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アカデミー賞で
ここ数年のアカデミー賞を見ていていつも思います。 「受賞またはノミネート作品は(もちろん全部門において)ほとんどが年末に公開されたものばかりだ」 これはアカデミー賞に限ったことではありませんが、どんどんこの傾向が強くなっているような気がします。 1年間に公開された作品の中から選ぶはずなのに、まるで年末以前に公開された作品には何もいいものはなかったかのようなラインナップ。 作る側も賞狙いで公開時期を年末に合わせたりずらしたりしていて、いったい何のために映画作ってんだ!って怒りさえ出てきます。 しかし、これは選ぶ方が年末作品ばかり選んでいるから仕方がないのかもとも思えます。 ノミネート作品を年末作品ばかり選ぶ主催者が悪いのか、年末作品ばかりに投票する人が悪いのか… さらに、他の部門も作品賞と連動するかのように選ばれることも気になります。 特に衣装デザイン賞、美術賞、編集賞などがその傾向にあるのではと私は思います。 皆さんはどう思いますか? さらに今までの受賞作品の中でこれはちょっと違うんじゃないかなと思った作品(作品賞に限らずすべての部門で)はありますか? ちなみに私は「タイタニック」が作品賞を受賞したときは監督賞は「LAコンフィデンシャル」のカーティス・ハンソンの方がよかったと思ってます。
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アカデミー賞は、過去の受賞者が投票しているそうですね。つまり、普段は俳優や監督をやっていて「審査」を専門にしているわけではない人々が、かなりの主観で投票しているのだと思われます。よって偏りが出るのでしょう。 また、とても権威のある賞になってしまったので、客観的に見て優秀なものよりも「これを受賞させることで、人々の目をそこに向けたい」という策略も多々入っていると思います。やはり今なら反戦、反差別、同性愛の権利を謳った作品が得ですよね。 これはちょっと違うんじゃないかなと思った作品? いくらでもありますよ。でも「ああ、オスカーらしいなあ」と思って見てますけど。『SAYURI』の「衣裳デザイン賞」とかね(撮影・美術は許すけど、衣装はないでしょ)。まあ、おまつりだから。 それよりも、最近は、受賞者の衣装が今ひとつなのがつまらないです。おまつりなんだし、それを楽しみに毎年見てるのに。
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- isoiso0423
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アカデミー会員は監督やカメラマン、それに俳優などの映画人です。会員数は6000人くらいでそのうち俳優は1000余名だそうです。 投票の対象となる作品に関する規約があるんですけど、ちょっと記憶が曖昧ですみませんが、たしかロスアンゼルス地区の一般映画館で2週間以上ロードショー公開された作品に限る、ということだったと思います。 このロス地区というのが問題でアート系の映画はニューヨークで公開してもロスでは公開しないものもあるでしょうから、どうしても娯楽色の強い映画のほうが選出される傾向にあるのではないかと推察します。 それに「外国語映画賞」の対象となる外国映画を見て投票する会員がすごく少ないそうで、話によるとかなり年配の映画人ばかりになってしまうそうです。 バリバリの現役は外国の映画まで見て批評する時間は惜しいってことなのかもしれません。 会員の方と仕事をしたことがあるんですけど、なんでこんな胡散臭い野郎がアカデミーの正規会員なんだ、と思ってしまうくらいとんでもない方でした。 名のある会員以外は、映画がよい悪いという基準ではなく、自分の好みに合うか合わないかという趣向で投票しているんではないでしょうか。 アカデミー賞の特徴は評論家や映画記者など”見る側”の人たちでなく”作る側”の人たちが投票員であることだと思います。 各映画会社の経営者や重役のような人たちはごく一部だけのようで、このあたりは組織票で固められる日本アカデミー賞とは違うのかもしれませんね。 各賞との連動は仕方がないことなのかもしれません。というのは会員である映画人はそれこそ映画作りで忙しい中、マイナーな作品を見るよりはメジャーな作品を見るでしょうし、そうすることで”共通の話題”をもっておかないと、仕事にも差しさわりがあるのだと思います。 プロデューサーや監督たちがレストランやスタジオなどで顔をあわせたときに 「キャメロンのタイタニック見た?」 「いや、見てないんだよ」 ってわけにはいかないでしょうから。 まあ映画を評価するというよりもハリウッド最大の映画のイベントだと考えたほうがいいのかもしれません。 ただ賞狙いで公開時期を変えることは稀有な例だと思います。 ハリウッドでは内容によってクリスマスシーズン向けの映画とか、サマーシーズン向けとか、季節に合わせた公開戦略を練っていますんで。 それに公開後にもらった賞では興行成績に関係なくなってしまいますし、アメリカの一般的な観客層がアカデミー賞に左右されて映画を見るとも思えませんし。
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回答ありがとうございました。 「自分の好みで投票」というのはあたってるかもしれませんね。 すべての作品をきちんと見てる人はごくごくわずかでしょうから、好みで投票せざるえないのが現実でしょう。 しかし、そうなると悪いのは年末作品ばかりノミネートする主催者=アカデミー協会?うーん、そうとも言い切れない。 年末以前に見た作品をすっかり忘れるくらい会員は記憶力が悪いのか?と疑問を持ちたくなります。 いまではビデオ・DVDのレンタル・販売も早くなってきたしネット配信もあります。見直しはいくらでもできるはず。 「クラッシュ」や「ナイロビの蜂」はこれのおかげで賞を取れたのではと私は思ってます。 (「クラッシュ」なんて直前に会員にDVD配りまくったらしいですから) いまやアメリカ最大というより世界中が注目する賞なのですから単に「イベント」と片付けては欲しくないです。
お礼
回答ありがとうございました。 「人々の目をそこに向けたい」というのは今年は当てはまるかもしれませんね。 同性愛についてはまだまだ理解を得るのは難しかったから「ブロークバックマウンテン」は作品賞を取れなかったとも言われてますからね。 去年あたりから政治的、宗教的テーマの作品が増えてきてますし、そういう作品は春先や秋口に公開されることが多いので今後はちょっと期待してもいいかも。