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グッチとギャルソン【シルエットの善し悪しとは】ユニクロとシマムラ
よくショップスタッフの方に「このパンツはシルエットがとっても良いのですよ」と言われたり、雑誌などで「シルエット抜群 美脚パンツ」だとかっていう言葉を見かけます。 ところでこのシルエットというのは一体なんなのでしょうか? パンツに限れば履いたときのラインがボディコンシャスになればなるほど、ラインに沿えば沿うほどシルエットがよいと言うことなのでしょうか?ということは履いてみないとシルエットの善し悪しというものは分からないですよね。つまりはシルエットの善し悪しといのは着用ありきなのでしょうか? ギャルソンやヨウジのような身体のラインを壊した服作でさえ、シルエットが綺麗だという人がいます。 何を基準?にしているのでしょうか。 また、よくトムフォード期のグッチのシルエットが賞賛されますが、そのようにいわれた理由は何なのでしょうか? ハイブランドではなくて、ユニクロやシマムラのようなものでも(失礼)細身で綺麗なラインを形作るものはあると思うのですが。 一体それらとどこがどう違うのでしょうか? ファッションに精通された方お聞かせください。
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> ところでこのシルエットというのは一体なんなのでしょうか? シルエットの良し悪しを語るとき、私たちの価値観は多かれ少なかれ 伝統的な西洋服、特にオートクチュールの価値観の影響を受けていると思います。 オートクチュールの価値観とは 体に沿った構築的な服作りにより (平面の布を立体の身体に沿わせるカッティングとテイラーリングの技を競い合う) 体、特に女性の体を美しく見せる (プロポーションやバランスを変化させ新しい美の基準=モード価値を競い合う) といった志向だと思います。 > ギャルソンやヨウジのような身体のラインを壊した服作でさえ > シルエットが綺麗だという人がいます。 ギャルソンやヨウジは、オートクチュール的な(西洋的な)価値基準にとらわれずに 美のあり方を追求してきたブランドです。 とはいえ、ギャルソン・ヨウジ、それぞれのアプローチは若干異なります。 ギャルソンは「こぶドレス」に代表されるように 時に、西洋的な身体美の基準さえ覆そうとします。 ギャルソンのシルエットがきれい、という場合は これまで歪だと言われてきた形も 見せ方によっては美しく見えるんだ!といった発見に近いものだと思います。 ヨウジはアシンメトリーかつ体に沿わないカッティングを好みますが (オートクチュール的な構築的な服作りを否定しますが) それでも、伝統的な(西洋的な)美しさの基準を満たす服作りが出来ることを 証明してきていると思います>耀司本人もそう主張しています。 ですからヨウジのシルエットがきれい、という場合は ボディコンシャスに頼らずボディの美しさを感じさせる (ゆるみのある服の中で泳ぐ身体を美しく見せる) といった表現に近いものだと思います。 > よくトムフォード期のグッチのシルエットが賞賛されますが これは、伝統的なオートクチュールの価値観に基づいた美しさだと思います。 > 「シルエット抜群 美脚パンツ」 90年代の前半に、足長ジーンズというのが大流行しました。 ブランド名を挙げるとシマロンとかトラサルディ・ジーンズなんてのが 代表的だっと思うのですが 股上が深めで、バックポケットは小さめかつ位置が高めなデザインが特徴でした。 これって、今のセレブジーンズのデザイン傾向と真逆だと思うんですよね。 何が言いたいか?というと モードの変化だということです。 80年代から90年代前半はYラインが主流だったと思います。 Yラインってのは基本的に肩幅が大きくとり ウエストはやや絞り気味でそこから下が真っ直ぐなシルエットです。 90年代半ばから現在まではIラインが(主流というにはトレンドが多様ですが) 多く見られるようになっています。 Iラインってのは別名「ロング&リーン」なんて言いますが 小ぶりな肩からチューブ状の細長で、やや垂れ下がったようなシルエットです。 つまり、美脚パンツというのはあくまで「今のモードに沿った」 チューブ形状のシルエットにそった美脚デザインだと思うのです。 最近、バレンシアガやプラダがバルーン気味のXラインに挑戦していますが これがトレンドとして定着すると美脚なパンツのデザインも変わる筈です。 http://www.firstview.com/WRTWfall2006/BALENCIAGA/index.html http://www.firstview.com/WRTWfall2006/PRADA/S002.html 何だか質問に対する回答になっているか不安なのですが 自分なりに頑張ってまとめてみようと思います。 > 雑誌などで「シルエット抜群 美脚パンツ」だとかっていう こういうときの「シルエットがキレイ」というのは 短い脚を長く見せるとか太い脚を細く見せるなど単純な「欠点隠し」と モード(時代)変化に対応するためのディテールバランスの修整といった 方向でのキレイさだと思います。 > 身体のラインを壊した服作でさえ、シルエットが綺麗 こういうときの「シルエットがキレイ」は少し難しいですが 単純に着る人をスタイルよく見せるだけに止まらず 服そのものが新しいバランス形状を持っているとでも言うか 要するにモードの文脈から「キレイ」と言っているニュアンスが 強いと思います。 耀司がシルエットに言及するとき ■全体のプロポーションと重心位置を「後姿」から見るように と言っていたことが個人的に記憶に残っています。 参考になれば幸いです。
- ayu4
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こんにちは☆ 「シルエットが綺麗」って、何も体のラインにぴったり沿ったものを指すわけじゃないと思います。 例えば、同じプリーツスカートでも、プリーツの位置が高めだと、お尻の大きい人が履いたときにプリーツが広がってしまいます。逆に、プリーツの位置が低めだと広がりにくいのでプリーツが綺麗に見えます。 こういう場合もシルエットが綺麗って使いますよね。 モデル体系の人は何を着ても綺麗に見えると思いますが、そうじゃない人は少しでも欠点が隠せるものをって思うと思います。 もちろん、極端に太かったり細かったりするとごまかせないかもしれませんが、少々大きくても、少々二の腕が太くても、お洋服の選び方でちょっと変わりますよね。 欠点をカバーできる、っていうのも「シルエットが綺麗」に入るんじゃないでしょうか。 しまむらはわかりませんが、ユニクロなんかは綺麗なラインを作るパンツ!!とかって考えてデザインしているようです。 要は、グッチだろうとユニクロだろうと、デザイナーがシルエットを綺麗に見せることを意識して作ったら、同じように「シルエットが綺麗」って言えるんじゃないでしょうか。 グッチなんかの方が、生地の質や作り方を更にこだわることができる分、いいように感じるのかもしれませんね。 デザイン(生地などは抜きにして)はデザイナーの腕にかかってますから、グッチとユニクロで全く違う!と一概には言えないと思います。 実際、人の体系なんて人それぞれですし、デザイナーも太い人が細く見えるための商品は考えていないと思います。モデル体系、標準体型の人向けにはなってしまうでしょう。 だから、シルエットの良し悪しは、「着用ありき」だと思います。 誰が着ても、綺麗なシルエット、なんてありえないですしね。サイズ展開などである程度はできるでしょうけど。 体のラインを壊したような服であっても、デザイナーが「シルエットにこだわって作りました」って言ったら、「シルエットが綺麗」って言われそうですよね。 シルエットの意味は洋装や髪型の輪郭線ですから、本質的には体のラインは出ていなくても、着たときの輪郭が綺麗であれば「シルエットが綺麗」と言える事になりますね。 これも、極端な話、円と楕円はどっちが綺麗に見えるかって言ったら、人それぞれですし(笑) 長くなってしまってすみません。 頑張って考えたんですけど・・・質問者さんの知りたいことと違ったらすみません。
パンツに限れば履いたときのラインがボディコンシャスになればなるほど、ラインに沿えば沿うほどシルエットがよいと言うことなのでしょうか?> もしそうならば、タイツでも履いていたら(とてもボディコンシャス)それは良いシルエットになってしまいます。 そうではないですよね・・・。 いかに履いている人を綺麗に魅せる線か、ではないでしょうか? 誰が履いても素晴らしいというのは無理なはなしなので、多くの人にを綺麗に見せることの出来る服。 それかショーでモデルさんが来たときに、目が離せなくなるような抜群のプロポーションに見えてしまう服。 私はユニクロもシマムラも利用しますが、トップスはいいにしてもパンツは合わない人が多いように思います。 私の場合、前の股ぐりにコマネチ!の線がはいって、ぽっこりオムツを履いているようにあまってしまいます。 ・・・と言うか、私はそう言ういらないシワが大嫌いなのですが、それを気にしない人が多すぎる気がします。 そういった人体の差にもなじみ、綺麗に見せてくれるパターンを引いているという事ではないでしょうか? ライン→パターンのデザイン線 と、私は思っています。