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どうして中国地方には有力政治家が多いのですか?
最近思うのですが、人口が少ない割には中国地方に有力政治家が多いと思いませんか。 内閣総理大臣は、山口県が大量に輩出しています(全国1か)が、広島県や岡山県も確かそれぞれ3人か4人くらい輩出していますね。(島根県も1名輩出) 山口県が多いのは明治維新の功労県ということですから、多いのは分かるのですが、広島や岡山も多いというのはどうしてなんでしょうか。 現在においても、中国地方には自民党の有力政治家が多いですね。 橋本龍太郎(岡山)、宮沢喜一(広島)、亀井静香(広島)、青木幹雄(島根)、片山虎之助(総務大臣・岡山)、平沼赳夫(経済産業大臣・岡山)など枚挙にいとまがありません。 なぜ、人口希薄な中国地方に、こんなに有力政治家が多いのか不思議です。 どなたか分かる方、お教えいただければ幸いです。
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政治学専攻の学生さんにとっては、卒論のテーマになりそうな問題ですね。 現在の問題を考える場合、政治家に2世・3世が多いことも考えて下さい。 例えば、以下のように。 平沼赳夫(元首相・枢密院議長・検事総長・平沼騏一郎の孫) 池田行彦(元首相・池田勇人の女婿) 佐藤信二(元首相・佐藤栄作の次男) この人たちは皆、親の出身地盤を引き継いでいます(ただし佐藤は2000年の総選挙で落選)。 ちなみに、橋本龍太郎の出身は、『イミダス』では岡山県ではなく東京都となっていました。彼もまた、橋本龍伍(元厚相)の息子です。 ですから、これらの人々が強い場合、 「なぜ彼らの親が強かったのか」 という問題を解かないと問題解決にはなりません。 池田・佐藤などは吉田茂の薫陶を受け、階段を上っていきました。 また、過去の官僚から政治家へのリクルーティングも現在同様、スムーズだったようです。戦後の総理大臣も、吉田茂、中曽根康弘など官僚上がりが多く見られます。 岸信介(山口県出身)は、戦前は意外にも革新官僚として知られ、東条内閣の閣僚だったというだけでA級戦犯になったのです。 保守地盤が強いということも考慮に入れる必要はありそうです。 旧群馬3区から福田赳夫・中曽根康弘・小渕恵三の3人が総理大臣になったのは、旧群馬3区が保守の金城湯池であったことと無縁ではなさそうです。 (下の回答に「政治的無関心」とありますが、これは都市特有の政治的アパシーを表現した学術用語であり、農村にこれを当てはめることはありません。投票率が高いのは、農村社会の意識が高いからであり、決して「政治的無関心」ということはありません) なお亀井静香はたたき上げ。 親が「何もないから学歴をつけさせよう」ということで東大に進学させ、警察官僚の道を歩みました。 名前は「俳号になれば」と思ってつけたとのこと。 宮沢も官僚出身のお坊ちゃんですね。 片山は「現在総務相だから強く見える」としか思えませんが。 選挙事情については、例えば以下の本が参考になるでしょうか? 高畠通敏『地方の王国』岩波同時代ライブラリー この本には中国地方のことは書かれていませんが、徳島、旧北海道5区(中川一郎・昭一親子、鈴木宗男、武部勤の出身地盤)などの選挙事情が詳しく書かれています。中国地方にも、この分析手法が応用できれば面白い。 うまく読みこめば、保守王国の分析の手がかりは得られるのではないでしょうか。
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- masahumi-1
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明治維新に活躍した人たちが在籍していた藩が主に九州から中国地方です。それが代々受け継がれていると中学の 公民の授業で教わりました。まぁ今でも明治維新と政治や行政が全く変化していないという証明でしょうね。
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回答ありがとうございます。 いわれてみれば、政界には西日本出身者に有力議員が多いような気がします。 やはり、今なお政治の本流は西日本出身者に占められているということなのでしょうか。
- kobecco
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ご質問に「人口が少ない割には有力政治家が多いと思いませんか」とありますが、人口(有権者)が少ないからこそ、有力政治家が出やすい土壌が生れるのです。 つまり、選挙に強い政治家が多いということです。「無風区」などと表現されることもあります。 自民党内での力関係は、当選回数と資金力が重要な要素ですから、こうした地域の政治家たちは当選回数の多い人が出やすいのです。 政治的無関心層は大都市部の有権者に多く、従って都市部での投票率は低い、と一般には思われがちですが、投票率が極めて高いのも、一種の「政治的無関心」の表れです。 誰が議員として相応しいかという考えもなく、当然のことのように有力候補に投票する人たちのことです。 こうした人たちが多い地域は、有力政治家が生まれやすい環境にあると言えるでしょう。中国地方がこれに該当するかどうかは意見の分かれるところですが。
お礼
回答ありがとうございます。 そうですね、田舎の選挙区では自民党の強さが際立っていますね。 自民党の公認が得られれば、当選間違いなしですから、当選回数を重ねることができ、このことが有力政治家への階になっているというこのなのでしょうかね。
- shoyosi
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中国地方の人は近畿地区のように反中央とかの意識も少ないですし、阪神地区とも距離的にあまり近くでもありませんので、優秀な人は東京にもかなり流れます。それに地域が保守的なことも政治家になるある種のアレルギーがありません。選挙制度でも有利だったので、地元に帰り出馬するというケースも多いです。名前を挙げられていない人で、隠れ岡山県人には鳩山由紀夫(岡山・勝山藩士の子孫・祖父は元首相)、管直人(江田三郎と管直人の祖父が岡山・福渡の小学校で同級生)もいます。
お礼
回答ありがとうございます。 鳩山さんも菅さんも中国地方(岡山)ゆかりの人だったんですね。 江田さんも岡山ですか。 岡山は有力政治家が多いですね。
中国地方が四国や東北や九州よりも人口希薄なのかどうか疑問ですが・・・。 中国地方は、異常なほどに分厚い保守地盤であるという要素があると思います。相当な逆風下で選挙をしても、岡山県では衆議院の小選挙区で自民党が全勝できます。(^^; 着実に当選回数を重ねることが自民党内の階梯を上ることにつながる、のかもしれません。
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回答ありがとうございます。 中国地方は、四国、北海道に次ぐ人口希薄地帯ではないでしょうか。 それはさておき、中国地方が自民党王国というのは紛れもない事実です。 岡山、島根、鳥取では確か全小選挙区で自民党が圧勝しましたし、広島、山口も圧倒的に自民党が強いです。 >着実に当選回数を重ねることが自民党内の階梯を上ることにつながる、のかもしれません。 やはり当選回数がモノをいうんですね。 新しいタイプの小泉首相も誕生したことですし、自民党王国である中国地方の政界地図も今後はどうなるか分かりませんね。
- syunpei
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現在としてみれば基本的には、気のせいです。 広島市のひとは、宮沢さんが総理になったときは、広島出身だといって喜ぶんですが、宮沢さんは、広島でも備後地方ですから、むりやり広島県だといっているにすぎないし、橋本総理が出たときは、広島の人は中国地方出身だと、すぐに大きなカテゴリーでくくってしまう、ほとんど意味無いことです。 山口に限り長州軍が幕府を討伐して総理が多いということはあります。 ただ、全国にいろんな実力者おいですから、身びいきの感覚ではないですか
お礼
回答ありがとうございます。 でもやはり人口比で単純比較すると中国地方選出の総理大臣は多いと思います。 山口は当然ですが、広島・岡山はいずれも3人以上の総理大臣を輩出しております。 3人以上の総理大臣を輩出している都道府県はそう多くありませんが、中国地方では3県以上あります。 派閥の領袖クラスの人材にも中国地方出身者が多いと感じますが、気のせいでしょうか。
- kyotomouse
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勝手な推測ですが、人口が希薄で産業が少ないだけに公共事業など、国からのお金をあてにせざるを得ない人たちが多く、その人達が有力な政治家を一生懸命育てるのではないでしょうか? 北海道の宗男ちゃんも地元の人から見れば金を持ってきてくれる神様みたいな存在だったでしょうからね。あと、九州や北海道は遠すぎて利益を誘導しにくいけれども、中国地方は関西にも利益を還元すると言うことで事業を引っ張りやすいし、利権誘導型の大物政治家を輩出するのにちょうどよい田舎といえるのかもしれません。 勝手な言い分ですみませんです。はい。 関係者の方々、怒らないでね。
お礼
回答ありがとうございます。 >中国地方は関西にも利益を還元すると言うことで事業を引っ張りやすいし、利権誘導型の大物政治家を輩出するのにちょうどよい田舎といえるのかもしれません。 おもしろい御指摘ですね。 確かに、そういう側面もあるかもしれませんね。
お礼
回答ありがとうございます。 いや~、sassyさんの博識ぶりには驚くばかりですね。 そういえば群馬もたくさん総理大臣を出してますね。 広島や岡山並に出してますから、すごいですね。 広島といい岡山といい群馬といい、いずれも自民党王国ですね。 機会があれば、ご紹介いただきました本を読んでみたいと思います。