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木造アパートってどうですか?
部屋探しをしていますが、木造アパートで安いのがあり心が揺れています。 木造って、「音が響く」「燃えやすい」「冬寒い」などのデメリットがあるような気がするのですが、全部そうなのでしょうか。 一戸建てなら木造がいいとは思うのですが、アパート・マンションとなると悩んでしまします。
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木造と鉄筋コンクリート造(不動産用語でのマンション)との比較で質問に関して回答いたします。 ■音が響く 「響く」とは残響時間の問題なので、床や天井などの仕上げ材料で決まります。天井材に吸音性のある材料つまりロックウールの成形板のような多孔質な材料や柔らかい材料が使用されていれば響きにくくなります。床も絨毯それも下地にフェルトが敷いてあれば吸音してくれ、音が響かなくなります。畳やフスマも同様に吸音性のとても高い材料です。逆に、室内が打ち放しコンクリートの部屋では硬い材料の為にとても音が響き、話などがしづらくなります。しかし、ソファなどの家具を置くとそれらが音を吸収してくれ残響は改善されます。木造の場合も天井に石膏ボード系のものを使用し、床がフローリングの場合には響きます。つまり、繰り返しになりますが「残響」という意味では主として室内の仕上げ材料で決まります。 しかし、ここでの質問者さんの質問内容「響く」には「隣接した部屋つまり左右の住戸、上下の住戸からの遮音」のことを含めて問題にしているのかと推測します。音の遮音は隔壁や床の「質量」に比例して少なくなります。つまり、隙間なく均一に重い材料が使用されていれば隣接した住戸からの音は伝わりにくくなります。したがって鉄筋コンクリート造が断然有利となります。木造の場合でも壁に石膏ボードの厚みの異なるものを2重(計4枚)に張って、その間に板振動を押さえるためにロックウールなどが充填されていれば、かなりの効果があります。そして、床の下地も合板の下に珪酸カルシューム板など質量のあるものが隙間無く入れてあれが効果がありますが、そのようなことまで配慮したアパートは少ないです。隙間無く入れることが木造在来工法の場合、難しい面があります。 夏場など窓が開いているときの窓経由で入る音はどちらも同じです。 また、階上からの床の衝撃音は、床の質量(鉄筋の場合には床のコンクリートが厚いほど有利)があるものを使用されており、階上の床表面の材料が絨毯のように柔らかい材料が使用されれていれば極端に少なくなります。逆にフローリングが使用されている場合、例え、鉄筋コンクリート造であってもかなり気になる場合(イスなどを移動させるときの衝撃音)もあると思います。 以上の「遮音」に関しての結論としては鉄筋コンクリート造で上階の床が絨毯敷き(フェルト下地)が断然有利と言えます。 窓を閉め切ったときの外からの騒音の侵入は主として窓の性能に依存します。エアタイトサッシ(防音サッシ)を使用し、ガラスが厚いものほど効果的です。ペアガラスの場合、同じ厚みのガラスを使用すると共鳴が生じ、逆効果になります。なので、異なる厚みのガラスをペアにします。しかし、そこまで考えた賃貸住宅というものは少ないです。やはり、それに見合う家賃が設定出来ないからです。 ■燃えやすい 自分の部屋から出火した場合の室内の燃え易さは、室内の仕上げ材料の種類によります。しかし、階下や隣接住戸からの延焼のし易さという観点では鉄筋コンクリート造が断然有利です。出火した住戸の範囲で消し止められる場合が多いと思います。ただし、一酸化炭素がコンクリートの僅かなひび割れから隣接住戸(上下を含む)に侵入する場合も考えられますので、この点が心配であれば一酸化炭素の検知器を設置しておけば、体が動けなくなる前に気付く可能性が高いと推測します。 ■冬寒い これは壁などの断熱性能の問題ですね。窓回りなどからの隙間風があまり入らないような造り(アルミサッシ使用など)となっていることを前提として比較します。木造であってもツーバイフォー工法であれば断熱性能は高いです。つまり、床下の通気が間仕切り壁の中に入らない仕組みになっているからです。しかし、在来工法の場合、床下通気が間仕切り壁の中に流れ込む造りの場合が多いので、家の外周の壁の中に断熱材があっても効果が半減する場合が多いようです。なので、エアコンを購入する場合の目安として「このエアコンは、木造で6畳、鉄筋コンクリート造で8畳」などと木造のが不利なものとして表示していることが多かった、と思います。木造であっても外断熱にして、さらにその外側に通気層(特に壁への日照に対して断熱効果が高い)を設置し、さらに間仕切り壁の床下部分から通気が無いよう間仕切り壁の下部にも断熱材などを充填するなどしてあれば断熱効果が高くなります。外も内も打ち放しコンクリートの鉄筋コンクリート造などよりも断熱性能を高することも可能と思います。しかし、通常のアパートでそのような作りは殆ど期待できないでしょう。やはり、そのような投資額に見合う家賃設定が出来ないからです。 鉄骨造でもALC板(気泡コンクリート板)で住戸間が区切られている場合には鉄筋コンクリート造 に近いです。
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不動産会社のものです。 賃貸の場合、木造もそれ以外も性能面ではさほど差が無いと思います。 もちろん、高級マンションに分類されるような質の高いマンション(当然家賃が高いはずです)は別なのでしょうが、平均的な(相場並みの)通常のマンションは、となりとの壁はボードを使用していますので、隣の音が結構聞こえます。 厚さ寒さに対する保温性もほとんど変わらないでしょう。最近の木造アパートも機密性は高いです。むしろ上下階に部屋があるかないかで温度は全く変わります。 燃えやすいのは事実でしょうが、マンションが全く燃えないと言うことも無く、当然ですが室内の木を使用している部分は燃えます。 結論としては、質の面では大差が無いが、外観の見栄えや入居者本人のマンションに住んでいると言う満足感を満たす為に多少高い賃料設定で提供していると言うのが私の感想です。
お礼
ありがとうございます。 細かい部分を見ないと一概に言えないということですね。 参考にさせていただきます。
- ntnsa-t
- ベストアンサー率36% (9/25)
デメリットにあげられているものは、そこの物件によるもので、すべての木造に当てはまるものではないですよ。 例えば「木造」と「軽量鉄骨」だと、構造躯体の違いだけであって、壁に防音材・不燃材・断熱材がどう使われているかが重要ですね。 実際火事になった場合は全部燃えるか骨組みだけ残るかの違いでしょうから、住むにはあまり関係ないかも。 音や断熱に関しては実際に住んで見ないと分からない部分が多いと思いますが、窓ガラスはしっかりしたペアガラスだと外の音と熱を遮断しやすいですね。 物件を見に行くときは日中とかの日当たり確認も重要ですが、不動産屋さんにお願いして、夜に上下左右が家にいるであろう時間にも物件を見せてもらえば、実際の生活音が分かると思いますよ。
お礼
ありがとうございます。 実際お部屋を見せてもらえるのは日中ですよね。確かに時間帯をずらして見せてもらうのは必要かもしれません。 自分の足で、紹介してもらった部屋を見に行ってみることも大事ですよね。
- SPLINTER
- ベストアンサー率40% (412/1028)
立地条件や部屋の構造でかなり差があると思いますが・・・ 私が住んでいた部屋は壁が薄く隣の電話や喧嘩が筒抜けでした。ベランダを開けると音は倍増します。 ベランダの目の前が隣家の窓で部屋が丸見えの為、昼間でもカーテンが開けられませんでした。暑さに耐え切れずエアコンも付けました。 給湯器が無くお風呂を沸かすのに1時間、冬の水仕事は大変。洗濯機を部屋に置けない。特に女性は困るでしょうね。 ネズミ(クマネズミ)が多かった。押し入れは巣状態で何でも噛ります。荷物が置けないので部屋に置いてました。おかげで部屋の狭いこと。 築30年以上とかは要注意です。周りが再開発すればネズミは掃き出されて別の建物へ移動します。ハツカネズミは小さいですがクマネズミは洒落にならない大きさですから、被害に合うと冗談抜きでトラウマです。安さに釣られると痛い目に合います。 ここまで酷い部屋はそう無いと思いますが参考までに。
お礼
あ、ありがとうございます。 ねずみは恐いですね・・・。 築年数は10年前後までなら許容範囲にしていますので、その点は大丈夫だと思いますが、気をつけてみます。 音の問題は結構気になりますから、このポイントは必ず聞くようにします。
お礼
ありがとうございます。 かなり詳細に教えていただき感謝です。 実際、部屋探しをする際に、基礎知識よりも、イメージ先行で選択してしまうために、入居後のトラブルにつながるような気がします。 あまり期待するもものではないかもしれませんが、こういった基礎知識的な部分を各部屋ごとに不動産やさんが教えてくれるなんてことがあれば、とっても頼りになると思うし、そうすることができる不動産やさんは、きっと信頼され、顧客もつながっていくような気がします。 部屋を探している方からしてみたら、建築の知識までちょっと考えるのはおっくうですよね。人によりますが。 教えていただいた知識を元に、探してみます。