変り種の協奏曲

質問

いつもお世話になります。
変わった楽器のお勧め協奏曲があれば、教えて下さい。
モーツァルトの頃は木管楽器の協奏曲や、ベートーヴェン、ブラームスにはダブルやトリプルの協奏曲がありますが、それ以外にはどんなものがありますか？
打楽器の為の協奏曲なんてものはあるんでしょうか？

よろしくお願いします。

回答No.9

zephyrus · ベストアンサー

・吉松隆作曲　サクソフォン協奏曲「サイバーバード」

現代にあらわれた名作との呼び声高い一曲です。
サイバー空間を飛翔する架空の鳥につけられた名、サイバーバード。
クラシック、ジャズ、ロック、民俗音楽のさまざまな層(strata)を自在に行き来します。
第二楽章は作曲者にも特別の思い入れがあるようですが、それを抜きにしても美しいエレジーです。
吉松色にあふれた世界。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GJBA

・武満徹作曲　「ジェモー」オーボエ、トロンボーン、２つのオーケストラのための

ジェモーとはフランス語で双子座のことだそうで、したがって「２」がキーワードになっています。
日本を代表するシュルレアリストで親友でもあった瀧口修造の詩、
「きみの眼、きみの手、きみの乳房、きみは一人の雙子だ」からも触発されるところが大きかったようです。
全体は４部からなり、完成までに15年を要し、この作曲家としては大曲となっています（演奏時間30分くらい）。
氏の出世作「ノヴェンバー・ステップス」はすでに挙がっていますので、それを継承発展させたもう一曲を。

・武満徹作曲　「秋」琵琶、尺八、オーケストラのための

ところでアフロ・コンチェルト、先を越されてしまいました^o^;
補足です。No.5様ご紹介の一枚は<ヴァージョンＡ>で二人の独奏者のためのもの（マリンバと打楽器）。
一人の独奏者によって演奏されるのが<ヴァージョンＢ>と、二種類あるようです。余計な差し出口ですが。
私の持っている一枚はＢのほうで、作曲者ご自身の指揮、打楽器独奏は吉原すみれさんです。
No.5様、どうです？欲しいでしょう、このＣＤ。というか、どうか欲しがってくださいませ（笑）

質問者様、失礼しました。
それでは「協奏」曲と決めつけるには問題があるかもしれませんが同作曲家からもう一曲。

・石井眞木作曲　打楽器群とオーケストラのための《響層》

こういう回答って、楽しいですね。
お邪魔しました。

回答No.10

ADEMU

一応、聴くに耐える協奏曲を。
呉祖強:琵琶協奏曲「草原の小姉妹」
Ｊ・ホロヴィッツ：ユーフォニウム協奏曲

あと、変わり種として、グラスハーモニカのための協奏曲というものもあります。モーツアルトなど古典派以前の作曲家が何曲か残しています。
また、近代ものとして、フーリハンのテルミンのための協奏曲というのもあります。
それから、規模としての変わり種はショーソンの「ピアノとバイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲」です。

お礼

しばらくアクセスしないうちに、こんなに多くの回答を頂き、ありがとうございます。本来なら、個別にお礼を差し上げなければ行けないところですが、最後に回答頂いた方へのお礼で代えさせて頂きます。

これまで、スタンダードなものしか聴いてこなかったので、各地の民族楽器を使ったものや、西洋楽器でも編成的に変わったものなど、興味深いものばかりでした。
また、武満徹氏など日本にも優れた作曲家がいることは知っていましたが、避けていた嫌いがありました。
これからチャレンジしていきます。

回答No.8

geneticist12

マクミラン「来たれ、エマニュエル」は、耳の聞こえない打楽器奏者エヴリン・グレニーのために書いた打楽器協奏曲ですね。別の奏者の演奏ですが廉価レーベルNOXOSからも出ています。ゲンダイオンガクのなかでもかなり楽しめる曲だと思います。

打楽器協奏曲とは銘打っていませんが、武満徹の「カシオペア」はヤマシタ・ツトムを独奏者に想定したオーケストラピースです。

バルトークの「二台のピアノと打楽器のための協奏曲」は、「二台のピアノと打楽器のためのソナタ」にオーケストラパートを付けたものです。バルトーク自身はオーケストラスコアを書いていないで、オーケストラ付きで演奏するときの指示書きだけだったと記憶します。

ティンパニ協奏曲のテーリヒェンは、たしかにベルリンフィルの黄金期を支えたティンパニ奏者であった人と同一人物です。作曲家でもあります。

打楽器協奏曲でなんでまだこれが出ていないの、というのにマルタン「7つの管楽器、ティンパニ、打楽器と弦楽のための協奏曲 」。

そのほかに変わり種で思い出すのが
ラヴィ・シャンカールの「シタール協奏曲」
インド楽器シタールの高名な奏者シャンカールが、プレヴィン、ロンドン交響楽団と演奏したレコードが出ていました。

リストの「トライアングル協奏曲」。とはいっても、ピアノ協奏曲第一番のあだ名ですけれど。

回答No.7

miyamoza

アルブレヒツベルガーに「Jew's HarpとMandoraのための協奏曲」という珍品があります。「ユダのハープ」とは、アイヌの民族楽器「ムックリ」（口の中で一本の弦またはハガネを指ではじく）、「マンドラ」とは小型のリュートとのことです。なんとも珍妙な音がします。こんな曲をシュタートルマイアーがミュンヘン室内オケをどんなカオで振っていたのか、想像するだに笑いがこみ上げてきます。
あと、L.モーツァルト他にアルプホルン協奏曲もあります。http://www.amazon.co.jp/Albrechtsberger-Concertos-Jews-Harp-Mandora/dp/B000005975/sr=8-4/qid=1157523885/ref=sr_1_4/249-2670544-0463556?ie=UTF8&s=gateway

回答No.6

uni37

No.4です。訂正と追加です。

>グレニー：打楽器と小管弦楽のための協奏曲

　これは、打楽器奏者のグレニーが演奏したもので、作曲はミヨーでした。このほかにも彼女のための協奏曲を現代作曲家が何人か書いているようです。

追加として、私も日本人作品をひとつ。

伊福部昭：マリンバとオーケストラのためのラウダ・コンチェルタータ

演奏会で聴きましたが、圧倒されました。タイトルはこっていますが、実質的にはマリンバ協奏曲です。

Ta595さん、ドヴォルザークの協奏曲の件、ご指摘ありがとうございました。チェロ曲をコントラバスでそのまま弾くとは力業ですね。
私も変わり種好きですが、ご紹介のなかには知らないものものもあって興味をそそられます。回答されたみなさんと質問者さんに私もお礼を申し上げます。

回答No.5

Ta595

こんにちは。

お薦め，という事でしたら，私からはこちらを。

☆石井　眞木作曲　アフロ・コンチェルト
日本が誇る打楽器のための協奏曲の名作です。
「アフロヘア」の「アフロ」です。（というか，アフリカの，というべきですね^^;）
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GVN9
カップリング曲は，和太鼓とオーケストラの協奏曲風です。

☆ヴォーン＝ウィリアムズ作曲　チューバ協奏曲
変り種というとチューバ奏者に怒られるくらいに，その筋では有名な曲ですね。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1385138
＊調べていたら，ジョン・ウィリアムズ（スターウォーズ等でおなじみの）にもチューバ協奏曲がある，という記述も見つかりましたのでご参考に。（私はどんな曲か知りませんが）

---
以下は，こんなのもあるよ，というくらいですが。

☆松下　功作曲　飛天遊
いつだったかのベルリンフィルのワルトビューネ（毎年恒例のいわゆるピクニックコンサート）で演奏されたのがTVで放映されていたと思います（ケント・ナガノ指揮/ベルリンフィル/林英哲独奏）。
和太鼓協奏曲です。
調べたらDVDがありました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000244T3I

聴いたことはないですが，エレキギター協奏曲，というのもあったと思います。
調べてみたところ，
☆野平一郎　エレキギター協奏曲「炎の弦」　（ネーミングのセンスが・・・^^;）
☆イングヴェイ・マルグスティーン　「エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲」
というのがあるようです。私が知っていたのは，たぶん後者だと思います（TVで放送があったような記憶があります）

---
（余談，人の褌を借りて恐縮ですが）
モーツアルトがこよなく愛した，今や絶滅してしまったホルンボーンという楽器のための協奏曲がよみがえりました！
・・・というような事がブックレットにまことしやかに書いてあるのが，#4さんご紹介の，リンドベルイ編・独奏（トロンボーン）/モーツアルト　ホルン協奏曲です（笑）

ドヴォルザークのチェロ協奏曲のコントラバス版は，コントラバスソリストの第一人者，ゲイリー・カー氏の独奏によるものです。編曲というか，チェロの楽譜をコントラバスでそのまま弾いてます(^^;

回答No.4

uni37

まっとうなものだと、次のものが思い浮かびます。

ピアソラ：バンドネオン協奏曲（Ｎ響でもとりあげたことがあります）
グレニー：打楽器と小管弦楽のための協奏曲
クーセヴィツキー（指揮者として有名ですが）：コントラバス協奏曲

編曲ものだと、楽器が変わっているモノや、組み合わせがヘンなものなど、妙なものがいろいろあります。たとえば

ベートーヴェン作・編曲：ヴァイオリン協奏曲のピアノ版
モーツァルト作・リンドベルイ編：トロンボーン協奏曲（もとはホルン協奏曲。ＣＤのライナーには冗談ででたらめが書いてあるらしい）
ムソルグスキー作・レオナード編：展覧会の絵ピアノ協奏曲版
ドヴォルザーク作曲・編曲者失念：チェロ協奏曲のコントラバス版

中国には、伝統楽器と西洋楽器の組み合わせで変わったものがあります。

琵琶協奏曲「狼牙山五壮士」（作曲者不明）
ピアノ協奏曲「中国青年協奏曲」（オーケストラが民族楽器オーケストラ）
洗星海作・中央音楽集団編・さらに編曲：ピアノ協奏曲「黄河」の二胡版
ヴィヴァルディ「四季」の胡弓版（アンサンブルは西洋楽器、ソロが二胡と高胡）

No.1の方ご紹介のヴィラ＝ロボスのハーモニカ協奏曲はＣＤ持ってます。そこそこ楽しめる曲だと思います。いわゆる「現代音楽」ではありませんが、特に南米風というわけでもありません。

まだまだあるとは思いますが、とりあえず思いつくのはこんなところです。

回答No.3

noname#192232

調べてみるといくつか出てきました。
ジョリヴェ「打楽器と管弦楽のための協奏曲」
ドルシェツキー「６つのティンパニのための協奏曲」
Ｗ．テーリヒェン「ティンパニー協奏曲」
聴いたことがない曲ばかりでした。
テーリヒェンは確か，フルトヴェングラーからカラヤン時代のベルリンフィルの
ティンパニー奏者ではなかったか？と思うのですが，作曲もしているのでしょうか。
調べたところでは奏者ではなく作曲者のように書かれてましたが，
全く知らない曲なので自信なしです。

下記の東京フィルのプログラムにもありました。
http://www.tpo.or.jp/japanese/concert/2004_0917.html
ジェイムス・マクミラン「来たれ！エマニュエル」
文が長いので「今回東京フィルと演奏する２曲の協奏曲について教えて下さい。」
のところをお読みください。

あと，変り種のものとしては，
尺八と琵琶の二重協奏曲で武満徹「ノヴェンバー・ステップス」

独奏楽器は？というので
バッハの「ブランデンブルク協奏曲」
チェンバロの独奏曲なのに名前は協奏曲というので
バッハの「イタリア協奏曲」
作曲上の形式的なことで協奏曲という名が付いていますが，
これらも変り種の協奏曲かと思います。

回答No.2

myeyesonly

こんにちは。
モーツァルトのバイオリンとビオラの為の協奏曲は、楽器の構成はありきたりですが、実はちょいと細工がしてある曲です。

この曲ではビオラは半音高く調弦する指定になってますが、こうするとビオラは非常に美しい響きの楽器に変身するのです。

大抵の演奏で、ビオラがバイオリンを食っちゃう状態になります。

ビオラという楽器の性質を知り尽くしたから作れる作品ですね。

回答No.1

456654

バルトークに２台のピアノと打楽器のための協奏曲というのが有ります。
これは結構良い曲です。
蛇足ですがヴィラ=ロボスにハーモニカ協奏曲というのが有るそうです。

お礼

早々にご回答、ありがとうございます。

バルトークの管弦楽のための協奏曲というのは知っていましたが、やはり現代作曲家の方が、こういう実験的(?)楽曲が多いんでしょうか？