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中国に対する円借款
ご存知の方、教えていただければ幸いです。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/anken/gaiyou/odaproject/asia/china/data2.pdf 上記ページのグラフの年毎の額というのは、残高ではなく、新たに貸し出す額と考えてよいのでしょうか。又、黄色い部分は、利息ですか? 又、下記のサイトでは http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/anken/zyoukyou/h_15/y0340330_2.html 「これまでにわが国が中国に供与した円借款(特別円借款含む)の総額は交換公文(E/N)ベースで3兆471億8,100万円となる。」とありますが、これは、これまで返済された額を差し引いての金額なのでしょうか。 又、日本の中国に対するODA や円借款(二つの違いもよく分からないのですが)についての概要を簡単に教えていただければ幸いです。 (一つの質問に対する答えだけでもいただければ有難いです) よろしくお願いいたします。
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毎年新たに貸し出す額です。このグラフでは、2002年に、新たに976億円を貸し、1058億円返してもらっています。1058億円(償還額:元利合計)と書いてありますから、利子と元本の分割返済の合計額です。 このグラフから見て、2002年度以降は円借款として新たに貸す金額より、返済してもらう金額の方が多くなっているようです。 円借款の交換公文ベースと言う言い方は、今までの契約総額です。ですから返済を受けてもこの金額が減ることはありません。 先に見た棒グラフに記載された金額を足して見てください。 ざっと見て2002年の時点で約3兆円を貸し、約1兆円返してもらっていますね。 ODA(政府開発援助) 大きく分けて、次の3つがあります。 1.無償援助 病院・学校などを建てて相手の国に贈与するもの。 工事は日本企業が請負い、日本政府からJICA(国際協力機構:http://www.jica.go.jp/)を通して日本企業が直接支払いを受ける。 2.技術協力 農業や鉱工業の基礎技術を日本人がその国で指導したり、共同研究したり、研究者を日本に招いて訓練したりする。それに要する費用も日本政府が負担。(一部、相手国が負担する場合もあります。) そのために使うパソコンなども日本が提供することがあります。(その場合は、もちろん日本製で、支払いは日本企業に直接支払われます。) 3.円借款 日本政府からの貸付金で、円で貸して円で返してもらう為、日本は為替リスクなし。 道路・発電所など経済の基盤となるような施設の建設費を低利・無担保で貸し付けます。 相手国の経済悪化で利子の一部免除・全額免除・元本返済猶予・元本返済の一部免除など(全額免除はほとんどない。)が行なわれることがあります。 中国は優等生で、元本・金利共にきちんと契約どおり返済しています。 ODAの全金額うち、8割から9割を円借款が占めています。
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- dayuan
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緑色の棒グラフがその年の給与額です。 また黄色の棒グラフはその年に償還された(つまり中国から返済された)額です。2003年以降は返済額が給与額を上回っていることがわかります。 3兆471億8,100万円は今までの給与額の合計です。もちろんすでに返済されたものも含まれています。 ODAというのは政府開発援助ですが、これは無償資金援助・有償資金援助・技術開発援助という3つのものから構成されています。そのうちの有償資金援助がいわゆる円借款です。 日本のODAの特徴は欧米に比べて有償資金援助の割合が高いことがあります。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index/odaproject/index_asia.html 上記は政府開発援助のHPですが、これを見ると中国向けODA累積総額3兆5056億円のうち実に3兆2079億円が円借款であることがわかります。 ちなみに技術開発援助と言うのは現地人技術者の養成のために日本の教育機関(大学など)で就学させたり、日本人技術者を現地に派遣したりする費用なので最終的には日本人や日本の機関の懐に入ります。 実質「あげた」のは無償資金援助のみです。 国によっては円借款が返済不能になってチャラになることもあるので、確実に返済してくれるため安心して多額の円借款を給与できる中国は、ある意味日本の「ODA給与額世界一」の座を守るのに貢献しているといえます。(とはいっても数年以内に対中ODA給与は終了する予定らしいですが)
お礼
色々な政府の資料やインターネット上の情報を見ても、いまひとつ全体像がつかめないでいましたが、お蔭様でこの度初めてきちんと理解できたような気がします。 貸し付けたお金は日本企業に入ることが多く、公共事業的な面もあるのですね。 丁寧に分かりやすくご説明いただきありがとうございました。 (ポイントはお二人の方に同じく差し上げたいのですが、やむなく最初の方を優先させていただきますことお許しください。)
お礼
交換公文ベース、とか疑問に思っていた言葉なども解説してくださり、ありがとうございました。 これで、全体像がやっときちんと見えてきました。 日本は意外としっかり貸し付けて返済も受けているのですね。 本当にご親切にありがとうございました。