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武道を教えている方に質問です
武道関係の質問を幾つか読ませていただきました。そこで、共通の疑問が湧き起こってきたので、こちらで質問させて下さい。 (1)武道武術とは一体何のために必要なのか? (2)古来、人を制し殺すための方法を教え広めるということは、どういうことなのか。 この点に尽きるような気がしました。皆さんの考えを教えて下さい。
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もう一つ、質問なんですが、先生は、教える相手を選びますか?不適格な人物もいますか?> ↓のNO13の答えが参考になると思いますが この方の回答は実に勉強になるので是非他の回答もご覧になることをお勧めします。 (1)武道武術とは一体何のために必要なのか? (2)古来、人を制し殺すための方法を教え広めるということは、どういうことなのか。 >(1)も(2)も根本的には同じ質問だ度思うのでまとめて答えさせて頂きます。 武はもともと戈(ほこ)を止めるという意味ですので本来は争いを止めるものだと思います。まぁ奇麗事と言ってしまえばそれまでですが。 この平和な日本の中で護身術の価値がどれほど有るのかと言う事は確かに有りますが 人が生きて行く上で 例えば虐め問題とか自分に自信を付ける為とか体が小さいいじめらっれこが武を習うことで自信が付いたという話はかなり有ります。別に他のスポーツや勉強何でも構わないとは思いますが 人には向き不向きや興味を引かれるものも其々ですので其の選択肢の一つに武が有るのは良いことだと思います。 確かに武は人を殺す術かも知れません しかし極真開祖大山倍達先生も養神館合気道の塩田剛三先生も究極の武とは何ですかと言う問いに対して奇しくも「自分を殺しに来た者と友達に成る事である」とお答えしています。この辺が上記のNO13の先生が別の質問に対してお答えした>武道が「活人(かつじん)ケン」と呼ばれるのはそれが理由なのです。いつまでたっても「相手を殺す(殺人=さつにん)」と言うことに自分を磨いていてはだめだよ、武道が泣くよと言うことなのです。>と言うことだと思います。 中国の故事にも有りますが ある盗賊が弓の達人の家に弓を盗みに入ると其の家には弓がいつも無かったとか新陰流開祖上泉 信綱も又「我が剣は天地と一つ故に剣は必要なし」といったと言います。 此処まで来ると既に悟りの領域です武の本当の意味は悟りの為の手段であると私は思っています。 また各流派によって言い回しは違いますが「力愛不二」「愛無き力は暴力也、力無き愛は無力也」ご質問者が 言われる「明らかに問題のありそうな人物」こういった人にこそ武道は必要だと思います、明らかに危ない人物が暴力を振るって来た時にキリストの愛を説いても聞く耳は持ち合わせていないでしょう 先ず力を見せそして愛を説きます確かに宗教によって救われた乱暴者も多いかもしれませんが 格闘技によって救われた乱暴者の方が遥かに多いと私は信じています。
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- k-i-r
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No.2です >もう一つ、質問なんですが、先生は、教える相手を選びますか?不適格な人物もいますか? 今までの経験では困った人物が来たということはないですね~(運よく) 逆にもう少しつずけて欲しいな~と(すぐ来なくなりますんで) でも仮定として、明らかに習う目的がおかしい人はお引き取り願います。 ケンカとか犯罪とかに加担する訳にはいきません。 それは武道武術以前に法律問題になりますし、今習っている方達に迷惑をかける訳にはいかないからです。 逆に乱暴者なぐらいの人はやってもらって、発散して欲しいですね。 協調性や礼儀というのは、指導方法や練習内容を考えて身に付けてもらう物ですし、それは教える側の責任だと思いますんで。 しかし、教える自分が完璧ではないので、限界がありますんで、教える相手は選ばざるをえないですね。
お礼
ありがとうございました。先生方の教えを頂けてうれしいです。 個人的にもう少し自省修行してみます。また、自分なりの道が見えたら質問させていただきます。 ありがとうございました。
- voices
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私は師が『この人はここまで指導しなさい』との限定ですので どこまで答えられるか解りませんが >1)武道武術とは一体何のために必要なのか? 個人個人で必要とする理由は違うと思いますよ。師は私に 『きつい練習をすれば少しの事ではへこたれない』 『武術の兵法を生きる為に応用しろ』って言います。 ちなみに私は『守る力』が必要で武術を始めました。 >(2)古来、人を制し殺すための方法を~ だから人を制する意味を徹底的に教え込ませます。 使ったらどうなるか。その後がどうなるか。 自分の人生です、その判断を下すのは自分です。 他の人では有りません。だからその判断を下すときの 重要性、そして下したときの自分を信じる心を徹底的に 鍛えます。
お礼
貴重な教えありがとうございます。守り生かす力、また、心。個人を鍛え上げる術である、そう理解いたしました。
祖父が杖術と居合いを教えていました。 私が小さな時によく言い聞かされた事は、 「武術は止むを得ない場合に使うもの」という事でした。 それがご質問の(1)にあたるものかと思います。 それと、「相手を苦しませずに殺す事を覚えよ」とも言いました。 それが殺さなければならない相手への礼だそうです。 ご質問の(2)に対してはこれが参考になるかもしれません。 そのために日々修練を積むのだそうです。 私も祖父からそうして教えられましたから 人体の急所はほとんど知っていますし、そこを確実に狙えます。 ですので喧嘩はしません。 ● 「武道」と「武術」では違いがあるかもしれません。
お礼
ありがとうございます。やむ得ずつかうもの、というのは、よく分かりました。 もう一つ、できれば教えてください。だとしたら、人にそれを教えるというのは、やはり、やむを得ないからでしょうか?自分でも分からなくなってしまっています。
- k-i-r
- ベストアンサー率30% (94/311)
スポーツチャンバラを教えています。 武道武術とはちょっと違うかどうか微妙ですが、一応護身を謳っていますので。 なぜ教えているかというと、やりたいという人がいるからです。 なので一応お金はもらってますが、持ち出しなども多いので半分こずかい稼ぎ、半分ボランティアみたいな感じですね。 (ほんとはいっぱい来てもらって、いっぱいもらえるとうれしいですが) ただしたいていのどの武道武術団体でも団体としての考え方は別で、やる人が増えたり、社会的地位が向上したりすればその分既得権も増えるという(まあ下っ端なのでよくわかんないですが) <武道武術とは一体何のために必要なのか? 武道武術が何のために必要なのかは習いたい人それぞれに理由があるとおもいますので、やりたい人がいなければ必要ないものということになりますね。 何のために必要かではなく、なぜ習いたいのか、と考えます。 <古来、人を制し殺すための方法を教え広めるということは、どういうことなのか。 護身面でいえば、知っていればそのことに対抗できると言う意味はありますね。 武道武術の種類によっては古来伝わってきた物を引き継ぐという、伝統的な面もあるでしょう。 あと習う側に知識を求める(やたら新しいワザを知りたがる)タイプもいますので、そういう人のためにこの武道武術にはこういうワザがあるというプレミアをつけるという意味もあったりして。 江戸時代など本当に必要だった時代と現代では、格闘技の意味は全然違いますもんね。 以上個人的な考えかたでしたので、もしお気に召さなかった場合はすみません。 ちなみに自分はスポーツチャンバラをしているのは、やってみてスポーツやゲーム感覚で面白かったからです。
お礼
いえいえ、参考になります。やりたいやつがいるから、ということですね。一理ありますよね。
補足
もう一つ、質問なんですが、先生は、教える相手を選びますか?不適格な人物もいますか?
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
教えている人じゃないので恐縮ですが、私見を述べます。(いちおう剣道の経験者です) 1) 心身を鍛練するためだと思います。 単に体を鍛えるためだけなら普通のスポーツでもかまいませんし、勝負にこだわりたいなら、武道以外の格闘技もあります。 しかし武道には、精神性というものが求められます。少なくとも礼儀作法は、初心者のうちから叩き込まれますので、若いうちからマナーを身につける上で、武道を学ぶことは非常に有意義です。 2) まあ、今の日本ではありえませんが、外国にいけば危険な目にあうこともあります。 そういうとき、戦い方の基本を知っているのと知っていないのでは、雲泥の差があります。(相手との間の取り合いとかもありますし、素手での取っ組み合いになれば、空手や柔道の有段者であればかなり有利だと思います) 銃を持ち出されたら関係ないかもしれないと思うかもしれませんが、逃げたり戦いを回避するにもコツがあり、相手の気を外すようなことを知っていると、生存率にも影響を及ぼしそうです。 その他、通常のビジネスでも武道の経験は役に立ちます。 商談などで一対一の交渉に臨むとき、相手が何を考えているかを読んだり、駆け引きが必要になりますが、武道をきちんとやるとそういう訓練も自動的になされるので、相手より優位に立ちやすくなります。(作家の津本陽さんの本に、自分の体験談としてそういう話が紹介されていました)
お礼
ありがとうございました。心身の鍛錬と実社会での利益を目的とする、と言うことですね。
補足
もう一つ、仮定の質問なんですが、もしあなたが達人であったとして、明らかに問題のありそうな人物が入門して来た時、あなたはあなたの知っているすべてを教えますか?
お礼
ありがとうございました。Ganbatteruyo先生の回答も参考にさせていただきました。何度か読ませてもらってます。 本当に、武術というのは不思議なものですね。入り口は人と戦う術でも究極の境地は活人であるとは。そう考えると、やはり、武術とは各人一人一人のものであって、誰にでも広めてよいものではないような気もします。