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一審と二審
民事裁判において、一審である判決が出たとします。 一方が不満を持ち、控訴をしたとします。 お互いが一審で出したのと全く同じ証拠を出し(お互いに新しい証拠無し)、一審で言った準備書面と全く同じ内容を述べたとします。 つまり、準備書面から口頭弁論から証拠から一審と何1つ変わらない場合です。 それでも、一審と違う判決が出る可能性はあるのでしょうか。 二審は、一審の判決は全く関係しないのでしょうか。 であれば、一審は何の為にあるのでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
弁護費用は高いですよ。 弁護士は初任給が500万円くらいですし、すぐに一千万を超えます。 それを考えれば、弁護費用の高さも頷けます。 最高裁まで行っても一審だけでもお金は変わらないということは全くありません。 ふつうは活動時間に比例して報酬を払いますから。 基本的に二審、つまり高等裁判所の裁判官方が経験豊富でしょう。 地方裁→高裁→最高裁判所というのが裁判官の出世コースだと思います。
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- gigoparapara
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三審制は法律上の制度なので、あなたのような考えの持ち主が増えてくれば、法律改正によって二審制になる可能性もあります。 ただ、裁判所の判決にはきわめて大きな効果がありますから立法者も細心の注意を払って、できるだけ不都合の起こらないように、あるいは不都合が起きても手続き内で解決できるように制度設計しているのです。 たしかに、結果的に意味の無い二審もあるでしょう。 しかしそれは結果論です。 法律制度の設計において結果論はあまり重視されません。 安全運転を旨とし、事故など絶対に起こさない人がいたとしましょう。 その人にとっては自動車保険など意味の無いものかもしれません。 しかし、本当に意味が無いかどうかは最後までわかりませんよね? 控訴審も同じで、誤判を防止するための保険、安全弁であって、当事者の適正な裁判を受けられる権利保障の一環です。 結局二審が勝負とおっしゃいますが、なかには企業が当事者となるケースがあって、敗訴は確実なのに面子のために訴訟を提起せざるを得ない場合もあるのです。 そういう人たちにとってすれば、 一審で負けたから控訴した上で相手に有利な条件で和解してみたらどうでしょう? と上に進言しやすくなるのです。 また、ただの一般私人が当事者となるケースでは裁判費用等の負担を考えて一審判決を確定させて控訴しないという人もいるでしょう。
お礼
ご回答下さり、ありがとうございます。 結果論・・・ 一審で勝った者が、相手が控訴してきたら「一審の意味は?」とか「なんで二審があるんだ」となりそうに思います。 それで二審で負けた日にゃぁぁぁ(>_<)。 裁判費用とはそんなに高いのでしょうか? 弁護士費用も最高裁までやっても一審だけでも、そんなに変わらないと思うのですが。
補足
一審の裁判官より二審の裁判官の方が経験が低くて一般的に見て常識の無い方で、それで判決が覆ったらもうどうしようも無いと思うのですが、一審の裁判官よりも二審の裁判官の方が経験値が高いというのが一般的なのですか?
- macadamia
- ベストアンサー率37% (22/58)
下のほうで既に良い回答が出てると思うんですけど・・ うーん、なんでそんなに引っかかってらっしゃるのか、理解できませんが、 一審だって、そのときはちゃんと意味があるんですよ。 一審で負けた方が控訴せず、紛争が解決することもありますし。 二審で覆った場合に、後から振り返って「一審は意味がなかった」と評価するのはどうかと思いますが・・ 人間のすることに間違いが絶対ないとは言い切れない。 そのために、事後チェックの制度を設けた。 その制度を設けた以上、 「通りもしない不満をもう一度言ってみる」 という控訴が出てきてしまうのも、ある程度やむを得ないのではないでしょうか。 このような控訴をさせないために、じゃあ事後チェックの制度をなくすか?と言われれば、その方が問題だと思います。 あくまで一審判決の事後チェックですから、 「結局二審が勝負」という認識も、違うと思います。
お礼
>下のほうで既に良い回答が出てると思うんですけど・・ 私もそう思います。 まだ他のご回答もあるかと思ってました。 >二審で覆った場合に、後から振り返って「一審は意味がなかった」と評価するのはどうかと思いますが・・ じゃあ意味があるのでしょうか。 例えば刑事事件の場合、一審で無罪、二審で有罪となった場合、一審に意味があるという事ですか? >あくまで一審判決の事後チェックですから、 「結局二審が勝負」という認識も、違うと思います。 事後チェックだと思えません。 だって、経験則なんとかで一審と二審が違った場合、事後チェックとは言えないのでは? 二審の裁判官の経験則が悪い場合は? 建前でなく、現実的に考えて本当に「事後チェック」となっていると思われますか? ご回答者様が「事後チェック」という観点からお話下さってる事は分かりました。 その観点で行けばその通りだと思います。 多分、私が建前はどうあれ、「事後チェック」だと本当に思ってない(また1からやり直し)からご回答者様には「こだわってる」と思われるのだと思います。 ここを私の中で解決した方が良いと気付く機会を与えて下さりありがとうございました。
- gigoparapara
- ベストアンサー率30% (44/143)
No9です。経験則違背とは、文言通り経験則に反した事実認定が行われることです。 経験則違背があれば上訴できます。
お礼
度々すみません。 誰が経験則違背と判断するのでしょうか。 経験則違背だろうと何だろうと、判決が気に要らなければ上訴という事だと思うのですが。 結局二審が勝負という事ですよね。 だったら一審って何の為にあるんでしょう??
- macadamia
- ベストアンサー率37% (22/58)
#8です。 すみません、「口頭弁論」「準備書面」といった言葉をお使いなので てっきり法律を勉強されている方かと思って回答してしまいました。 経験則については、#9の方が書かれている通りです。 例えば Aさんがこの時期にこういう発言をしている ↓ ということは ●という事実があったと推認できる この推論の過程が経験則です。 #9の方が挙げられている例は物理的な例ですが、私が挙げた例は社会的な経験則です。 カンタンに言えば、常識に従って事実を認定するということでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 「口頭弁論」「準備書面」という言葉を使っていますが、No.8でのご回答者様の仰る「経験則違反」というのは知りませんでした。 経験則は理解出来ます。 ですが、ご回答者様の書かれた「経験則違反」という言葉が分かりませんでした。 「経験則違反」とは法律を勉強された方は分かる専門用語なのでしょうか?
- gigoparapara
- ベストアンサー率30% (44/143)
No9です。すみません。最後の一文間違えました。 一審での誤った判断を二審で是正できる可能性があるからです。 と読んでください。
- gigoparapara
- ベストアンサー率30% (44/143)
経験則というのは物事に関する知識、法則です。 高いところから物を落とせば、落下する。これも経験則です。 すべての事実認定は経験則の適用によってなされます。 結論から言えば、異なる判決を出すこともあります。 なぜなら、事件はすべてシンプルではなく複雑ですから、そもそも事実への法的評価が異なることがあります。 基本的に下級審は最高裁の判例に従って法令解釈しますが、最高裁の判例が出いていない部分はまだ残っていますし、法律が改正されればさらにその部分は増えます。 このような場合は一審と二審で法令解釈がわかれ、それゆえに異なる判決が出ることもあるでしょう。 二審が何のためにあるかは、三審制のためです。 一審での間違いが二審であるかもしれないですから。
お礼
ありがとうございます。 >一審での間違いが二審であるかもしれないですから。 一審で合ってるのに二審が間違えるって事もあるんじゃないかと思うのですが。 二審の弁護士の経験不足で。
- macadamia
- ベストアンサー率37% (22/58)
経験則違反の場合などはどうでしょうか。 前提となる主張・証拠が同じでも、そこに適用した経験則違えば結果は違ってきます。 イメージとしては 1審では相手の主張を攻撃する感じ、 2審では1審判決(つまり裁判官の意見)を攻撃する感じ、です。 余談ですが、裁判官が「世間知らず」と非難されるのは この経験則がおかしい場合が多い気がします。
お礼
経験側違反というのは何ですか? 違反・・・ すみません、言葉の意味が分かりません。 法律用語ですか? イメージのご提示ありがとうございました。 参考になります。
- quritto
- ベストアンサー率42% (9/21)
証拠の認定は控訴審において異なることは当然あり得ます。控訴審において一審と異なる判決は当然出る可能性はあると思います。なお、続審制と本件の問題は関連性がありません。
お礼
>なお、続審制と本件の問題は関連性がありません。 続審制と関連がないという事は、一審の判決は無視して、二審は一からやり直しという事ですか? 一からやり直しで、尚且つ、証拠、弁論とも全く同じなのに裁判官の印象で覆るのなら一審の意味ってあるのでしょうか?
- shippo
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>> ニ審で覆るということは一審のときには無かった時間的、状況的なものが出てきていることもありますからね。 > > この意味をもう少し詳しくお願いします。 例えば他の同じような事例で、先に最高裁での判断が出た場合などがあると思います。 民事訴訟の場合、例えば環境被害などで国を相手に損害賠償請求をする時に、複数の地方裁判所でほとんど同じような時期に出された判決であっても、地裁の判断にはいろいろあると思います。 その後、負けたほうが上訴、上告をしていくと思いますが、その際に先に上告審(最高裁)で出された判決があればほとんどの場合その判決に従うことになることが多いです。 このような場合、仮に一審の時には最高裁の判決がなく統一的な見解もないため地裁判断で判決が出されますが、二審の際に最高裁判決が出された場合などには、一審と同じ証拠や論述であっても判決が覆ることはありえます。 他にも以前は知らなかったような状況が、時間が経過したことで明らかにされることなどが出てくることも考えられます(健康被害による損害賠償などの場合、当時は因果関係が不明だったが、明らかにその内容により傷病を患った可能性が高いと判断されることなど)。 このように、時間的な経過により判断する材料が異なる可能性は否めないわけですから、判決が覆ることというのはありえるのではないでしょうか。一審で勝訴した方にしてみれば何故?となるかもしれませんが、その何故については裁判官の判決文にきちんと記載されているかと思いますよ。
お礼
ありがとうございました。
- nep0707
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>これは新しい証拠、主張等が出てこない限り、滅多な事では覆りにくいという事でしょうか? このコメントは私の回答との関連性がわからないのでパスです。 # 私は、一審判決が覆りにくいとか覆りやすいとかという話には一切触れていません。 >それから、一審で出た判決というのは二審の裁判官は全く参考にはしないのでしょうか? 「参考」の意味がよく分からないのですが、 最初の回答で書いたとおり控訴審の法的性格は「第一審判決のチェック」です。 チェックする対象である第一審判決を参考にしない控訴審判決はあり得ないでしょう。 >一審で勝った方としては嫌な気分のように思うのです。 それはそうでしょうし、 だから一審で負けたほうの気持ちなど一切考えずに一審で終わらせろ、 という意見はそれはそれでありだと思います。 (うろ覚えで申し訳ないですが)アメリカのいくつかの州の刑事訴訟では、 無罪評決が出たときの検察官側の控訴を許していないと聞いたことがありますし、 システムとしても全く論外というわけでもないと思います。 ただ、今の日本は「一度負けたらあきらめろ」という価値観は採用していない、 ということです。
お礼
No.4様が下さったご回答は私が聞きたかった事を的確に捉えて下さってました。 万人に分かる書き方が出来ない非力、申し訳ありません。 >それはそうでしょうし、 >だから一審で負けたほうの気持ちなど一切考えずに一審で終わらせろ、という意見はそれはそれでありだと思います。 >ただ、今の日本は「一度負けたらあきらめろ」という価値観は採用していない、ということです。 こうはっきり言って頂けると気持ち良いですね。 ありがとうございます。
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お礼
ありがとうございます。 >地方裁→高裁→最高裁判所というのが裁判官の出世コース それでは家裁の裁判官はどうでしょうか? 今回の裁判官は家裁でしたので位置づけとしては・・・ 分かればお願いします。