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基礎巾の厚みについて
初めて質問します。 私は建築の仕事をしているのですが、私の会社では建築する家によって基礎巾を120mmと150mmに使い分けます。一般的にどこの工務店でも基礎巾150mmが標準のようです。そこで質問ですが、基礎巾120mmで問題はないのでしょうか?なにかデメリットになる部分があるのならばおしえて下さい。
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こんにちは。 ご質問は鉄筋のかぶり厚さに関係する事です。 建築基準法の施工令第79条にこれに関する規定があります。 ご質問の基礎立ち上がり部分で言うなら法律では鉄筋はコンクリートの表面から4センチ以上は中になければならないというものです。その意味はコンクリートが表面から劣化してゆけば中の鉄筋は腐食を起こして基礎は崩壊しますが、それがしっかりコンクリートの中に埋まっていれば腐食しない、そのぎりぎりの限度が4センチというほどのものです。 仮に鉄筋自身の太さが13ミリあれば、ちょうど基礎のセンターに鉄筋が埋まっているという理想状態であるなら基礎の厚さは9センチ3ミリあれば上記の法律を守ったことになりますが、現実の現場はご質問者さんが日々経験しておられるように鉄筋は曲がって立っていることがほとんどですし鉄筋は組むものですから現実の鉄筋太さは倍の26ミリになりますよね。計算をすれば判りますが、12センチの厚さで仕上げる場合は型枠センターから7ミリ以上外れるともうアウトです、でも15センチの厚さなら鉄筋がセンターから2センチブレていても安全圏内だ、ということです。 これでお分かりのように基礎幅12センチならよっぽど型枠のセンターに鉄筋が埋まっていて、それがどの部分の鉄筋でも真っ直ぐ立っていないと法律を犯しかねません。 基礎幅12センチは工事の原価がそれだけ安くなるという以外のメリットがありません。 要するにお施主さんに向かって、「この家は安く建ててあげます、しかしその分壊れやすい恐れがありますけど、それはお客さんのリスクですからね」と言うのと同じです。もちろん客にそんな事は言えませんから黙っているのでしょうけど。 基礎幅12センチのデメリットと言えばもうお分かりですよね。私だったら自分の家の基礎幅を12センチで工事させる勇気はありません。
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- di_ib
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1#の方と同意見です。 それに基礎配筋の他に引き寄せ金物もありますよね。 そうなると、かぶりがますますきびしくなると思います。
お礼
回答ありがとうございました。お二人の回答を参考にして自分なりに会社へ説明をしてみようと思います。これからもよろしくお願いします。
お礼
回答ありがとうございました。強度や基準法でみれば基礎巾120mmは良くないということが改めてわかりました。一度、上司に言って全棟150mmで統一することを提案してみようと思います。