているように、音源によっては、アナログしかないものもありますから、それも含めて判断ということでしょうか。
お礼
ご丁寧な回答ありがとう御座いました。
クラシックファンです。 極論をいえば、自分がいいと感じるものを聞くのが一番いいと思います。 違うと人が言っても自分に違いが分からなければそれはどちらでもいいわけだし、あっちがいいと人が言っても自分はこっちがいいと感じればこっちがいいわけです。所詮オーディオとはそういう世界だと私は思っています。 わたしはLP は好きですがやはり管理はうっとうしくて面倒です。それが楽しいんだという人もいます。CD は、私はずっと聞いていると疲れてきますが、全然平気な人もいます。そういう私でも、細部も良く分からない生活雑音だらけのところで人の迷惑にならないような音量で聞いていれば CD でも疲れません。 今の自分に合わせて、今の自分の耳に尋ねて、選べばいいのではないでしょうか。今は気に入っても10年後20年後にはまた変わってくるでしょう。それでいいのだと思います。 なお、いわゆる高級オーディオをそれなりのリスニングルームに上手にセッティングすれば音源がなんであってもやはりそれなりの音の良さで鳴るのであって、CDでもLPでも廉価なシステムよりはるかにいい音でなると思います。でも良い演奏という物は、音質の善し悪しを乗り越えて心を揺さぶるのであって、たとえ海外短波放送の雑音交じりの中から聞こえてきてもそれは美しいと心が感じてくれるのであります。
お礼
ご丁寧な回答ありがとう御座いました。
- i-q
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私もアナログに興味があり安いプレーヤで聞いた事がありますが、レコードクリーナで磨けば、ノイズなんてほとんどなくなる。しかし毎回磨かないと数回ですぐノイズが(T_T)、やプレーヤを手でこすると、その音がスピーカから聞こえたり、新しい発見もありましたが。 to5ssさんが思ったように、私もレコードってこんなものと思いました。
- R-510
- ベストアンサー率50% (2/4)
いろんな方のご意見があり、それぞれ有意義なものですので、参考にしてください。ただ、私は CD vs AD どちらがよいか、ということで悩むよりも、どちらも楽しんでいます。 どうしても AD(またはCD )でしか聞くことのできない演奏もあるわけですから。ただ、ADは録音時にさまざまな加工がありがちです。それらが CD化された時に目立ってしまう、というようなことは感じます。当時の技術的な問題点を少しでも改善しようとした結果です。これは私見ですが、その当時の、機器の特性ならば適正だったイコライジングが、現在では過剰に響くのかもしれません。 お持ちのカートリッジ、イコライザーではADの長所を十分に引き出しているとはいえませんが、少しくらいのグレードアップでは 出てくる音も大差ないでしょう。専門店でのご相談をお勧めいたします。御予算の目安は、少なくとも、5万円から6万円程度とお考えください。
お礼
ご丁寧な回答ありがとう御座いました。
- docmaloy
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自称オーディオマニアです。 以前も同じ様な疑問にお答えした事がありましたが、質問者の方のおっしゃる通り音質面(如何に原音に忠実に再生が可能か?)ではデジタルに軍配が上がると思います。 しかしアナログレコードやテープを除き、デジタル(CD、DVD、LD、MD etc)でも録音方式や編集方式でも音質は違ってきます。 アナログ録音、アナログ編集→(AAA)レコードやミュージックテープ アナログ録音、アナログ編集→(AAD)昔のCDやデジタル盤~私はこれがCDでは一番好きで、デッカを中心に収集しています。 アナログ録音、デジタル編集→(ADD)これにこだわっているミュージシャンが結構います。~日本では山下達郎、井上陽水、など デジタル録音、デジタル編集→(DDD)フルデジタルソフト~最近の殆どの若手ミュージシャンはこれです。 音質については本気で比較する気はしません。 私はCD載せて蓋を閉め、PLAYスイッチを押す事よりも、 プレーヤーを回し回転が安定してからおもむろにアームを動かし、ソッと盤に針を落とすとリスニングポジションに座り、頭の音が出るのをワクワクしながら待つチョットした時間にこの上なく喜びを感じるからで、贅沢な瞬間を味わっている自分に酔っているのかもしれません。 アナログレコード盤では聞こえなかった音が同じ録音のCDで聞こえた初めての時は、しばらくCDにのめり込みましたが、現在はまたアナログに戻っています。 そこで、私に『あなたは、ズバリ・・・レコード派ですか? CD派ですか?』と聴かれたら、『多分アナログレコード派だと』答えると思います。 アナログの足りない点、CDの出過ぎる点を今はアンプとスピーカーに補ってもらっている状況です。 ご希望のお答えになっていないと思いますが、お答えしにくい、好き嫌いでもない何かが2つのソフトにはあると思います。
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ご丁寧な回答ありがとう御座いました。
- kenchang
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こんにちは。 私も専門家ではないので詳しくはわかりませんが…。 難しい問題ですね。 というより、あなたもすでにわかっておられるのではないでしょうか? アナログには味があります。 味こそがアナログの良さでしょう。 また、違う見方で考えてみますと… デジタル(CD)は完璧です。基本0と1ですから つまり、1=■としますと ■■ ■ ■■■ ■■ ■ みたいなカタチでパターンで音が決まってます(あくまで例えですが)。 言い換えれば、物差しを使って書いた直線です。 と有りか無しかの決められた音しか再現できません。 まぁ、決められた音の範囲でさえ、人間はすべて聞き取れませんけど(高音・低音) 一方アナログは 模式図はかけませんが、フリーハンドで必死で書いた直線です。 ようは、mm単位、それ以下のブレがアナログには記録の時点で生じます。 また、アナログでは再生の時点でもブレが生じます。 まとめると、アナログは再生時のブレを細小にするため、俗に言う良い機器を必要とし、いい意味での記録時のブレを楽しむものだと思います。 デジタルは逆に、記録が完璧なので、表現する側(再生機)の性能で、よくも悪くもなります。 最後にアナログのよさは、年数劣化にあります。テープの伸び、レコードの歪み、共に温かさを演出してくれるとわたしは考えます。
お礼
正にその通りですね!ご意見ありがとう御座います。当方も分かってはいるのですがアナログに持つ期待が少々違った音として出たので・・・どうやら泥沼に片足突っ込んだ感じがします(笑)
お礼
大変詳しいご回答ありがとう御座います。素晴らしい知識に脱帽です。