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仕組み債などのデリバティブ取引での金融会社の手数料
お世話になります。 今回仕組み債(為替デュアル)の償還を迎えたのですが、その際、購入時にも売却時にも約定書や明細書に手数料の記載がありませんでした。 証券会社が手数料をとらないわけがないと思います。 デリバティブ商品に内包された実質的な手数料が存在すると思うのですが、実際にはどのように証券会社はこの商品で利益を得ているのですか? また、それを手数料として明細に記載しない、説明しないのはモラル上、もしくは法的に問題ないのですか? 教えてください、お願いします。
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銀行員です。デリバティブ取引に限定して説明いたします。(仕組債で、デリバティブ以外での手数料(マージン)は詳しくありませんので、省略させてください。ごめんなさい。) デリバティブ取引では、「手数料」という概念はありません。金融機関のもうけは、スプレッドやマージン(利ざや)です。金利と同じ仕組なので、いくらスプレッドをとっているかは明示していません。(ただし、TIBORベースの貸出などは、スプレッドがいくらかは明確になっています。) 金融機関がマーケットに対して、オーダー(金額や期間、通貨などの条件を提示)すると、その金融機関が調達してくるコストがはじき出されます。モノで言うと仕入値でしょうか。その仕入値にスプレッドやマージンを乗せて、対顧客への条件が出てきます。モノで言うと販売価格ですね。 モノを販売する時に、いくら利益を乗せて価格を出しているかは明示しないのと同じ理屈だと思います。この理屈で、現在まで法的に問題となっていないのでしょう。 ちなみに、金融機関のもうけは、金利系で(スプレッド)最大0.5%程度(年率)、通貨系で(マージン)最大5円程度(1USドルにつき)です。デリバティブ収益は、契約時に一括計上されますので、期間長ければ長い程、多額の収益が計上されるようになっています。(金利系では金額×スプレッド×年数、通貨系では年間取引金額×マージン×年数という算式です)
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- pastorius
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不明瞭な部分全てでコストが取られていると思っていいです。 デュアル債だと外債が組み込まれてるんじゃないかと思いますが、まず外債が最良価格で調達されているかわかりませんし、債券購入の手数料がどれぐらい証券会社に支払われているかもわかりません。外貨調達コストもいくらかわかりません。 その全部にコストがかかっていてパフォーマンスにしわ寄せが行っていると思った方がいいです。 法的に問題はありません。モラル上の問題はあります。残念ながら金融機関に常モラル上の問題を問うことはナンセンスです。金融機関にはモラルという価値基準が全く期待できませんから、銀行にも証券会社にもものすごい法律上の制約が課せられています。
お礼
なるほどですね。 いや、担当者に聞いたら「手数料はありません」と言われたもので。 腑に落ちました。ありがとうございました。
お礼
詳細なお答え、ありがとうございます。 こういったことはなかなかネットでは調べづらいもので、さすがは本業の方ですね。 結構マージンとるのですね。これからは気をつけないと。。