閣僚については、判断基準がいろいろあります。例えば、内閣法で総理に何かあったときのために代理となる閣僚を指名することとされています。
政府はこれを無視して指定しなかったのですが、小渕さんがなくなられたときのごたごたで申し合わせがあり、(1)官房長官が代理する、(2)官房長官も代理できないときは、あらかじめ定めた閣僚順位に基づき代理する、となりました。これに基づくと、現在の順番は(1)安倍官房長官、(2)谷垣財務大臣、(3)麻生外務大臣と続いています。
また、本会議場のひな壇の席次もナンバー2の場所があり、議長席をはさんで総理の右隣の席が2番目に良い席とされていますが、これは名誉的な側面が多いように思えます。
「重要閣僚」といわれるのは、その時々の課題や担当分野における権限にも絡むので一概にはいえません。外交、財政、内政は重要なため、それぞれの外相、財務省、総務相は常に重要閣僚ですが、金融・経済財政担当大臣などであっても、竹中氏が就任した当時のように金融恐慌などがあれば重要ポストにあたります。
個人的には、官房長官、財務、総務、外務、農水、経産あたりが安定して重要で、その他はそれほど差がなく、担当省庁を持たないだけに特命担当大臣が劣るという感じでしょうか。
党三役については、明らかに幹事長が一番です。党の公認候補、推薦候補の指名権があり、党の資金も管理しています。総裁の番頭で、党所属議員への影響力は甚大です。総務会長は政審総務会の会長で、国会に上げる前の法案など、全ての政策はこの総務会を通さないと国会に上程できない慣習になっています。政調会長は、党が政策を立案する際の責任者です。
役人からしたら、総務会長は政策を作る上で了解を得ておかないといけない対象で、政調会長は一緒にうまく政策を作っていきたい相手(もちろん反対の政策を立てられるなどすればとまってしまいます)といえるんじゃないですかね。国民があまりしらないだけで、総務・政調会長の了解がないと国会に法案も提出できないんですよ。両方とも同じくらい大変な権力者です。
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