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すべり症についてのアドバイス下さい。
60代の母がすべり症と診断されました。5番と6番がずれているらしいです。(私も意味があまりよくわかりませんが・・)また普段も騙し騙し生活してきたようですが最近特に腰が痛くて歩くのも辛くなってきたようです。以前からスポーツウーマンであれこれとスポーツをしてきました。健康のためにウォーキングも毎日かかさず・・それが今になってこういう形になり本人はちょっとショックのようです。私もすべり症というのは初めて聞く名前だったので同本人にアドバイスをしてあげていいのか分かりません。これから先車椅子の生活になってしまうのでしょうか?医者には手術を勧められたとのことですが手術をすれば以前のような健康体に戻れるのでしょうか?
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- jakkysh
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すべり症には腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症の二種類があるそうです。 以下に本より抜粋したことを表記しますので参考にして下さい。 腰椎分離すべり症 腰椎分離症は椎弓の上・下関節突起間部の骨性連絡が断たれた状態で、これにすべりが加わると腰椎分離すべり症といいます。 その成因は、先天性、外力説等が論じられてきましたが、最近の画像診断やスポーツ医学の進歩により、発育期の脊椎の疲労骨折と考えられるようになっています。 臨床症状: 腰椎分離部での不安定性による腰痛が主症状で、初期は分離部の骨折による疼痛、進行期では不安定性による周辺支持組織の疼痛がこれに加わわります。 末期になると分離部で骨棘による神経圧迫、下肢症状をも来すことがあるそうです。また、隣接する椎間板の障害や椎間関節障害による疼痛、腰部脊柱管狭窄症を来すこともあり、その症状は多彩となっています。 治療方針 次の3つの時期に分けると便利。 1)初期 1.脊椎の発育期(10~15歳)にみられ,スポーツでの疲労骨折による腰痛が主症状。スポーツの中断と軟性コルセットによる局所の安静を3~6カ月間行う。 2.15歳までなら約3カ月で骨癒合の得られることがある。すべり症に移行することはまずない。 2)進行期 1.青壮年期(20~30歳)で,X線で分離部の骨欠損が大きくなり不安定性が増し,すべり症がみられるようになり,症状は消長を繰り返す。急性症状を呈するものには,初期と同様にコルセット等による外固定で局所の安静を計る。通常2~3週間も行えば十分である。 2.急性症状が軽快すると背腹筋訓練を行わせ,自分の筋肉でのコルセットを作らせるよう指導する。また,過度前弯となることが多いので,正しい姿勢の指導を行うことも重要である。 3.大部分はこれらの保存療法で軽快するが,症状の再発を繰り返し,日常生活や社会生活にも支障を来すものには手術的療法も考慮することになる。 3)末期 1.40歳代以降で,X線で骨欠損部の骨硬化や,すべり症による障害がみられるようになる。前述したcartilaginous massによる神経根刺激症状,すべりや骨棘による馬尾圧迫症状等のみられるものに対しては,コルセット固定のほかに,症状に応じて硬膜外ブロック等を行う。 2.これらが無効で頑固な症状を呈するものにはミエログラフィー等を行い,手術的療法も考慮する。 保存療法 前述した通りで,姿勢の矯正,コルセット等による外固定,腰痛体操等が基本となる。腰痛体操は通常のWilliams体操のほか,スポーツ選手には筋力を点数評価できるKraus-Weber体操が有用。下肢症状を呈するものには硬膜外ブロック,神経根ブロック等が有用である。 手術療法 1)手術適応 手術適応の決定は慎重でなければならない。筆者の手術適応は今のところ,(1)繰り返し起こる頑固な疼痛,(2)このため,仕事や日常生活にも支障,(3)随伴する下肢症状や馬尾症状等としている。これらの症状に社会的要素を加味しつつ,慎重に手術適応を決定するが,実際にはごく限られた症例のみがその対象となる。しかし限られた症例とはいえ適応のある症例には積極的に手術を行い,腰痛に悩まされることなく社会生活を送らせるための努力も重要である。 2)手術方法 前方固定術,後方固定術,後側方固定術や最近の分離部骨移植,ワイヤーで補強手術等多くの方法がある。 いずれにしても本症治療の基本は,脊椎の構築学的破綻により生じた不安定な腰椎に支持性を獲得させることにある。その大部分は,周辺筋群のバランスのとれた筋力による支持性の確保や外固定で対応しうる。もちろん治療に先立ち,症候性か否かにつき慎重な診断を要するこというまでもない。 ****************************************************************** 腰椎変性すべり症 従来,仮性または偽性すべりと呼ばれたもので,分離すべり症に対して分離を伴わないすべり症のことである。すべりの原因は椎間板と椎間関節がそれぞれ変性し導かれた不安定性にある。病態の本質は脊柱管狭窄症である。腫大・骨化した椎間関節突起や関節包が前内側にも膨隆し,神経根圧迫を来す(側方狭窄)。黄色靭帯と椎弓の肥厚は高率に合併しており,すべりと相まって硬膜管を圧迫する(中心性狭窄)。 臨床症状: 腰痛(100%)と下肢痛(94%)の両方を伴うことが多い。腰痛のため中腰姿勢を持続できないと訴える頻度が高い。下肢痛の特徴は歩行により増悪し,蹲踞や座位姿勢で軽快することである(間欠跛行)。自転車は無症状で利用できるものがほとんどであるが,常時下肢痛をもちほとんど歩行できない重症例もある。神経根脱落所見は安静時にはないが,歩行直後には認めやすい。膀胱直腸障害を訴える馬尾症状は手術例の約10%に認める。 治療方針 1.高齢者でも活動性の高い人は中高年者と同様の基準で治療を行う。 無症状のものには治療は必要でなく,X線診断のみで判断しない。 2.急性発症のときや慢性経過でもADL制限が少ないとき,年齢に関係なく保存療法を行う。 3.急性発症でも下垂足,膀胱直腸障害など麻痺の強いときは手術を急ぐ。 4.間欠跛行が500m以内,高齢者でも100m以内で保存療法が無効であれば,手術を考慮する。 5.高齢者でも強い持続性安静時下肢痛があれば手術適応である。 保存療法 初診の有症患者ではまず保存療法を試みる。 1.急性発症の疼痛は安静をとらせる。腰椎前弯を減少させた体位が一般的であるが,患者の好む楽なものでよい。 2.間欠跛行にはフレキション・ブレースが有効で歩行距離が延長する。 3.腰部の温熱療法は有効で,外用剤は温湿布を使う。 4.牽引は無効で,むしろ悪化させることもある。 5.薬剤は消炎鎮痛剤,筋弛緩剤,ビタミンB製剤,neurotropinなど,強い疼痛にNSAIDの坐剤もよい。 手術療法 1)手術適応 上記保存療法に反応せず日常生活動作の障害が強いときには手術の適応となる。手術の原則は神経の除圧にあるが,本質的に不安定であるので活動性の極めて低い高齢者を除き固定術を併用する。固定術は除圧のみより一段高い治療成績を示す。内固定を併用すると固定効果で術後早期より著しい症状の改善が得られ,骨癒合率も高い。 2)手術法 1.神経組織の除圧は椎間関節内側切除を行う。椎弓切除は通常不要であるが,馬尾症状あるとき必要なことがある。頻度は9%である。 2.固定術は後側方固定術が侵襲も少なく成績がよい。椎間関節への骨移植,横突起のdecorticationと腸骨骨移植を丁寧に行うのがポイントで,軟部組織の介在は偽関節の原因となる。 3.内固定は骨移植と同じ範囲に行う。Hook & Rod systemでdistractionとcompression力を合わせ用いるのがよい。Steffee VSP, ISOLAなどの椎弓根スクリューはある程度のすべりの矯正をもたらすが,新たな神経根刺激症状をも来すことがある。上関節突起の先端を切除して,整復時に椎間孔狭窄を起こさぬようにするのがよい。 後療法 1.保存療法で治癒または軽快するものは,再発や悪化防止のため腰痛体操などの生活指導を行う。 2.歩行は手術後1週間で術前に作成した硬性コルセットを装着のもと許可する。術後3カ月で硬性から軟性コルセットに変え,術後6カ月のX線機能撮影で骨癒合確認し,除去する。事務系の仕事は術後2~3カ月で,重労働は術後6カ月すぎから許す。 3.内固定は必ずしも抜去しない。 [合併症] 1.神経学的悪化例はない。 2.除圧範囲の誤り,不十分な除圧手技は遺残症状をもたらす。 3.偽関節は3%にみられる。 [予後] 1.椎間関節内側切除と後側方固定術の治療成績は90%が極めて良い。 2.偽関節の時は再手術を要する。 3.神経系合併疾患を持つ者の成績は悪い。 4.経過の長い下垂足などの麻痺は治癒させにくい。 参考文献 今日の診療vol9 松崎浩巳 日本大学助教授・整形外科 石井良章 杏林大学教授・整形外科 **************************************** 最終的には担当医師と相談なさり筋肉トレーニングやコルセットですむならば手術は避ける方向でいくのか 日常生活に支障をきたし、対処療法(コルセットなど)では無理であるのならば手術も検討されてはいかがでしょうか? 私も腰椎分離症でコルセットを持参していますが日常生活には大きな支障(たまに腰痛あり)はないので手術をしない方向で生活するようにこころがけています。 お母様の気持ちが大切と思います。 手術になれば専門医師(術歴の多い)病院に紹介などをお願いしてみたらいかがかと思います。
こんにちは! すべり症は、過度な腰椎の前弯(前に凸)の人に、起こります。 この改善は、過度な腰椎前弯を治すことで、かなり改善されます。 <ストレッチ&筋肉トレーニング> 起立の状態で、骨盤を動かさないで、恥骨を前に突き出し、体幹を前に傾け、腰椎を後ろに押し出します。そのときの体幹部は直線を保ちます。 あるいは、四つんばいになり、猫が背中を丸めるように、腰だけを丸めます。 普段の姿勢というかウオーキングの姿勢ですが、やはり、腰を後ろに出す(恥骨を少し前に出す)イメージで、過前弯を修正してやりながら歩く。この癖をつけることで、改善されると思いますよ。 ただし、すべり症は骨折を伴っていますが、このトレーニングによりその骨折は修復しません。(^O^;) 手術ですか~!?なんとも難しい手術と聞いています。 以上です。