- ベストアンサー
写真の白フチの効果
カメラ自体の質問ではないのですが、写真のことなのでこちらのカテに投稿します。 普通のL版プリント写真は外側に白い枠をつけるときとつけないときがありますが、フチがあるかないかで印象が違うのは分かるのですが、客観的・テクニック的にどのような効果が出せるか、知りたいです。 またあなたはプリントするときにフチをつける派ですか、つけない派ですか、あわせてお答えいただけると参考になります。 (注意:デジカメプリントの場合は画面比率の関係で余白をつけざるを得ないことがありますが、そのような事情は抜きにして、純粋に枠のあるなしの効果についてお尋ねします)
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
白縁の起源は、すでにでているようにら引き延ばし機で引き延ばす際に、イーゼルマスクで印画紙を押さえていたためです。大判縁なしなどの場合、縁ありで焼いてから、押し切りで落としていました。 最近の写真用アルバムではほとんど無くなりましたが、元々は、アルバムというのは、厚紙に写真を糊で貼って整理していたのが、写真の四隅を挟むシールが出来、これを使うとしゃしんの差し替えが可能と言うことで一時期はこのタイプが主流になりました。その後、ナカバヤシのフエルアルバムや写真展でくれるフィルムに挟む形が主流になり、現在に至ります。 この四隅を押さえる場合、フィルムに枠があると便利でした、また、昔は写真はそれなりに高価なもの(ラボ普及前は写真店で引き延ばしていたので、サービスサイズでも一枚100円くらいした)だったので、縁を持つことによって印画面に指紋を付けないなどの取り扱いの理由もあったと思います。私の場合、今でも縁ありにする最大の理由はこれですね(貧乏性)。もっとも、最近はPhotoCDにしてしまったり、フィルムスキャナにかけるので、印画自体、特に気にしていないというのが実情です。 写真展にいくとわかると思いますが、通常、展示用写真では、白縁はありませんし、印刷だと、カラーはリバーサル入稿ですから、こちらも枠はあまり関係ありません。
その他の回答 (3)
- bellena33
- ベストアンサー率56% (459/818)
昔は技術上の関係で、白縁があって当然であった...ということは既に述べられていますね。 同じサイズなら少しでも画像が大きかった方が、一般受けが良かろう...と、縁なしでプリントできる機械が技術開発されました。 ただ、縁なしプリントにすると、フィルム上の情報全てを印画紙に再現しているわけでなく、 周辺情報の何%かが欠けてしまいますので、趣味でやっている人達からは敬遠されがちでした。 最終的に作品とする場合は、縁を残すことはあまりしません。 というか、どのような形態で、どういう印象を狙って展示するかは、また別の話になるので、縁はカットするか隠します。 サービス判やL判,キャビネ判のようなサイズは、最終的な仕上がりではなく、テストプリントに過ぎないのです。 テストプリントで、フィルム上の全情報が印画紙に記録されていないと、都合が悪いではありませんか? 写真を本格的に志す場合、トリミングすればいいや...という意識で写真を撮ると上達しませんし、 仕事で使用する場合、一般の方とは異なり、大きく引き延ばすことだってあるわけです。 35mm判の場合、機動力に富む一方で、画質が犠牲にされていますので、 フィルムの画像情報を余すところなく使う癖を付けなさい、という意味で縁ありでプリントすることが当然でした。 また、一眼レフのファインダー視野率は100%ある機種は少ないのですが、写真を志すなら画像の端々まで気を配りなさい、という理由もありました。 特に印刷物では、ネガよりもリバーサルの方が画質が良いため、仕事で入稿する際はリバーサルをフィルムの形態で渡します。 結果としてトリミングされて使用されることになろうとも、元のフィルムに余計なものが写り込んでいれば、ちょっと情けないです。 L判をアルバムに貼り付け、最終形とする...のなら、縁なしでも良いですし、 写真を引き延ばして作品にすることが最終形ならば、L判の段階では縁ありでしょう。 今はデジタルが出てきて、一概に言い切れなくなっていますが、古くから写真をやっている人は、縁ありでプリントされているのではないかと思います。
お礼
お礼が遅くなりました。 丁寧なご回答をありがとうございます。 フチなしだと周辺がいくらか欠けてしまうのはなにもデジカメに限った話ではないのですね。 なるほどL版が最終形の一般人(自分含む)ならともかく、 プロや本格的に趣味にされてる方はチェック用としてはフチありの選択は当然ですね。 すこし勘違いしていたふしがあったので学ばせていただきました。 皆さまに感謝です! ありがとうございました。
- Koboron
- ベストアンサー率33% (64/191)
元来、「白い枠」は印画紙を平らに保つためにフレームで押さえていたために、出来てしまったものです。特に視覚的な効果のために作られたものではありません。現在のプリンターでは、枠で抑えず印画紙を保持しているので、「白い枠」をつける必要はなくなっています。「白い枠」をつけるとその分写真が小さくなるので、L版ではあまりつけてもらえない様です。 私の行っているところで、6切/4切ぐらいのプリントを依頼すると、コダックはデジタルプリンターなので枠ナシ、富士はアナログなので枠アリということになっております。 ここから、本題です。 本来は、額縁効果で引き締まって見せるような効果があるのですが、枠の大きさは僅かですのでさほど期待できないではないでしょうか。 この効果は、実際にフレームに入れるとわかりやすいので一度試してみては如何でしょうか。白いフレームが合う写真と、黒やグレーのフレームが合う写真があることがわかると思います。(いつも、白がいいわけではないということです) そこで、 1.L版で単体もしくはポケットアルバム、マットのないフレームなどに入れるのであれば、写真がいくらかでも大きい「枠ナシ」を 2.マットのついたフレームなどにいれる場合は、マットで隠れる部分がいくらかでも少なくなるように、「枠アリ」をという選択になるのですが、 実際には、上記のような理由から、メーカーによる仕上がりの具合を考えて選択していますので、枠のアリ/ナシは選択していません。 ※マットとは、写真をフレーム入れるときに写真の前に入れる厚手の紙のことです。
お礼
大変に勉強になりました。 白枠は元々あるべきものとして生まれたのですね。 全く知りませんでした!教えていただき感謝します。 写真をフレームに収めて飾るというのをしたことがないので 是非何色か用意して試してみたいと思います。 そうですね、白ばかりがなにも際立たせるわけでもないのですね。 やはり枠なしだと少しでも写真を大きく見せられるから、 それはそれで利点となるんですね。 ありがとうございました。
私は自分の写真を発表する際には「ノートリミング」を厳守していますので そうした事を印象づけるために必ず白フチを付けています。 もちろんそれがノートリミングの証明になるものでもない事は承知ですが 気分的には「この周囲は写っていません」の意思表示を 白フチを付けることでしているつもりです。 一般的な意味での「白フチ」は 受け取る人によって全く評価が違う場合があります。 白フチ印画を「端正」と見る人もいますし フチなし印画を「迫力がある」と評する人もいて それを言い換えれば「気取り過ぎ」とか「無頓着」ともなります。 ですので客観的な評価は統一しづらいと思います。 言ってしまえば「自己満足」でしかないかもしれません。 テクニック的な部分では、周囲に白が来ることで 現実の周囲と写真の中の絵柄を分離させられますから 「写真」としての印象がより強められると思います。 同様にして、白フチがあることで発色を際立たせる効果もあります。 私の場合では、空を写した場合に、敢えて雲を濃いめに焼いて、 周囲の白フチと対比させる事で「雲の白」を際立たせるようにしています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ノートリミングの意思表示とは目からうろこでした。 確かに気分的なものではあっても不思議と説得力がありますね。 評価は各人それぞれということも分かりました。 自分では気付かない見方もありました。 早速、興味深い回答を得られたので思わずほ~っとうなってしまいました。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 昔はフチなしだとわざわざ切り落とす作業が必要だったんですね。 また写真の技術や文化が変化してきたこともよくわかりました。 本当に勉強になりっぱなしです。 確かに昔のアルバムは四隅に挟み込む形式だったのを思い出しました。 こうしてみると、自分が予想していた視覚的効果のためというより 実用的な理由で枠があるべくしてあった、みたいな流れがあるのですね。 今のところ3人の方に回答いただきましたが、 フチありなしの選択はそれぞれに違う理由があるというのがおもしろいです。 ありがとうございました。