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フランス料理と外交
日本を始め、国家がどうして外国の要人や国賓・公賓をもてなすのは、フランス料理が主流なんでしょうか? 日本に限定しても、天皇陛下主催の晩餐会でも、首相の者でも、大抵はフランス料理で、フランス式のマナーでもてなすのは、どういうことでしょうか? 日本には、世界に冠たる日本料理があるし、今は日本・中五個・韓国の世界に対する地位の向上によって、または日本食のブームによって、欧米人でも、当たり前のように箸を使いますし、日本料理の何が問題なんでしょうか? フランスの要人が、外国に行ってまでフランス料理なんかたべたいでしょうかね? 日本オタクのミッテランとシラクが来日してフランス料理を出された際、『日本料理をきたいしていたのに・・・」という手記を読んだ事があります。
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外部から料理人を招いて、和食を作ることはあるそうですが、確かにフランス料理が主流ですね。 気になって、以前調べた結論から考えると、まずフランス料理なのは慣習ではなく、そう決められたもので、また、その原因は和食、強いては日本文化がまだまだ世界的には認められていないのが原因のようです。 まず、調理法で、いわゆる板前の真骨頂である「包丁の冴え」を味わう「刺身」、特に「生造り」などは諸外国の動物保護団体から文句がくるほどだそうです。最近こそ、欧米の三ツ星レストラン「El Bulli」が和食に着目したり、「ジョエル・ロブション」が六本木ヒルズに出店、有名寿司店などに行ったり、またニューヨークなどでヘルシーな日本食ブームが巻き起こるなど、和食が世界的に認められつつはあるものの、旧態依然として「サムライ・キモノ・ゲイシャ・ハラキリ」が日本人と思っている人も普通にいることから、やはりこれからは、日本文化をもっと紹介することが必要なのではないでしょうか? また、和食の場合は格付け制度や総本山的なものがない、閉鎖的なので認められづらいということも考えられます。いわゆる「釣魚台」「エリゼ宮」などの、総本山的な役割をする伝統的な迎賓館(日本で言うと赤坂ですが、洋風じゃなくて和風に作ればいいのに)や、特級厨師などのランク付け制度がない…つまり伝統がある割にははっきりとしない。わかりにくい…というのが原因だと思います。 鹿鳴館以降、欧米コンプレックスを持ち続けていることも原因の1つです。諸外国と連携をとったり、いわゆる「洋食」のような諸外国の料理も柔軟に受け入れながら、やはり「和食」ひいては「日本文化」をもっと正確に大々的にアピールすべきだと思います。 公式料理「和食」となるときが、初めて日本が先進国になった日…だと私は思います。
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- si1ica
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国際的な接待などには、そのテンプレートとも言える 「プロトコール」と呼ばれる慣習が有りますが、 歴史的にフランスが強国であった時代に定型化したため、 現在もフランス式の部分が残っています。 外交儀礼の場での失礼は国際問題になりかねませんが、 「プロトコール」に則れば失礼とは見なさないということで、 無難に済ませたいときは フランス式の接待が現在も続けられています。 以下をご参考までに。 http://news.protocole-france.com/?eid=182506 http://www.h2.dion.ne.jp/~c-b-c/HP011.HTM
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ご解説に感謝いたします。 しかし、ミッテランやシラクの手記で、『日本料理が食べたかった・・・』というのを読んだ時、フランス要人には、和食攻勢をかけるべきだと思いましたし、中国を見習うべきで、『ここは日本だ!日本料理を文句言わず食べやがれ!」という強硬な態度があってもいいんじゃないかと、庶民の私はいつもテレビで宮中晩餐会のシーンを見るたびに思ってしまいます。 私は自称『右翼・保守」ですが、別にフランスが嫌いなわけじゃないけど、天皇陛下や皇族各位が、フランス料理を宮中晩餐会で召し上がっておられるシーンに、何か違和感を感じます!
お礼
かなり詳しいご解説、感謝いたします。 中国は、絶対に中華料理で接待するそうで、安倍首相一行が訪中した際にも、中華料理でした。ここにも中国の外交姿勢がありますね。