- ベストアンサー
MRSAについての疑問
医学的な知識が乏しいもので。。。。 1)1つの場所が感染したら他の場所も感染する(している)のか? 例えば褥創部で検出された場合、鼻腔でも検出されるのか? 2)+=保菌 +++=発症 では++とはどういう状態ですか? 3)保菌者から(他の患者に)はいっさい感染しませんか? 4)ほとんどが接触感染らしいですが、飛沫感染や空気感染のケースも考えられますか?咳の強い発症者⇒気道粘膜の弱った患者とかは考えられますか? 5)ガウンテクニックは必要ですか?必要なときはどういう時ですか?6)入浴で注意することは? 保菌者・発症者で異なりますか? 7)保菌者が治癒することはありますか?健康な人が保菌者になることがありますか?(健康な人が保菌になってもすぐに治癒する?) 8)床からまった菌を吸い込んで感染する可能性はどれくらいありますか?
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
MRSAとはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌という略称で分かりやすく言うと各種抗生物質を使用し続けると菌がその薬剤に耐性(薬が効かない)をもつことです。その中で多剤耐性ブドウ球菌は院内感染症の起炎菌として重要です。 >1)1つの場所が感染したら他の場所も感染する(している)のか? 意味が良く分からないのですがMRSAの保菌者として確認されたのならばその起因菌はすべての部位に存在すると考えてもよいと思います。多くは鼻腔,咽頭,皮膚,尿路などからの材料(検査に提出)検出されます。 >2)+=保菌 +++=発症 では++とはどういう状態ですか? +というのは菌の量が少なく感染力は弱いという意味だと思います。 3+ではかなりの菌量が多いため起因菌による各種症状(熱など)がでてしまい抗生物質が聞かなくなることをいみしているのかも知れません。 >3)保菌者から(他の患者に)はいっさい感染しませんか? いっさいということはありませんが通常はMRSAだからといってその患者様を隔離することもありませんが体力、免疫力の弱っている他の患者様を一緒にすることは避けるべきです。特に保菌者はあまり排泄菌がすくないのであまり気にすることはないと思います。二次感染者は要注意です。 4)ほとんどが接触感染らしいですが、飛沫感染や空気感染のケースも考えられますか?咳の強い発症者⇒気道粘膜の弱った患者とかは考えられますか? 確かに接触感染が多く院内感染の多くが手指消毒の不徹底であることが指摘されています。またMRSA陽性者は免疫力が低下しているため空気中や他にも存在する常在菌でも症状がひどくなりますので手指の消毒はもちろんマスクなどもつけて配慮してあげる必要もあります。 5)ガウンテクニックは必要ですか?必要なときはどういう時ですか? 意味がわかりません。 6)入浴で注意することは? 保菌者・発症者で異なりますか? 保菌者では通常でよいのではないかと思いますが発症者?は医師の指示をあおぐ必要があると思われますが?発症者という概念はMRSA陽性で抗生物質がきかず治療に苦慮(熱が下がらない、免疫力の低下のため他の感染症にかかりやすいなど)している状態とします。 >7)保菌者が治癒することはありますか?健康な人が保菌者になることがありますか?(健康な人が保菌になってもすぐに治癒する?) 基本的にはわずかな菌量があるだけですし抵抗力がまさって感染力の低下又はなくなることはあります(完全になくなるかどうかはわかりませんが)健康な人が保因者になることはない(ゼロではありませんが)と思います。MRSAの起因菌(ブドウ球菌)による感染症になれば抗生物質を投与され通常は細菌の繁殖がおさえれらてしまうためだと思います。重篤な疾患で長期にわたる薬剤投与によることが多くの要因ですので・・・ >8)床からまった菌を吸い込んで感染する可能性はどれくらいありますか? MRSA患者様から他の重篤な患者(抵抗力のない)様への感染が一番こわいので通常は手指の消毒、マスクの着用を行い院内感染の予防を行うことが重要で健康体の方は特に気になさることはありません。MRSAの患者様に対する一番の注意は何度も言いましたがあなたが他の患者様への感染源にならないように注意することが大切です。
その他の回答 (3)
- Yumikoit
- ベストアンサー率38% (849/2209)
医学的知識はないのですが、MRSA保菌(息子)・発症(私)共に経験者です。 私および息子がMRSAに感染したのは、MRSA訴訟を起こされたことのある大学病院のため、MRSAについては専門の研究グループがあり、対応マニュアルもきちんとあるということでした。 そこで、私たちが受けた対応方法についてですが。 褥創部にMRSAを認め、発症して40度前後の発熱を起こした私に関しては、感染判明後すぐ(30分以内)に個室隔離。7年ほど前のことです。 これは当時の同室には開腹手術をした患者さんも多数いましたので、彼女たちへの感染を防ぐためであったと思われます。 病院食は全て使い捨てのプラ容器。医師および面会者は病室の入り口でガウンおよびマスクをかけ、手指の消毒。感染源になりえるとのことでお見舞いの花なども禁止。ただし、差し入れの食べ物などは許可が下りましたね。 他の患者さんたちは病院の洗濯機を使って自分の衣服など洗濯することができましたが、私は当然不許可。退院した時の指導にも「新生児や体力の落ちていると思われる老人、病人と、洗濯物は分けるように」と言われました。 入浴も、浴室やトイレのついた個室でしたので他の人とは別でした。 私が発症した際には即、担当医が鼻腔内のMRSA保菌状況についての検査を行なったといっていましたから(検出されませんでした)、健康な人でも保金することはありえると思います。ただし、充分に体力のある健常者が保菌しても、所詮ブドウ球菌。発症はしないでしょう。 長男が生後5ヶ月で保菌した際(6年前)には、個室隔離はなし。付き添いの私が認識できるレベルでの発熱や他の症状はない状態でした。 同室には小さい患者さんも他にたくさんいましたが、皆同室でした。 ただし、体温計と聴診器は他の患者さんと別。病室の入り口とは別に、ベッドサイドに専用に消毒剤が置かれて、処置や診察の前後に必ず手指の消毒が行われていたようです。ガウンなど着たりはなかったですね。 洗濯物や入浴…は、そもそも点滴の入っていて入浴許可が下りてませんでしたので、身体を拭くためのお湯をバケツで貰ってそこにザボンと使わせていたのでよくわかりません。洗濯物も、家に持ち帰ってやっていました。 以上、専門知識のない側からの雑多な文章による回答で申し訳ありませんが、参考になれば幸いです。
- myachide
- ベストアンサー率72% (229/317)
多くの質問には他の方が答えられていますので、補足的に。 2)+=保菌 +++=発症 では++とはどういう状態ですか? これは単に菌量を見ているだけであり、感染の有無や発症を定義するものではありません。 保菌状態(菌が住み着いているだけ、コロナイゼーションと言います)と病的感染(化膿している状態)を区別するのに、菌量が一つの目安になります、と言うものです。あくまで目安であり、局所状態など、臨床的な状態が重要です。 3+++であっても、局所状態が感染していなければ感染とは言いませんので治療対象とはなりません。逆に感染状態であっても、検出菌量が1+程度しかないならば、検体への菌の混入の可能性があり、局所の感染起因菌ではないと考えられますよ、と言う意味です。感染かどうかは臨床状態によって判断されるべきものですので、2++ではどういう意味か、と言う事自体に余り意味はありません。 5)ガウンテクニックは必要ですか? 最近では余り行わなくなっています。特に保菌者に関しては行わないのが一般的です。ガウンを着る事よりも手指の消毒、マスクの着用の方が効果的とされます。ただ、排菌状態ではガウンを着ておく事も有用だと思います。当然、保菌者は隔離する必要はありませんし、入浴も順序を後にする程度でよいと思われます(これも他の人が免疫低下状態になければ必要ないと思います)。当然、後の浴室の清掃は必要ですが。 感染の成立は菌の繁殖が生体の防御能を上回った状態です。MRSAの菌増殖能力はMSSA(通常のブドウ球菌)よりも弱く、本来ならばそれ程気にするような菌ではありません。ですから、通常はMRSAの感染は健常者であればMSSA感染よりも成立しにくいのです。また、ブドウ球菌自体は健常者の皮膚や鼻腔粘膜などに高頻度に住み着いていますので、健常者が保菌者になる事は普通に起こる事です。ただ、MRSAよりはMSSAの方が生物学的には生存能力が高いので、MRSAのいない環境に住めば保菌状態ではなくなるのかも知れません。
- sirouto1gou
- ベストアンサー率39% (316/808)
こんにちは。 MRSAはいろいろな抗生剤に対して耐性をもった黄色ブドウ球菌であるという事はすでに周知の事実としてご理解頂けていると思います。 もともとこの変異体はおりませんでしたが、ペニシリンの改良型とも言える第三世代セフェム系抗生物質の乱用、私たち薬剤師の不甲斐ない指導内容、すなわち「完治するまで抗生剤を使用しなければ生き残った菌が変異を起こし、ゆくゆくは抗生剤も効かない菌が生まれてくる」という事を患者様に完璧に伝え切れなかったのが大きな原因の一つとしてあります。 いろいろと書き込みをしたいのはヤマヤマですが、これくらいにして回答を書かせて頂きます。 1)1つの場所が感染したら他の場所も感染する(している)のか? 例えば褥創部で検出された場合、鼻腔でも検出されるのか? その様に思って頂いてまず間違いありません。 保菌者は全身に菌が蔓延しており、特に粘膜部分では水分や空気の流れがあるために大気中に存在する菌でしたら、これほどに良好な住宅環境はありません。 2)+=保菌 +++=発症 では++とはどういう状態ですか? 2プラスの場合は発症した際の症状の一部が出始めるでしょう。比較的軽い症状ですが。 例えば微熱が続く、倦怠感等がそれに当たると思います。 3)保菌者から(他の患者に)はいっさい感染しませんか? 免疫力の少ない患者さんを除き、感染する可能性は非常に少ないと思います。 菌の感染は大きく分けると次の様な方法があります。 1、結核などに見られる空気、飛沫感染 2、レジオネラ、サルモネラ食品及び水質劣化によって繁殖した菌による食品感染 3、カンジダなどの性交による体液感染 4、そしてペスト、MRSAに見られる接触感染です。 1と2は別として3と4に関しましては他人である限り、感染する可能性は著しく低くなります。 しかしながら世界史に見られる大災厄と言われる疫病の多くは1と4が原因による2で起こっております。 ネズミなどの家庭にいる動物が食品などを介して間接的に人間と接触し、感染を引き起こします。 黄色ブドウ球菌メチシリン耐性、感受性の区別をしないとなりますとは身近ですと手のひらにも多数おります。その位に身近です。 普段はおとなしいのですが、免疫力の下がった動物には悪影響を及ぼします。この様な感染の仕方を日和見感染と呼んでおります。 健常人でもMRSAの保菌者になる事はあると思いますが、これが発症する事は少ないと思います。 病院内では免疫力の下がっている人が多数おります。日和見感染をする可能性が高いですので細心の注意を図らなくてはなりません。 4)ほとんどが接触感染らしいですが、飛沫感染や空気感染のケースも考えられますか?咳の強い発症者⇒気道粘膜の弱った患者とかは考えられますか? 原則的にこれは無いと考えて頂いて差し支えないと思います。ただし、前述のとおり、黄色ブドウ球菌はそこかしこにおりますので、それが偶然、咳などにあおられて感染したり、偶然口中内に存在していた菌が飛び出ないとも限りません。 ごちゃごちゃ書きましたが、結論としては可能性はゼロではないとご認識して頂ければ問題ないかと思います。 5)ガウンテクニックは必要ですか?必要なときはどういう時ですか? ガウンテクニックという用語は初めて聞きました。調べます... 6)入浴で注意することは? 保菌者・発症者で異なりますか? 病院内では隔離を前提としますので、他の入院患者さんと同じ風呂に入るという事は現実的には考えられません。 ですので別個に入るのが一般的でしょうね。 7)保菌者が治癒することはありますか?健康な人が保菌者になることがありますか?(健康な人が保菌になってもすぐに治癒する?) 通常は誰しもが保菌者と考えて差し支えないと思いますので、いったん駆除してもまた保菌者となるでしょう。 >8)床からまった菌を吸い込んで感染する可能性はどれくらいありますか? これも可能性はゼロではありません。 免疫力が下がっていればいるほどその確立が上がるという事はご理解頂けると思いますが、実測は現実的には不可能なので...