あなたがおっしゃる家系図は「族譜」と呼ばれているもので、韓国の苗字すべてにその始祖から現代までの家系図が載っています。
ただそれがあるからといって、家庭を大事にすることとはあまり繋がらないと思います。
韓国人はいわゆる「血」というか「血統」を重視するお国柄だと思います。韓国は夫婦別称ですが、生まれてくる子供はすべて男方の苗字を名乗ることからも分かります。
だからといって、家族を大事にするかどうかはまた話がちょっと違うんですが、前置きはこの辺にして。
韓国は1997年のいわゆる「IMF危機」と今でも呼ばれている、深刻な経済危機を経験しました。
いまでは何とか立ち直りつつあるのですが、残念ながら経済的にはまだ苦しいというのが実情です。
新卒や職を求める人々の就職率は日本の比ではなく、女性の就職率などはほとんど絶望的な面があります。
このように経済的に苦しい状況で、結婚適齢期の男女がすんなりと結婚出産には繋がらないのは日本でも同じだと思います。
韓国では結婚適齢期が徐々に上がっていて、今では私の感覚では30歳前後が男女の適齢期と考えてもいい状況だと思います。
また昔なら子供を平均5,6人は生んでいたのですが、やはり経済的な理由からかどの家庭でも1人か2人がせいぜいだと思います。
それはなかなか収入が伸びない現状では、たくさん子供を作るよりも、少数精鋭で最低限の数の子供に集中して教育を受けさせ、ひいては子供の将来を安定させたいという親心だと考えます。
この辺の事情はやはり日本と似ているかもしれませんね。
経済事情が進展しない理由は、現在の大統領ノ・ムヒョン及び前大統領のキム・デジュンの、経済軽視、北朝鮮支援重視という悪政のつけが回ってきたのだと思いますが、これはまた別ですので、最後にもう一つ、私の感想を書きますね。
韓国は今でも息子重視の社会的事情があります。簡単に言えば女は家庭に収まり、旦那や姑の言いなりになることがよき妻という感覚がいまだに色濃く残っています。
だからといって現代女性がそんな不平等な社会に我慢できるはずもありません。それほど韓国では女性にはまだ生き辛い社会が残っています。
姑の嫁に対する干渉はそれこそ、日本の嫁姑問題が可愛く見えるほどです。そこにも韓国女性が結婚を控える事情の一端があります。
そんなに好きな男にめぐり合えても、相手が長男だと聞いたとたんその場で気持ちが萎えるのも珍しくないし、回りの友人もそれを聞いたとたん、必死で結婚を思いとどまるように説得するほどです(^_^;)
この回答はもちろんあなたの質問に対する回答の1部分ですが、何らかの参考になれば幸いです。
でもよく考えれば、程度の差はあれ韓国と日本はよく似た事情なんですね(-_-;)
お礼
こんにちは。とても詳しく書いて下さってありがとうございます!そうです、族譜といいましたね。 その男性も言っていましたが、確かに、とても血統を大事にしていて、男の子を産めない女性と結婚したら追い出してもいいという感じらしいです。 やはり経済的な問題が大きいのですね。少し前の日本という感じなのでしょうか?(女性の就職など) 韓国の女性は気性の荒い人が多いですので、家庭内におしこめられるのは嫌だという女性もまた多いようにも感じられました。嫁姑もすごそうですね。 とてもお詳しいですが韓国に住まれていたのでしょうか?!ありがとうございました。