一言で言えば、自社株を売却して、
それを自社利益として計上していました。
お札を印刷して利益にしていたようなものです。
いろいろな手を使いましたが、たとえばこんな手順です。
B組合(投資組合)をL社(ライブドア)が設立します。
出資はL社が新たに発行した株式です。
B組合はL社のコントロール下にあります。
B組合はA社(買収先会社)の株主から、
A社の株を株式交換で受け取ります。
ここで、B組合はL社の株式をその株主に渡します。
次に、B組合はL社と、株式交換をします。
L社はこのためにまた株式を発行します。
この時にA社の価値を高めに査定します
(仮に5割り増しとしましょう)
結局、B組合にはA社の株式の5割り増しと同じだけの
L社の株式が残ります。
ここで、
L社の株式を売ってから投資組合を解散させます。
すると、L社は自社株の売却代金
(それもA社の時価分の1.5倍)を手に入れます。
結局
A社株主:A社の価値分のL社の株
B組合:プラスマイナスゼロ(解散したから)
L社:A社の価値分の2.5倍の株を発行
A社の株と、自社株(A社分)の売却金
A社の価値を5割り増しにした分の売却金
の3つを手に入れられます。
この最後の5割り増しした分は、まるで投資で
儲けたかのような決算ができあがりますから
(初めの出資よりも戻りの方が5割多い)
これを利益に組み込むと、好調な利益を出している
会社ができあがります。
でも、実際は発行した株の代金なんですね。
ここで、資本であるべきお金が
営業収益に化けるというインチキが発生しています。