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新しい薬の治験についての不安
小学3年の甥は生まれつき心臓病を持っています。 心臓の内側の筋肉が硬いという、全国的にも症例が少なく、 特効薬もありません。 普段の生活は、見たところそんな病気を持っているとは 思えないくらい元気に見えます。 最近主治医の先生から、新しい薬が出来たので、 ぜひ、試してほしい(データがほしい)との お話があったそうです。 母親である姉は不安はあるものの、 もしかしたら効くかもしれない、という希望をもって 試してもいい、という気持ちはあるそうです。 しかし、義兄は 「表面的には今は元気なのに、なにも危険なことはしなくても・・・。」 と言っているとのこと。 両方の気持ちはとてもよくわかるし、何より甥本人の気持ちを考えると、 私には何も言えませんでした。 もちろん過去から今現在にいたるまで、 いろいろな薬がこうした人々の協力で作られてきたことを思うと、 簡単に断ってもいいのか、といこともあります。 最終的には彼ら親子で決める事なのですが、 私にとっても大事な身内の事なのです。 経験者のみなさんや、医療に携わっておられる方々の ご意見をお願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー
製薬企業に勤務するものです。一応薬剤師ですが、医療の現場にいる者ではありません。 「経験者のみなさんや、医療に携わっておられる方々」の範疇に入らないと思いますので、無視していただいてもかまいません。 治験に応じるべきかどうか、は 1、その患者さんのその病気を薬で治療しない場合、予後はどうなるのか、 2、特効薬ではなくとも、その新薬と同種の薬剤、あるいは代替できる薬剤(すでに認可されているもの)があるのかどうか、 3、その新薬はどの程度の効果が期待できて、どの程度の副作用が考えられるのか? 等の状況がわからないので、ご質問を読んだだけでは誰にも判断できないと思います。 薬で治療しなくとも、(ある程度の不都合はあっても)大事に至らないことがわかっているなら、義兄さんの言う「なにも危険なことはしなくても・・・。」 という判断は正しいかもしれません。 しかし薬を使わなければ間違い無く悪い方向に進むことがわかっているのであって、他に有効な薬剤が無い場合には、その新薬に望みを託すしかないかもしれません。 患者さんに使われる治験薬は動物での薬効、毒性試験と健常人での代謝試験で「予想されるリスクよりも期待される利益の方が上回っている」ことが確認されている薬剤ですが、当然患者さんでの実績がありません。治験の結果、「期待したほど利益が大きくない」ことが確認されて開発中止になる薬剤も多々あります。 他に同種の認可された薬剤があるなら、そちらの方が人での実績が蓄積されていますし、思わぬ副作用が出る確率はぐっと低いと思います。 それから「いろいろな薬がこうした人々の協力で作られてきたことを思うと、簡単に断ってもいいのか」という点に関しては、第3者の利益のことを考えるよりも、目の前の甥の方の利益を最優先に考えてあげるべきだと思います。 まだ人が使った経験が少ない薬剤を使うのは本人にとって怖いものだと思います。リスクと利益を秤にかけて、リスクのほうが大きいようであれば遠慮無く断るべきだと思います。 このあたりの判断は実際に患者さんを見ていて、その病気について詳しく知っているお医者さんでないとむづかしいかもしれませんね。 主治医の先生が信用できるかどうか、信用できる先生なら遠慮せず少しでも疑問に感じることは聞いて良く説明してもらうことです。万一説明を渋るようであれば転院するほうが良いかもしれません・・
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- yakoo
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まず、この治験には大きな問題が潜みます。 治験とは、あくまで実験に過ぎないためにどのような副作用が起きるのか想定できないということとがあります。つまり、この副作用が、可逆性つまり、投与を中止すれば元に戻るのか、そうでない非可逆性の場合があるということです。 さて、この治療を紹介してくれた医師が持っている情報を提供してもらい、なおかつ、その製薬会社に問い合わせてみるのも一つだと思います。しかし、一般の方では情報をもらえるのかどうか不明ですので、治験を取り扱うには薬剤部も関与しているでしょうから、治験を担当している薬剤師からも薬の情報を受けられたらいかがでしょうか? 全ての情報(治療方法、薬のもつ危険性)を治療の側面から医師に、薬の危険性を薬剤師からうけて、そのうえで、セカンドオピニオンを申し出てみてはいかがでしょうか? それと、時期がくれば改善する疾患なのか、治療が必要とされるのかという問題もあります。つまり、症例が少ないというのは治療法も確立していないということなのですから 正しい病気の理解が正しい治療の第一歩ということになります。 まず、急を要する疾患でなければ、その病気を理解して、余裕を持って情報を収集されてはいかがでしょうか
お礼
今のところは、健康な人に近い生活は送れていますので、 yakooさんのおっしゃるとおり、結論を急がずに考えてみるよう 姉に話してみようと思います。 皆さん貴重なアドバイスをありがとうございました。
私の場合には心臓病ではありません。癌です。当時普通の医者ならば.何もしないで彫っておく(3ヶ月後に死ぬのを待つ)のですが.何を間違えたか.切ってしまいました。その時にあるとあらゆる新薬を使いました。結果的に回復し.その病院の医師がマスコミに登場すると私の親の話がでます。 子供の場合には.同時期通院していた10名中1名が現在でも生存.私の子供を含めて残りが死亡。 医師のお名前はご存知でしょう。以下のサイト(米国医学図書館)で検索するとどのような研究をしていた刀のか.が見当つきます。するとどのような研究方針か理解できるでしょう。また.新薬の名称がわかれば.動物実験結果を入手することも可能です。つまり.どのような毒性があるのかも見当つきます。 これから.生きている限りは心臓病と付き合わなければなりません。医学に関する最新の話題を知っていても良いのではありませんか。 オンライン英和辞書としては http://www.so-net.ne.jp/medipro/isyk/saishin.htm http://lsd.pharm.kyoto-u.ac.jp/index-J.html 等がありますが.CD-ROMとしても販売されています。 http://www.so-net.ne.jp/medipro/isyk/electro/20430-1.htm http://www.nichigai.co.jp/translator/preface/cd_igaku.html お子さんのために.最新の話題に触れてみてはいかがでしょうか。医学は行っても消して難しい内容ではありませんから。
お礼
医学というと一般の私たちには難しいもの、というイメージがありますが、 おっしゃるとおり少しでも知識を求めるのは大事な事だと思います。 いろんな角度から考える事も必要ですね。 アドバイスありがとうございました。
- minakichi
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以前のぞいた、治験について詳しく説明してあるページです。 治験ネット: http://www.chiken-net.com/ 何かの参考になればと思います。お子さんの健康をお祈りします。
- 参考URL:
- http://www.chiken-net.com/
お礼
さっそくアドバイスをいただき、ありがとうございます。 >第3者の利益のことを考えるよりも、目の前の甥の方の・・・ まったくそのとおりだと思います。 見栄も外聞など気にすることなどないんですよね。 主治医の先生については姉たち夫婦も信頼しているし、 今回の件については詳細な説明もあり、 もちろん無理に、とはおっしゃているわけでもありません。 ただ、甥は障害者一級のいろんな特典、 といっていいのかわかりませんが、手当てを受けています。 そのため、このような時は協力しなければならない、 (お返しをしなければならない)と姉が思っているようなのです。 私はそんな必要はないと思いますが。 また、それだけではなく、お医者様からなおる見込みはない、 心臓移植しかない、といわれているので、 姉は少しでも希望があるなら試してみたいというのです。 いづれにしても難しい問題で、 私としては言葉もありません。