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我輩は主婦である7/6放送分

急用ができて録画することもできませんでした。 HPを見てもおおまかなことしか書かれていないので あらすじを教えてください。

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回答No.1

2階の部屋。みどりが原稿執筆で忙しい。2本同時に進行中。右手と左手でそれぞれ別のパソコンに打ち込んでいた。 漱石『吾輩は主婦である。名前はみどり』 漱石2「吾輩はカメである。名前は漱石」 漱石『吾輩の主人、赤パジャマは郵便局員である。名前はたかし』 漱石2「吾輩のご主人は雑誌の連載を2本抱えている」 漱石『吾輩はミドリガメの漱石と赤パジャマと暮らしている』 漱石2「吾輩のご主人のご主人はご主人をみどりと呼び、吾輩の事はミドリガメと…」 耐え切れず、頭をかきむしり叫ぶ みどり「…!!…あ~っっ、無理っ!やはり、2本同時は無理だ!」 たかし「そんな無理しないで寝ればいいのに…」 寝ていたたかしが起きていった。 みどり「寝ないっ!!」 たかし「…おやすみ…」 漱石『二言目には、寝ろ寝ろって…この寝たきり郵便局員め!』 次の日の朝。 クリーニング店から、ひろしが子供を送り出していた。その後で歯を磨くやすこ。 やな家からも、まゆみとじゅんが出てきた。たかしが自転車で出ようとすると… みどり「赤パジャマ!今言うことじゃないかもしれんが、吾輩は貴様と肉体関係を結ぶつもりは無いっ!」 声高に言った言葉はみんな筒抜けである。その場に固まる一同。 みどり「これっぽっちも無い…まったく無い!」 たかし「…う…ん、中に入って話そうか」 みどり「この際だからハッキリ言わせてもらうが、そのような関係を求められる事は、すこぶる不愉快だ!」 たかし「…やめようか…」 みどり「やめないっ!今度吾輩の布団に入ってきたら、裁判を起こす構えだ!」 たかし「い、い、いってきます!」自転車で走り去るたかし。 みどり「いってらっしゃいっ!」 やすこ「見事なセックスレス宣言だったよ…」 ゆきお「ウチは、おとといもしましたけどね…」 やすこ「やだ~ん…」 あきれて家に入るみどり。 駅の近くに自転車のたかしがやって来る。ホームにたたずむ女性の顔を見てはっとする。 驚きのあまり、集積所のごみにつっこんでしまい、郵便物を散乱させてしまう。 慌てて拾うたかし。 電車がやって来た。再び、駅のホームを見るが、女性の姿は無かった。 OPタイトル 第三十四話「みのり」 やな家茶の間。夕食時である。編集の小松までちゃっかりご馳走になっている。 一同「いただきまーす」 魂の抜けたようにボーッとしているたかし。 みどり「…おい、吾輩の箸がないぞ」 ちよこ「ハイハイ」 みどり「あと、マヨネーズもな」 ちよこ「もう…命令してないで手伝いなさいよ。月刊誌に移ったんだから、時間はあるでしょ。ねぇ小松さん」 小松「いえいえ、その分枚数増えてますから…なにしろ文芸誌の読者は目が肥えてますから」 まゆみ「あっ、浅野さんも書いてるんですよね」 浅野「うん、この間の読み切りが好評だったんで、短編集出す事になったんです」 みどり「えっ!貴様、もう本が出るのか?」 浅野「はい」 まゆみ「早く読みたいですぅ。買ったらサインしてくださいね」 ちよこ「あら、まゆみ…アンタもしかして浅野さんが好きなの?」 浅野「ちょっ、ちょっとやめてくださいよ、お母さん」 まゆみ「いやだ、照れてるぅ。かわいいー」 ちよこ「ふふふっ、たかし、まゆみのセカンドラブが始まったわよ」 ボーっとして動かないたかし。 ちよこ「ちょっと、たかし!」 たかし「…!?…ん?うん…いいんじゃない…」 まゆみ「えっ?!…いいの?」 たかし「…いいさ、まゆみも、もう中2だし人を好きになるくらいフツウの事だよ…なっ」 席を立ち、縁側に座り込みタバコをふかすたかし。 みどり「…赤パジャマ?!」 小松「旦那さん、どうかしたんですか?」 ちよこ「今朝の…セックスレス宣言が効いたのかな」 小松「ええっ?!セックスレスなんですか?」 まゆみ「ちょっと小松!食事中やめてよ、小松っ!」 小松「!…呼び捨て!?」 まゆみ「浅野さん、おかわりは?」 浅野「…あっ、もらおうかな」 まゆみ「ほらっ、小松!」と、浅野の茶碗を渡すまゆみ。 ぼんやりしているたかしを気にするみどり。 夜。2階の出窓に座り、まだぼんやりしているたかし。 みどり「おい…まだ寝ないのか?吾輩は寝るぞ。おやすみ」電気を消し、布団に入るみどり 漱石『…フン、子供のみたいなマネしやがって…吾輩が折れるしかないな』 起き上がり、みどりが話しかける。 みどり「今朝は…すまなかったな。みんなの前で…なんていうか…まぁ、言い過ぎた」 たかし「…ねぇ、みどりちゃん。キミ、僕とはじめて出会った時の事覚えてる?」 みどり「覚えてるわけないだろう!」 たかし「…」 みどり「…いやっ、ウ、ウソだ。薄っすらとだが、みどりの記憶もある…えーっと、お前と初めて会ったのは…えーっと、あれだ、学校だ!」 たかし「学校のどこ?」 みどり「…!…学校の……校門の…」 たかし「おやすみなさい」 みどり「チョッ、ちょっと待て!何かヒントをくれ。思い出すきっかけを」 たかし「駅だよ。学校じゃない」言い終わると布団にもぐりこんでしまった。 漱石『…フン、面倒くさい男だ』みどりも布団をかぶって寝てしまう。 漱石『こなきゃ、来ないで気になる。…くそーっ、一度関係を拒まれたくらいで諦めるとは、それでも男か!…ヨーシ、試しに色っぽい声を出してみよう」 みどり「あは~ん」 そっぽをむく、たかし。 漱石『反応なし。色気が足りなかったか…』何度も試す、みどり。 夜が明けた。 漱石『何やってんだ!恥ずかしいっ…そして、一睡も出来なかった…そして…またがれた』 起き出してみどりをまたいで行ってしまう、たかし。 やすこの家のリビング。 みどり「どう思う?」 やすこ「アンタも薄々感づいているだろうが…女だね」 ひろし「…あるいは、EDですね」 みどり「女?!」 やすこ「そりゃあそうさ。夫が妻に関心を示さなくなったら、十中八九浮気だと思ったほうがいい!」 ひろし「…か、EDですね」 やすこ「悔しくないのかい?」 みどり「悔しい?おぉっ悔しいぞ。妻がいながら外に愛人を作るなんて男冥利に尽きる。吾輩もあやかりたい」 やすこ「あやかってる場合じゃないよ、アンタ…気をつけな…ただの火遊びで終わればいいけどね…」 ひろし「…か、EDですね」 郵便局。窓口に座っているたかし。 局長「たかし君。…たかしくん!……高橋くん…たかみざわくん」 気が付くたかし。 局長「キミ、たかみざわじゃないだろう」 たかし「…あぁっ…」 局長「キミ、ピリッとしてよ。郵政民営化まで1年も無いんだよ。うかうかしてたら、リストラ候補だよ」 一人の女性が入ってくる。 たかし「…!…あっ!」 たかしの窓口まで進む女。 やすこの家。 みどり「相手はどんな女だ?」 やすこ「一般的に、女房に無いものを持ち合わせた女に惹かれるよね、男は」 後でひろしが大きく頷いている。 みどり「吾輩に無いもの…」 やすこ「アンタに無いもの…」 みどり「…ないっ!」 郵便局 女「すいません。これ、速達でお願いします」 たかし「さん、360円です…」視線を外せないたかし。 やすこ「要するに…アンタと真逆の女…ってことさ」 みどり「吾輩と…真逆の女…」 たかし「…ちっ、ちょうどお預かりします」 軽くお辞儀をして帰っていく女。みどりに瓜二つである。 目で追うたかし。…ハッと我に返り、差し出された郵便物の名前を確認するたかし。 “新宿区東早稲田2-24-3 山内美乃梨” 二階の部屋で考え込んでいるみどり。 漱石『吾輩に無いものを書き出してみたはいいものの、まさかこんなにあるとは…』 “女らしさ” “優しさ” “奥ゆかしさ” “気配り” “素直さ” “常識” “可愛らしさ” “儚さ” “笑顔” “料理上手” “床上手” “健気さ” “乙女心” 漱石『もし、これら全てを持ち合わせた女が現れたら…ええいっ!いまいましい!』 『赤パジャマが誰を好きになろうと吾輩の知ったことか!むしろ、欲望の矛先が変わって気が楽になるというもの』 みどり「…!…いたっ!イタタタっ!」急に腹をおさえて苦しむみどり。 漱石『何故だ?…何故こんなに苦しい?…まさか吾輩は赤パジャマを夫として愛し始めているのかしら…この、今まで感じた事の無い激しい嫉妬。これは…これは妻としての…』 ちよこ「…女の嫉妬よ!」突然ふすまが開く。ちよこが座っている。 みどり「…!?…うわっ!…な、なんだ!いつからそこに居た!」 ちよこ「…申し訳ございません!」 みどり「何の真似だ?やめろ!」 ちよこ「いえ、倅の粗相は母親の責任。もし、本当にたかしが…あの子が不貞を働いているのであればわたくし、腹を切って自決します」 机の上の万年筆をお腹に当て、切腹の真似をするちよこ。 ちよこ「…という心構えです」 みどり「まだそうと決まったわけではない!」 ちよこ「いい、みどりさん。ここいう時に本妻がオロオロしたら大事になるの。気付かないふり、知らないふりを通すんです。姑のあたしが、知らない間に相手の女を始末します。抹殺します。闇に葬り去ります」 みどり「却って大事にならないか?」 ちよこ「大丈夫!…あたしが独自のネットワークで必ずつきとめます」 みどり「…う…ん」 茶の間。夕食時。 相変わらずたかしがボーっとしている。 まゆみ「…ねぇ、何かあったの?」 ちよこ「…」何も言えずみどりを見る。みどり、たかしをそっと見る。 漱石『…まずい、全然いつも通りじゃないぞ。いや、いつも基本的に自分の事しか考えていないからいつも通りがどんな感じかわからん…まずは妻として、夫に歩み寄らねば…』 みどり「…最近どうだ、仕事は」 たかし「…へっ?!」 漱石『しまった!吾輩が赤パジャマの仕事ぶりを気にするなんて、不自然このうえないぞ』 みどり「…べ、別に興味は無いがな」慌てるみどり うなだれるたかし。 漱石『結果的に突き放してしまった…これじゃ溝は深まるばかりだ…なんとかしてくれっ、泣き女ちよこ』 ちよこ「たかし…あんた、母さんに隠してる事無い?」 漱石『直球勝負か!』 たかし「…!?…いやっ無いけど…」箸を落とし判りやすく動揺するたかし。 ちよこ「あ、そう…そんならいいけど」 漱石『良くないだろ!…あからさまに動揺しているじゃないか!…難しい…一家団欒とは…帝国大学を首席で卒業するより困難を極める…そして、数日が過ぎた…』 鼻歌を歌いながら自転車でたかしがやって来る。その後ろをつけているちよこ…そしてやすこ。息が上がっている。 やすこ「おばちゃん、早いよー…」 ちよこ「早くない!相手は自転車よ!」 突然たかしが止まった。慌てて物陰に隠れる二人。 アパート。山内と書かれた部屋のチャイムを鳴らしているたかし。 植え込みの隙間から双眼鏡で覗くちよこ。 やすこ「見える?何やってる?」 ちよこ「郵便配達は2度ベルを鳴らす…よ」 やすこ「何それ?」 ちよこ「映画よ、ジャック・ニコルソンの」 やすこ「貸して!」 誰も出てこないので隣の部屋へ向かうたかし。 やすこ「郵便配達は隣のベルも鳴らす」 おっちゃんが出てきて話をしているたかし。 やすこ「郵便配達は隣に住んでいるハゲと世間話をする」 ちよこ「!?」 やすこ「…!!…」 山内美乃梨が部屋から出てきた。その姿はみどりに瓜二つである。 やすこ「なんてこった!…ドーベルマン…いやっ、ドッペルゲンガーだ!」 ちよこ「ド、ド、ド…何よ!貸しなさい!」双眼鏡を取り返し覗くちよこ。 話していた美乃梨が気付いた。 ちよこ「!?…まぁ…まぁ…!」 やすこ「まぁ、じゃないよおばちゃん、コッチを見てるよ!」 美乃梨「ねぇ、変な人が覗いてる」たかしに言う たかしも気付いた。顔を隠す二人。 たかし「かあさん!」 やな家。ちよこの部屋。 たかし「説明してもらおうか!」 やすこ「そっちこそ説明してもらおうか!」 たかし「…だから…書留を配達しただけだって…」 ちよこ「それにしてはずいぶん親密だったわよねぇ、やっちゃん」 やすこ「ああ、通い慣れた愛の巣で密会って感じだったね」 ちよこ「心にやましい事が無ければ、話せるはずよ!さぁ!」 たかし「…わかったよ…全部話すよ…最初に出会ったのは都電の駅」 「目を疑ったよ…あんなによく似た女性が、この世に、しかもこんな近所に居たなんて…で、次の日郵便局に来たんだ彼女…」 「そこで確信した。僕は彼女に恋しているって…」 ガラっと押入れのふすまが開いた。みどりが聞き耳を立てていた。慌ててふすまを閉めるちよこ。 たかし「ん!?」 ちよこ「続けなさい…」慌てている。 たかし「…で何日かして、彼女宛の手紙が郵便局に届いて…僕は美乃梨さんの住所を突き止めたんだ」 漱石『…美乃梨?』 ちよこ「名前まで一字違いじゃない!」 たかし「…で、偶然…逢ったりしないかなって期待して何度かあの界隈をうろうろしていたんだけど…」 やすこ「ストーカーじゃん」 回想。 美乃梨の部屋の前でうろうろしていると、買い物帰りの美乃梨に出会った。 美乃梨「ご苦労様です」 たかし「ど、どうも…」 美乃梨「あっ、ちょっと待ってていただいてもいいですか?持っていって欲しいものがあるんです…どうぞ」部屋のカギを開け声を掛ける美乃梨。 たかし「美乃梨さん絵本作家でさ、インターネットとか通販で自分の作品を販売してるんだって。あそこはアトリエ兼自宅で、先月越してきたばかりなんだって」 やすこ「あんた部屋に入ったの?!」 たかし「うん…」ハニカミ、膝を抱えるたかし。 「!」みどりがふすまを開ける。閉めるちよこ。 たかし「建てつけ悪いの?」 ちよこ「いいから、続けなさい!」 美乃梨の部屋。 美乃梨の絵本を読み微笑むたかし。 美乃梨「そういうの、男の人には退屈でしょう?」 たかし「いやぁ、そんなことないですよ。かわいいですし、楽しいです」 美乃梨「うれしい…あたし子供がいないし、一度結婚に失敗してるので…」 たかし「…あっ…そ、そうなんですか…」 美乃梨「あたしが絵本描いたりとか、夢見がちな事ばかり言ってるから浮気されちゃったんです…やなさん、奥様は?」 たかし「!!…えっ!…うん…まぁ、いるようないないような…」テーブルの下で指輪を外そうとするたかし。 「!」みどりがふすまを開ける。閉めるやすこ。「イテッ!」指を挟んだみどり。 やすこ「で、で、で、どうなんだい!?」 たかし「えっ?」 ちよこ「あんた、その美乃梨とかいう女のとこに通いつめているわけでしょう?」 たかし「通いつめるって…今日で3回目だよ」 ちよこ「どうすんのよ!?あんた妻子持ちなのよ。みどりさんの立場はどうなるのよ!」 たかし「わかってるよ、だけど…彼女と会ってると…昔の吾輩になる前のみどりちゃんを思い出すっていうか…そりゃあ一番大事なのはみどりちゃんだし、まゆみだし、じゅんだし家族だし…でも、みどりちゃん…半分違う人じゃない…漱石じゃない…元に戻る気配もないし…そんな時に、彼女が現れたんだよ。恋しちゃうさ、そりゃあ…恋したっていいじゃない」 やすこ「渡辺美里だね」 たかし「顔も中身もソックリな人が現れて、それでも吾輩が好きだって言いたいし、言えればカッコイイと思うけど…無理して言ってもウソになるし…」 ちよこ「…要するにあれね、あたしがペ・ヤングンを好きっていうのと同じレベルね」 やすこ「全然違うよ!近所だし」 ちよこ「同じよ!結局、その美乃梨って女にみどりさんの面影を追い求めているわけでしょ、私がヤン様にお父さんの面影を追い求めるように…」 やすこ「そうだったの?!」 ちよこ「よく聞きなさいたかし…お父さんは亡くなったけど、みどりさんは違う!…心は吾輩だけど、傍に居るの、15年間あなたを支えてきた大事な嫁なんですから!」 たかし「判ってる!判ってるよ!だからこの話みどりちゃんには絶対しないで欲しいんだ」 やすこ「おばちゃん…」 ちよこ「…それは…無理かも」 たかし「エッ?!なんで?」 押入れを開けるやすこ。……ん?!…いるはずのみどりの姿が無い! やすこ「て、てじなーにゃ?」 たかし「とにかく、自分で決着つけるから、ねっ!」 出て行くたかし。 押入れを覗き込むちよこ。布団にくるまっているみどり。 ちよこ「みどりさんっ!」 漱石『吾輩は深く落ち込んだ…落ち込んでいる自分に落ち込んだ…やはり、ちよこの言うとおり、これは女の嫉妬…なのだろうか』 漱石『そして、美乃梨の見えない影におびえる日々が続いた』 マンション。ブラインド越しに外を眺めているみどり。 小松「おはようございます」 みどり「ああ」 小松「先生、昨日どこ行ってたんですか?都電乗ってませんでした?」 みどり「ん?!」 小松「僕、降りるところだったんで声掛けられなかったんですけど」 漱石『美乃梨だ…』 みどり「都電に乗って…何してたっけ」 小松「お年寄りに席譲ってましたよ、えらいなぁって感心しちゃいました」 商店街を歩いてくるみどり。 魚屋のおばさんが声をかけてきた。 魚屋「みどりさん、昨日うちのぼうずが絵本いただいたそうで、申し訳ないからこれお礼にカツオのたたき」 漱石『知らん…』 郵便局長「奥さん、昨日はうちのバイトがお世話になったそうで。財布を落としたら探してくれたって言ってましたよ。どうも」 漱石『美乃梨だ…』 こども「おばちゃんね昨日はありがとう!」 漱石『何だ!何がありがとうなんだ?』 こども「またサッカーしようね!」 漱石『サ、サッカー…!』 やな家、庭。ちよこが洗濯物を干している。 みどり「もう、限界だっ!美乃梨に会いに行く!住所を教えろ!」 美乃梨のアパート。ドアが開き美乃梨が出てくる。 驚く美乃梨、声も出ない。 みどり「やなたかしの妻だ。ちょっと話がある」 美乃梨「…どうぞ…」 美乃梨の部屋。みどりが美乃梨の絵本を読んでいる。 漱石『おもしろいっ!…象の鼻の穴でおにぎりのかたどりをするなんて発想、吾輩には無い。しかも、ライバルがキリンの寿司屋とは…』 美乃梨が紅茶とクッキーを運んでくる。 一つつまむみどり。 漱石『!…うまいっ!』 美乃梨「近頃、やたら町で“吾輩”って声を掛けられると思ったら、あなたと間違えていらしたのねぇ…」 じっとみつめる美乃梨。 美乃梨「最初に言っておきますけど、私御主人とは何もありませんから…」 食べかけのクッキーを置き、椅子から立ち上がるみどり。 おもむろに床に手を付き みどり「完敗だ…!」 美乃梨「えっ!?」訳が判らない みどりの前に膝を付く美乃梨。 みどり「吾輩は、身を引く…頼む、たかしと夫婦になってくれ!」 美乃梨「奥さん…」 みどり「奥さんじゃない!見た目は女だが、中身は違う、しかしあなたは、見た目も中身も吾輩…いやっ、たかしの妻みどりにソックリ!…らしい」 美乃梨「らしい?!」 みどり「良く判らんだろう?吾輩もよく判らない…しかし、これだけはハッキリしている。たかしは…あなたを好いている…たかしだけじゃない、子供たちもあなたが母親なら文句無く受け入れられるだろう。頼む!我輩の替わりに母となり、妻となってくれ!」 美乃梨「………奥さんはどうするんです?旦那さんやお子さんと別れて寂しくないんですか?」 みどり「……さみしく…ないっ!…」 深いため息をつく美乃梨。 美乃梨「…わかりました」 みどり「な、なにっ?!」 美乃梨「…私も女一人だと何かと心細いなって思っていたし、やなさんの事素敵だなって思っていたのも事実です。ただ…怖いんです」 みどり「…?…怖い?」 美乃梨「一度結婚に失敗しているし、同じ過ちを犯したくないんです…彼の気持ちを確かめなければ、私も前に進めない…」 みどり「確かめるって…?どうやって?」 美乃梨「私に考えがあります…」 微笑む美乃梨。 ゆきおの喫茶店。たかしが配達の自転車でやって来た。 たかし「どうも!」 ゆきお「やぁ、いらっしゃい」 店内に入るたかし、みどりと美乃梨が同じテーブルに座っている。 たかし「…!!…うわっっっ!」 固まるたかし。 漱石『つづきは明日!…やはり30分は短いっ!』 つづく 誤字脱字、細部の表現の違いは御容赦ください。

mu-kun_2005
質問者

お礼

ホントにホントにありがとうございました! 感激しました!

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