自動車レースの概略です。
・フォーミュラカー:車輪とドライバーがむき出しになっているというフォーミュラ(規格)にそって設計されたの競技用自動車、最高レベルはF1(Formula 1)
・プロトタイプスポーツカー:ルマン24Hなどに代表される2座席レーシングカー
・市販車改造:GTカー、スポーティカー、セダンなどの市販車をレース用に改造した車両
スバルインプレッサなどが活躍したのは 世界ラリー選手権 (WRC=World Rally Championship)です。
使用車両は市販車ですが、FIAの既定により大幅な改造が許されるワールドラリーカー(WRカー)と改造幅の少ないグループN車両とがあります。
・WRカー:継続した12ヶ月間に25,000台以上生産された車種の「ファミリー」をベースに、ワイドボディ化、四輪駆動への改造、サスペンション形状の変更、同一メーカー車に搭載されているエンジンへの換装やターボの付加など、大幅な改造を認められている。
インプレッサの例では市販車のインタークーラーはエンジン上部だがWRカーは冷却効率の良いフロントバンパー部に移動しているとか、現在活動休止中のランサーエボリューションはセディアを4WD化しリヤサスをマルチリンクからストラットに変更するなど外観は市販車に似ているが中身は別物に近い。
・グループN:少なくとも2,500台の同一規格車両が連続した12か月間に生産されていること、FIAによってグループAで公認されていることが必要、グループAで1997年1月1日以降に公認された正常進化(ET)及びスポーツ進化(ES)は、グループNに於いて有効。
基本的に市販車に安全装備をつける程度しか改造できないため、元の車両のポテンシャルが大きく、実質的にランサーエボリューションと少数のインプレッサの戦いとなっている。